Iko Iko

Words & Music by James "Sugar Boy" Crawford. *1
(1972年発表) *2









(原題直訳 「よく聞けよ、よく聞けよ」) *3










歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsmode.com/lyrics/d/dr_john/iko_iko.html







From the Dr. John album, "Dr. John's Gumbo".

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「ガンボ」(ドクター・ジョン)より







Originally from The Dixie Cups single, which is on their compilation album,
"Chapel Of Love, The Very Best Of The Dixie Cups".

推奨アルバム度 ☆☆☆☆



アルバム「ザ・ベリー・ベスト・オブ・デキシー・カップス、チャペル・オブ・ラブ」(デキシー・カップス)





And you can listen to Sugar Boy Crawford on the various artists compilation album,
"Chess New Orleans" *4

推奨アルバム度 ☆☆☆


(シュガー・ボーイ・クロフォード)より






名曲度 ☆☆☆☆☆









邦題「アイコ・アイコ」 (ドクター・ジョン








Iko, iko,
よく聞けよ、よく聞けよ
Iko, iko an day *5
よく聞けよ、うしろの方をよく聞けよ、
Jockomo fee no an dan day *6
うしろの方はとってもいいぞ
Jockomo fee na nay *7
ことしはとってもいい年だ




My spy boy told your spy boy
おれの偵察のガキが
おまえの偵察のガキに言ったんだ
Sitting on the Bayou *8
沼地にすわって
My spy boy told your spy boy
おれの斥候のガキが
おまえの斥候のガキに言ったんだ
I'm gonna set your tail on fire
おれはおまえのその尻尾に火をつけてやるからなって




Talkin' 'bout
つまりだ、
Hey, now,
おい、ほら
(Hey, now)
(おい、ほら)
Hey, now,
おい、ほら
(Hey, now)
(おい、ほら)
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方によく耳傾けろ、
Jockomo fee no an dan day
うしろの方はとってもいいぞ
Jockomo fee na nay
ことしはとってもいい年だ




My Marie told your Marie
おいらのマリーが
おまえのマリーに言ったんだ
Sitting on the Bayou
沼地に腰を下ろして
My Marie told your Marie
おいらのマリーが
おまえのマリーに言ったんだ
I'm gonna set your flag on fire
あたい、あんたのその旗に火つけてやるからね、と




We going down to Bolachon
おれたちはボラションまで行くぞ
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方もよく聞けよ
We gonna catch a little whore somehow,
おれたちはどうにか娼婦(ルビ=おんな)をつかまえようぜなあ
Now with jockomo fee na nay, now
さてと、ことしはいい年だしな、ほら




Talkin' 'bout
つまりだ、
Hey, now,
おい、ほら
(Hey, now)
(おい、ほら)
Hey, now,
おい、ほら
(Hey, now)
(おい、ほら)
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方もよく聞けよ、
Jockomo fee no an dan day
うしろの方はとってもいいぞ
Jockomo fee na nay
ことしはとってもいい年だ
All right
いいねえ




See Marie down the railroad track
見ろよ、マリーが線路を歩いてく
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方によく耳を澄ますんだ
Said put it here in the chicken shack
いいか、そいつをここ、この鶏小屋に置いておけ
With jockomo fee no nay
ことしはいい年なんだもの




My little boy told your little boy
おれんとこのちっこいガキが
おまえんとこのちっこいガキに言ったんだ
Get your head on my-o
おまえの頭をこっちに向けろと
My little girl told your little boy
おれんとこのちっこいガキが
おまえんとこのちっこいガキに言ったんだ
We gonna get your chicken wire *9
おれたちが
おまえらのその鶏小屋用の金網を剥ぎ取ってやるからな





Talkin' 'bout
つまりだ、
Hey, now,
おい、ほら
(Hey, now)
(おい、ほら)
Hey, now,
おい、ほら
(Hey, now)
(おい、ほら)
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方にもよく耳傾けろよ、
Jockomo fee no an dan day
うしろの方はすっごくすごいぞ
Now with jockomo fee na nay
ことしはとってもいい年だ




We going down to Bedford town
おれたちはベッドフォードの町まで行くぞ
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方もよく聞いとけよ
We gonna dance
おれたちは踊るからな
Bout to mess around
めっちゃくちゃやってやるからな
Jockomo fee na nay
ことしはえらくいい年だぜ




Watch all what you tell them to
おまえらがやつらに言ってやることを
ちゃんと全部注意して見てろよ
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方もよく聞いとくんだぞ
Cause we ain't do what you tell us to
なぜなら、おれたちはな
おまえらがおれたちに言ってくることはやるつもりはないからな
Now you can jockomo fee na nay
さあ、やっていいぞ、
ことしはいい年だぜ




Talkin' 'bout
つまりだ、
Hey, now,
おい、ほら
(Hey, now)
(おい、ほら)
Hey, now,
おい、ほら
(Hey, now)
(おい、ほら)
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方をよく聞けよ、
Jockomo fee no an dan day
うしろの方はとってもいいぞ
Now with jockomo fee na nay
さてと、ことしはとってもいい年だ




Bon, bon, uh, uh, uh
♪ ボンボン、アウアウアウ




Jockomo fee no nay
ことしはとってもいい年だぜ
What I say, an day
おれが言ってるのは、おい、うしろのほう
Jockomo fee no nay
ことしはとってもいい年だぜ
What I say, an day...
おれが言ってるのは、おい、うしろのほう




Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方もよく聞けよ、
Jockomo fee no an dan day
うしろの方はとってもいいぞ
Jockomo fee na nay
ことしはとってもいい年だぜ
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方もよく聞けよ、
Jockomo fee no an dan day
うしろの方はとってもいいぞ
Jockomo fee na nay
ことしはとってもいい年だぜ
What I say, an day
おれが言ってるのは、おい、うしろのほう
Jockomo fee na nay
ことしはとってもいい年だぜ
What I say, an day...
おれが言ってるのは、おい、うしろのほう
Iko, iko an day
よく聞けよ、うしろの方もよく聞けよ、
Jockomo fee no an dan day
うしろの方はとってもいいぞ
Jockomo fee na nay
ことしはとってもいい年だぜ










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 102210










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では、つづけて
1965年にヒットしたディキー・カップスのヴァージョンを聴いてみましょう、
さあ、アイコ、アイコ!♪

*1:作者のシュガー・ボーイ・クロフォードはニューオーリンズマルディグラで見かけたクレオールとインディアンのやりとりをそのまま意味もわからずに音写して「ジョカモ(Jock-A-Mo)」という歌を書き、これをプロフェッサー・ロングヘアのピアノなどをバックにレコーディングして1954年に発表、その後、それと同じメロディーが1965年に黒人ガール・グループのディキシー・カップスの「アイコ・アイコ」としてヒット。カップスの面々は、子供の頃にお祖母さんが歌っていた歌をウロ覚えのままレコーディングの合間にふざけて灰皿や机を叩きながら歌っていたのだが、それをプロデューサーのリーバー&ストーラーが録音していて、あとからバックをダビングしてレコードにして発表したもので、作者のクレジットはデキシー・カップスのメンバーである3人の名前がクレジットされ、通常はその3人(バーバラ。アン・ホーキンズとその妹のローザ・リー・ホーキンズ、そしてふたりのいとこであるジョーン・マリー・ジョンソン)がきょうのこの歌「アイコ・アイコ」の作者とされてるのだが・・・・・。つづきは(多少の重複にもなりますが)註2を参照のこと)

*2:1972年はドクター・ジョンによるこの歌が収録されたアルバムの発表年で、オリジナル・ヒットは1965年のディシー・チックスによるものなのだが、それ以前に遡ること1954年にきょうのこの歌の原曲というべき(まったく同じメロディーを持った)「Jock-A-Mo(=ジョカモ)」という歌が(シュガー・ボーイ&ケーンカッターズとして知られていた)ジェームズ・シュガー・ボーイ・クロフォードによってチェス・レーベルから発表されており、カップスのヒットと同時に著作権をめぐる訴訟が起こされ、裁判では曲の同一性は認められたが、作者としてのクレジットはディキシー・カップスのメンバーに、しかし、相当分の印税はクロフォードに支払われるという決着を見たが、ドクター・ジョンは、敢えてそうした事情を知りながら1972年に発表した自分のアルバムには、この歌をタイトルはディキシー・カップスの「アイコ、アイコ」とした上で、その作者をシュガー・ボーイ・クロフォードとしてクレジットしている。そのあたりも「ガンボ」(ゴタ混ぜオクラ入りスープ)ですねw。

*3:きょうのこの歌は、ニューオリンズのお祭り、マルディグラの賑やかなパレードに参加する(日本の阿波踊りで言うところの「連」にあたる)グループ同士の(その張り合う?)歌で、原題の「iko, iko」(の「iko」)とは、フランス語の「ecouter」(=よく聞く)がクレーオール風に訛った「akout」なのだが、それをアメリカ人が聞こえるがままに(意味もわからず)英語式に音写してたのが「iko」という表記となったという説が有力とされ、わたしもこの説に従った。

*4:きょうのこの歌の原曲であるシュガーボーイ・クロフォードの「ジョカモ(Jock-A-Mo)」が聴けるチェス・レーベルのニューオーリンズのアーチストのシングルを集めた15アーチスト全44曲収録のCD2枚セットのコンピレーション・アルバムです。

*5:「iko」については、すでに註/で説明したとおりだが、つづく「an day」とは、クレオールの「au deye」を英語式に音写したもので、もとはフランス語の「derriere」(=〜のうしろ)がクレオール式に訛ったもの。

*6:このラインの「Jockomo」は、19世紀にニューオリンズに多く住んでいたネイティヴ・アメリカン(=アメリカ・インディアン)の「chokma finha」という挨拶の言葉を英語式に音写したもので「chokma」は日本語でいう「けっこうですな」といった意味合いになるだろうか、それにつづく「finha」は英語の「very」に当たる語で「たいへんけっこうですね」といった感じになるだろうか。そして「dan」はフランス語の「dans」(=〜の中)がクレオール式に訛った「an dan deye」は(やはり)「うしろで」ということになるだろう。

*7:このラインの「na nay」は上の「dan day」と韻を踏んでいるわけだが、これもフランスの「annee」(=年)がクレオール式に訛った「ane」を英語式に音写したもので先のラインのインディアンの言葉と合わせて「とってもいい年だ」ということになる。

*8:「バイヨウ」とは、ここは便宜的にイメージを喚起すべく(敢えて)「沼地」などといくぶん不正確に訳してみたが、主にミシシッピ下流域の支流などで河としての流れがほぼ停滞したような緩い流れとなって入り江や湖のような沼や沢のようになっている場所を言う。(ときに「スワンプ・ロック(=swamp rock」)などと称される類の一部のサザン・ロックではお馴染みの背景であり舞台(ルビ=セッティング)ですね。

*9:これはべつに鶏小屋の金網そのものを奪い取ってやるぞというのではなく、マルディグラでは古くなった鶏小屋の金網をもとにしてド派手なお祭りの仮面をつくるのですが(つまり、もとになるのが金網なのでそこにいろんなものを編みつけたり、ぶら下げたりするなどして賑やかに飾り立てることができるわけです)それを(騎馬戦みたいに?)奪い取ってやるぞ、ひっ剥がしてやるぞと息巻いているわけです。。