My My, Hey Hey (Out Of The Blue)

Words & Music by Neil Young and Jeff Blackburn.
(1979年発表)








(原題直訳 「おや、おや、おい、おい」(出し抜けに/青を出て) ) *1










歌詞は、次のURLから、
http://www.azlyrics.com/lyrics/neilyoung/mymyheyheyoutoftheblue.html








From the Neil Young & Crazy Horse live album, "Rust Never Sleeps". *2

名作アルバム度 ☆☆☆



アルバム「ラスト・ネヴァー・スリープス」(ニール・ヤング)より







Also on the Neil Young & Crazy Horse live album, "Live Rust", *3

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「ライヴ・ラスト」(ニール・ヤング)より









名曲度 ☆☆☆











邦題「マイ・マイ、ヘイ・ヘイ(アウト・オブ・ザ・ブルー)」 (ニール・ヤング









My my, hey hey
まったくなあ、おい、おい、
Rock and roll is here to stay
ロックンロールはしっかりここに広まっている
It's better to burn out than to fade away *4
燃え尽きてしまうほうが
消え去ってしまうよりもましなのさ
My my, hey hey.
何てこったい、おい、おい、




Out of the blue and into the black *5
出し抜けに憂鬱の世界を出てしまって、暗黒の世界に入っていく
They give you this, but you pay for that
世間が人に与えるものがそれなのだが
しかし、人はそれだけのことはしているのだ
And once you're gone, you can never come back
そして、人は、一度(ルビ=ひとたび)行ってしまうと、
けっして戻って来ることはできない
When you're out of the blue and into the black.
きみが不安定な世界を脱して真っ暗な世界に入ってしまうと




The king is gone but he's not forgotten *6
王は逝ってしまったけれど
彼は忘れ去られたりはしていない
This is the story of a Johnny Rotten *7
これはジョニー・ロットンの物語なのか?
It's better to burn out than it is to rust
燃え尽きてしまうほうがいいんだよ、錆つかせてしまうことになるよりも
The king is gone but he's not forgotten.
王は逝ってしまったが、彼は忘れ去られたりはしていない




Hey hey, my my
おい、おい、どうしたことだろう
Rock and roll can never die
ロックンロールが死んでしまうなんてけっしてありえないぜ
There's more to the picture
写真のほうがもっと大きな意味があるんだ
Than meets the eye.
実際に眼差しを合わせることよりもね
Hey hey, my my.
おい、おい、何てことだい




Hey hey, my my.
おい、おい、まったくなあ










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 111410









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では、つづけてきょうのこの曲の電化版(!)とうべき「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ」を聞いてみましょう♪

*1:と日本語で限定してしまうのも気が引けるのですが・・・、オー、マイ、マイ、ヘイ、ヘイ・・・・

*2:(レコード盤の)A面をアコースティック・サイド、B面をエレクトリック・サイドとしたスタジオ録音2曲を含むライヴ・アルバムで、アルバムの冒頭のこの歌と(やはり、きょうこの後につづけて紹介する)(タイトルと若干の歌詞の異同以外は同じ曲と言ってよい)アルバムの最後の曲「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ(イントゥ・ザ・ブラック)」)が対になる構成になっている。

*3:このアルバムからは、すでに「シュガー・マウンテン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061206 、「アイ・アム・ア・チャイルド」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070120 、「シナモン・ガール」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061206#p2 、「ライク・ア・ハリケーンhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20080322 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*4:このラインは、1994年4月に自殺したニルヴァーナのカート・コバインの遺書に引用されていたことで注目を集めるようになったフレーズでもあるが、これは共作者としてクレジットされている(ニールの友人で1977年に一緒にダックスというグループを組んでいた)ジェフ・ブラックバーンによるものだという。

*5:英語の慣用句では(辞書などにも出ている通り)この「out of the blue」という表現には(ちょうど「青天の霹靂」と同じように)「いきなり」とか「出し抜けに」とか「突如として」「不意に」といった意味もあるが、英語としてのこのラインは(1960年代中期からの)ヴェトナム戦争の最前線でアメリカ軍の兵士たちがヴェトコン(=ヴェトナム民族解放戦線)軍の地下通路であるトンネルを発見し、そこに入って行くことを指しての表現だったという。すなわち(憂鬱な戦場(そして、それは雨季などは別にして)(いちおうは「青空」の下でもある))としての)「the blue」な世界から(さらに恐ろしい敵の地下通路としての真っ暗なトンネルという)「the black」の中へと銃を携えて入って行くのだ。そしてヤングのこの歌では、それは(いきなり)(憂鬱な俗世としての)「the blue」を離れて(=out of)(どこか死を思わせる)真っ暗な暗黒の世界である「the black」へと入って行く(=into)と歌われているように(わたしには)聞こえて来る。

*6:この歌で歌われているロックンロールという文脈にしたがえば、この「王(=the king)」とは(言うまでもなく)エルヴィス・プレスリーのこととなる。また、言い添えるならば、エルヴィスはきょうのこの歌が発表された1977年8月16日に逝去している。

*7:ジョニー・ロッテンは(言うまでもなく(きょうのこの歌が書かれた1978年)当時、既成のロック・ミュージックやそのミュージック・シーンに対して粗野で原初的な異議を唱えるような歌と演奏で)イギリスで猛威を奮っていたパンク・ロックの代表的なグループ(と目されていた)セックス・ピストルズのヴォーカルにしてフロントマンで、当時、アメリカでもさかんにパンクの顔のようにして紹介されていた。おそらく、ヤングは、そうしたイギリスのパンク・ロックが突きつけてくるものを(先行者として、また既成のロック・スターとして)自分なりに受け止めるものがあったのだろう。そして、それに触発されてのものががこの歌(の、また、このフレーズ)なのだろうオソラクハ。