For What It's Worth

Words & Music by Stephen Stills.
(1967年発表)



(原題直訳 「価値あるもののために」)





From Buffalo Springfield album, "Buffalo Springfield".
名作アルバム度 ☆☆☆

バッファロー・スプリングフィールド」 (バッファロー・スプリングフィールド





歌詞は、次のURLから
http://people.clarkson.edu/~winklebh/vietnam2/buffalo.html





名曲度 ☆☆☆☆☆






邦題 「フォー・ホワット」 (バッファーロー・スプリングフィールド









There's something happening here
何かがここで起こっている
What it is ain't exactly clear
それが何なのか正確にははっきりしない
There's a man with a gun over there
向こうには銃を持った男がいて
Telling me I got to beware
注意してないといけないのがわかる




I think it's time we stop, children, what's that sound?
いまこそ立ち止まってみるときだと思うんだ、
みんな、何だろう、あの音は?
Everybody look what's going down
誰もが何が引き起こされたのかと目を向ける




There's battle lines being drawn
戦線が引かれている
Nobody's right if everybody's wrong
みんなが間違ってるなら、正しい者などいやしない
Young people speaking their minds
若い連中は自分たちの思うところを発言して
Getting so much resistance from behind
うしろからかなりの抵抗を受けている




I think it's time we stop,
おれは思うんだ
そろそろ、おれたち、やめにしようと
Hey, what's that sound?
おい、何だよ、あの音は?
Everybody look what's going down
みんなが何が起きているのかと目を向ける




What a field-day for the heat
いやはや、この熱気の中での野戦演習日とはな
A thousand people in the street
街路には何千もの人間が
Singing songs and carrying signs
歌を歌いプラカードを掲げている
Mostly say, hooray for our side
そのほとんどが「われわれの側を支援しろ」という内容だ




It's time we stop, hey, what's that sound?
おれたちは、いまこのときに
ストップ、おい、何だよ、あの音は?
Everybody look what's going down
誰もがみんな
何が引き起こされているのかと目を向ける




Paranoia strikes deep
パラノイアは根深いところを攻めたてる
Into your life it will creep
それはあなたがたの暮らしへと忍び込む
It starts when you're always afraid
そいつは
あなたがたがつねに恐れていたことをやりはじめる
You step out of line, the man come and take you away
きみは線の向こうに踏み出してしまい
例の男がやって来て、きみを連行していく




We better stop, hey, what's that sound?
やめるんだ、そのほうがいい
おい、何だよ、あの音は?
Everybody look what's going down
誰もが何が起こっているのかに目を向ける
Stop, hey, what's that sound?
ストップ、おい、何だ、あの音は?
Everybody look what's going down
みんなが何が引き起こされたのかを目にしてる
Stop, now, what's that sound?
やめよう、いますぐに、何だ、あの音は?
Everybody look what's going down
起きていることをみんなが見ている
Stop, children, what's that sound?
ストップ、子供たち、何だろうあの音は?
Everybody look what's going down
誰もが起こっていることに目を向ける






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞





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何かが起こっているのだけれど、それが何だからよくはっきりしない、という状況については、ボブ・ディランの「やせっぽちのバラード」が古典となっているが、スティーヴン・スティルスが書いたバッファロースプリングフィールドのこの歌は、街頭でより具体的に(いまも刻一刻と緊迫し高まりつつある)ひとつの時代の気運というか機運といったものを歌って*1、やはりロックのクラシックとして名曲とされている1曲。



曲を聴くとわかるが、リフレインの部分は、



(I think it's time) Stop! Children, what's that sound?
(おれは思うんだ、そろそろ)ストップ! 子供たち、何だろう、あの音は?


と実際には命令形のようにして歌われる。そのせいか、このフレーズは強烈な響きを持つようになり、ロックの有名なフレーズのひとつに数えられる。



(参照) 「やせっぽちのバラード」 (ボブ・ディラン
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050316

*1:直接的には州兵だか警官隊との対峙状況とその迫りつつある排除行動の脅威がサスペンスたっぷりに歌われている。