Teacher's Pet

Words & Music by Joe Lubin.
(1958年発表)





(原題直訳 「先生のペット」)





歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsfreak.com/d/doris+day/teachers+pet_20312686.html






From Doris Day compilation album, "Doris Day's Greatest Hits".


推奨アルバム度 ☆☆☆


ドリス・デイ





名曲度 ☆☆☆☆☆







邦題 「先生のお気に入り」*1 (ドリス・デイ*2











(Pum, pa dum pa dum)
♪パム、パパァラ、パム
(Pum pa dum pa dum)
♪パァパッラッパァ、パム




Teacher's pet
先生のペット
I wanna be teacher's pet
あたし、先生のペットになりたいわ*3
I wanna be huddled and cuddled
あたし、勢いよく抱きしめられて、くっついていたいのよ
As close to you as I can get
できるかぎり、あなたのそばに
(That's the lesson we're guessin' you're best in)
(われわれが思うに、
(どうも、それがきみが一番になれる授業ようだね)




Mmm,
ウーーム
Teacher's pride
先生の誇りね
I wanna be teacher's pride
あたし、先生の誇りになりたいわ*4
I wanna be dated, paraded,
あたし、デートもしてもらいたい、堂々とパレードするみたいにね
The one most likely at your side
あなたのそばにいられるもっともふさわしい人になりたいわ
(Ya got a burnin' yearnin' to learn)
(きみぃ、めちゃくちゃ必死に勉強しないとならないゾ)




I wanna learn all your lips can teach me
あたし、あなたの口から教えられことは、全部、習ってしまいたいの
One kiss will do at the start
手はじめになるのは、ひとつのくちづけよ
(Are you really?)
(きみは本気かい?)
I'm sure with a little homework
ちょっとした宿題がついてくるのは、あたしだってそのつもりよ
I'll graduate to your heart
あたしはあなたの胸に卒業してくわ
(To your heart)
(あなたのハートに)




Teacher's pet,
先生のペット
I wanna be teacher's pet
あたし、先生のペットになりたいの
I wanna take home a diploma
あたし、おうちに卒業証書を持って帰って
And show Ma that ya love me, too
それでママにわからせてあげたいのよ
(That ya love me, too)
(あたしのこと、あなたも愛してるんだって)
So I can be teacher's pet long after school is through
そうすれば、
学校を出てからもずっと末永く、
あたしは先生のペットでいられるわ




(Oh, teacher's pet)
(おゝ、先生のペットとは)
Mm, mm
ウーーム
(You wanna be teacher's pet)
(きみは先生のペットになりたいんだね)
Ah. ah
アハーン
(You wanna be huddled and cuddled
(きみは勢いよく抱きつかれてピッタリとくっついていたんだ
(As close to him as you can get
(できるだけ先生のそばに




I wanna learn all your lips can teach me
わたしはあなたの口から教えられることのすべてを習ってしまいたいの
One kiss will do at the start
ひとつのくちづけが手はじめになるでしょう
I'm sure with a little homework
ちょっとした宿題があるのも、あたし 承知の上よ
I'll graduate to your heart
あたしは、あなたのハートに卒業していくのよ




Teacher's pet
先生のペット
(You love the teacher),
(きみは先生を愛してる)
I wanna be teacher's pet
あたし、先生のペットになりたいの
I wanna take home a diploma
あたし、おうちに卒業証書を持って帰って
And show Ma that ya love me, too
それでママに見せてあげたいの
先生もあたしのこと愛していることを
(Wow!)
(ワオッ!)
So I can be teacher's pet
そしたら、あたし、先生のペットになれるわね
(Yeah!)
(そうだね!)
Long after school is through
学校を出てからもずっと末永く
(Teacher, teacher she loves you)
(先生、先生、このコはあなたを愛しているねえ)







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 041809







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この歌は押韻がすごくシャレてて素敵ですねー!

I wanna be 「huddled and cuddled」とか、
I wanna be 「dated, paraded」は、もちろんのこと、
I wanna take 「home-a」「diploma」and 「show Ma」や
That's the 「lesson」 we're 「guessin'」 you're 「best-in」や
Ya got a 「burnin'」 「yearnin'」 to 「learn」に
I'll 「graduate」 to your 「heart」や
Long after 「school」 is 「through」も
なかなかですが、極めつけは、



One kiss will do at the start
ひとつのくちづけが手はじめになるでしょう



という(この歌の中でもなかなか重要な)フレーズ、
これは、たぶん文として見ていても そんなにピンとは来ないでしょうが、
ドリス・デイの歌で聴くと一耳瞭然でしょう、


One kiss の「kiss」の「ss」が
will do at the 「start」の「s」につながって
(文字どおり、ならぬ、歌どおり(♪)に)「ス」と「ス」の音が「キス」して、
そこから(ふたりの恋が?)スタートしていくのです(!?)
もう一度、そこのところを歌で聴いてごらんなさい、、、、
ほら、ステキでしょッ!!!!!



