Grow Old With Me

Words & Music by John Lennon.
1984年発表) *1







(原題直訳 「ぼくとともに年老いる」)  *2







歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsdomain.com/10/john_lennon/grow_old_with_me.html







From the John Lennon and Yoko Ono album, "Milk And Honey". *3

名作アルバム度 ☆☆



アルバム「ミルク・アンド・ハニー」(ジョン・レノン、ヨーコ・オノ)より






Also on the John Lennon compilation box set, "John Lennon Anthology". *4

推奨アルバム度 ☆☆



ボックス・セット「アンソロジー」(ジョン・レノン)より








名曲度 ☆







邦題「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」 (ジョン・レノン








Grow old along with me
ぼくと一緒にずっと齢をとっていく
The best is yet to be
まだまだ、これからが最高さ
When our time has come
ぼくたちのその時が来たときには
We will be as one
ぼくたちはひとつのものになるだろう
God bless our love
神よ、ぼくたちの愛にお恵みを
God bless our love
神よ、ぼくたちの愛に祝福を




Grow old along with me
ぼくとずっと一緒に齢をとっていく
Two branches of one tree
一本の樹木(ルビ=き)の二本の枝
Face the setting sun
沈みゆく陽に顔を向けて
When the day is done
一日の終わりのとき
God bless our love
神よ、ぼくらの愛に祝福を
God bless our love
神よ、ぼくらの愛にお恵みを




Spending our lives together
ぼくたちの生をともに揃って過ごす
Man and wife together
男と妻がともに
World without end
終わりのない世界
World without end
終焉なき世界




Grow old along with me
ぼくと一緒にずっと年老いていく
Whatever fate decrees
運命が何を定めようとも
We will see it through
ぼくらはそれをとことん見てやろう
For our love is true
ぼくたちの愛が真実(ルビ=ほんもの)なるがゆえに。
God bless our love
神よ、ふたりの愛にお恵みを
God bless our love
神よ、ふたりの愛を祝福したまえ









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 070710








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いかにもジョンとヨーコらしい愛の歌のようですが、
きょうのこの歌には、そうした見かけ(いや、聞きかけ?)以上の事情があるようで
ちょっとそのあたりを手短に説明してみましょうか。
ジョン・レノンがこの歌をつくることになったのは、
この歌が収録されているレノンとオノのふたりの最後のアルバムとなった「ミルク・アンド・ハニー」の
この歌のすぐまえに収録されているヨーコさんの「レット・ミー・カウント・ザ・ウェイズ(何通りあるか、数えてみるわ)」という歌がその発端でした。
ジョンがとても気に入っていたというヨーコさんのその歌は、彼女がジョンの亡くなることになる年の1980年にエリザベス・バレット・ブラウニングという19世紀のイギリスの女性詩人のある詩に触発されて書いた歌でした。
その歌をジョンに褒められたヨーコさんは、彼ににこんな提案をもちかけます。
ヨーコさんがエリザベス・ブラウニングの詩にインスパオアされてこの歌を書いたのですから、
ジョンは、彼女の夫で(文学史的には遥かに偉大な詩人とされる)イギリス19世紀のヴィクトリア朝を代表する詩人のひとりである(日本でも明治の頃から上田敏の名訳その他で知られている)ロバート・ブラウニングの詩をもとにして、ヨーコのこの歌と何かカップル(=夫婦)になるような歌をつくってみてはどうかと持ちかけたのでした。
そして、できあがったのが、ブラウニングの「ベン・エズラ師(Rabbi Ben Ezra)」という詩作品に触発されたというきょうのこの歌「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」でした。

なお、この歌はふたりの自宅ダコタ・ハウスの寝室のピアノとリズム・マシーンでレコーディングされたジョンの生前最後の録音となるトラックだとされています。 *5



・・・・・ということで、
きょうのこの歌と歌のペア・ルック(笑)とも言うべき、
ヨーコさんの そのもうひとつの歌も聴いてみしょう・・・・・・♪

*1:もちろん、ジョン・レノンは1980年12月に亡くなっているので、これは没後発表された収録アルバムの発表年で、ジョンがこの歌を書いたのは亡くなる年の1980年の夏のことだとされています。

*2:ジョンの死後、英語圏では結婚式で歌われることも少なくない歌になっているといいます。(が>わたしはシラナイ未確認)

*3:このアルバム・タイトル、ふたりの肌の色で(もありま)すよ、ハニー。

*4:CD4枚組 全94トラック収録の1998年発表のこのボックス・セットでは、ジョージ・マーチン編曲・指揮のオ−ケストラによる伴奏つきのきょうのこの歌が聴けます。

*5:また、この歌は、その後(ジョンが残したそのデッサンのような録音テープをもとに)元ビートルズの3人、ポール、ジョージ、リンゴの演奏を加えて「フリー・アズ・ア・バード」や「リアル・ラブ」同様、「ビートルズ解散から四半世紀ぶりの新曲(!)」として1995年にスタジオ・コンソール上での完成も試みられたが、実現には至らなかった。