こんなふうに「歌」というものは、
韻律がさまざまなかたちで、絡み合うようにして、
できあがっているものなんですね♪


例えば、
この歌の歌いはじめの Tea「cher's pet」は、
やがて、As close to you as I 「can get」へと解決していく。
あるいは、2番も同じ仕組みになっていて
Teacher's 「pride」が、
(「dated, paraded」を経て)
The one most likely at your 「side」へと解決していく。


これはちょうどある音階や和音が
旋律上であるひとつの音やコードへと解決していくのと
何ら変わらない等価なものなんです。
つまり、歌詞もメロディーもわかちがたい不可分なものとして、
そうやってひとつになって「歌」は韻律とともに、韻律によって
本来はできあがっているんですね。



ですから、すでにお気づきのように
「歌」を歌うとは、
ある意味で韻律を歌うことなのだと言ってもよいでしょう。
韻律を歌うことでその「歌」が持っている生命に(歌手の)息が吹き込まれ、
「歌」は自らのその歌本来の「律動」をはじめ、歌にドライヴがかかるのです。


そして、そういう韻律を歌う、その韻律のその箇所(!)、その瞬間にこそ(♪)、
その歌い手の個性とか、色気とか、
もっといえばその歌い手の人間性がイヤでも自然と顕われて
(それがステキならば)聴く者をヒット(!)するわけです。
(そう、心を打つわけですネ)
(日頃、自分の心にどんな働きをさせているヒトなのかが見えて=聴こえてしまうのです)
だからこそ、歌手は、そういうところでこそ、
技を見せたり、ハートを使って勝負(?)してみたりするわけです)


日本人のプロ(と称する)歌手さんやアマチュアの歌手たちが英語でジャズやスタンダードを歌ってもどうしても凡ゴロや凡フライ、つまらないファールにしかならないのは、(よく言われているように)けっして英語の発音のせいなのではなく(!)、こういう韻律に対する無理解や無神経から来ていることは(ここまでのお話から)誰の耳にも明らかになることでしょう。


ということで、きょうの授業は、ハイ、ここまでッ!!!!!
♪チィチィパッパァ、チィーパッパァ〜〜〜〜







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【Years Ago−Go!】






きょうの日付は(2月26日で)日本では「二・二六事件」(1936年)の日ですが、
1年前のここのパラレル・ワールドでも「戦争(!)」がはじまりそうな、
そんなキナ臭いニオイが立ち込めているようですね・・・・・・。





(1年前のエントリーを Playback♪)







・「明日なき世界」 (バリー・マクガイア

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060226







(2年前のエントリーも Playback♪)






・「リリーの面影」 (ザ・フー

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050226

*1:この歌は1958年公開のパラマウント映画「先生のお気に入り」Teacher's Pet(ジョージ・シートン監督、ドリス・デイクラーク・ゲーブル主演)の主題歌で、映画ではゲーブル扮する新聞社の社会部地域欄の編集長がドリス・デイ扮する大学の「先生」の講義に通うことになり・・・・・というロマンチック・コメディなのだが、この映画の中でお堅いドリス・デイとは対照的に妖艶なメイミー・ヴァン・ドーレン(先日、ここで紹介したジェリー・リールイスが主題歌を歌う映画「ハイスクール・コンフィデンシャル(1958年)」の女子高生役の主演女優)が扮するナイトクラブの踊り子が「あたしはロックンロールを発明した女よォ〜〜」とセクシーに歌いながら踊るところがあるのは、なるほど1958年ならではの映画内の光景(=シーン)だろうかw。

*2:ドリス・デイは「All American Girl」(アメリカ人みんなの女の子)と言われたほどの絶大な人気を誇った(1950年代中頃から1960年代初めにかけてのひとつの時代のイコン icon(=聖図像)ともいえる)ハリウッドのビッグ・スターで歌手。

*3:慎ましく日本語にするなら「先生のご贔屓になりたいわ」ぐらいがよろしいでしょうかwink

*4:まあ、言ってることは「先生のご自慢になりたいの」って程度のことでしょうかネwink