You Ain't Goin' Nowhere

Words & Music by Bob Dylan.
(1968年発表)*1








(原題直訳 「きみはどこにも行きゃしないだろう」)








歌詞は、次のURLから、
http://www.elyrics.net/read/b/bob-dylan-lyrics/you-ain_t-goin_-nowhere-lyrics.html






From the Bob Dylan and The Band album, "The Basement Tapes".  *2

名作アルバム度 ☆☆☆☆



アルバム「地下室」(ボブ・ディランザ・バンド)より





Also on The Byrds album, "Sweetheart Of The Rodeo". *3
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「ロデオの恋人」(バーズ)より





And on the Joan Baez album, "Any Day Now".  *4

名作アルバム度 ☆☆☆☆



アルバム「ディランを歌う」(ジョーン・バエズ)より








名曲度 ☆☆☆







邦題「どこにも行けない」 (ボブ・ディラン









Clouds so swift
雲は速く
Rain won't lift
雨がなかなか上がろうとしない
Gate won't close
門は閉まらず
Railings froze
手すりは凍てつく
Get your mind off wintertime
冬の季節に心をやられないように
You ain't goin' nowhere
おまえはどこにも行きやしないだろう




Whoo-ee!
わーい、わーい!
Ride me high
このぼくをいい感じにもっていってくれよ
Tomorrow's the day my bride's gonna come
明日は、ぼくの花嫁がやって来ることになってる日なんだ
Oh, oh, are we gonna fly
あゝ、あゝ
ぼくたちは宙を飛んで
Down in the easy chair!
安楽椅子の上ってことになる




I don't care how many letters they sent
みんながどんなにたくさん手紙を出そうが
ぼくは知ったこっちゃない
Morning came and morning went
朝は来て、朝は過ぎていくわけだ
Pick up your money and pack up your tent *5
自分のおカネをかき集めて、そしてテントをたたむんだ
You ain't goin' nowhere
おまえはどこにも行きやしないのさ




Whoo-ee!
わーい、わーい!
Ride me high
いい気分にもっていってくれよ
Tomorrow’s the day my bride’s gonna come
明日は、ぼくの花嫁がやって来ることになっている日なんだ
Oh, oh, are we gonna fly
あゝ、あゝ、ぼくらは飛んで
Down in the easy chair!
安楽椅子の上ってことになるんだろうな!




Buy me a flute and a gun that shoots
フルートを買おう
それに弾丸(ルビ=たま)の出る銃もだ
Tailgates and substitutes
ワゴンの後部扉やいろいろ替えの品々も
Strap yourself to the tree with roots
しっかり根を張った木に革紐で自分を結びつけておくんだ
You ain't goin' nowhere
おまえはどこにも行きやしないのさ




Whoo-ee!
わーい、わーい!
Ride me high
いい感じでいかせてくれよ
Tomorrow's the day my bride's gonna come
明日は、ぼくの花嫁がやって来ることになってる日なんだ
Oh, oh, are we gonna fly
あゝ、あゝ、ぼくたちは飛んで
Down in the easy chair!
安楽椅子の上ってことになるだろう




Genghis Khan
ジンギスカン
He could not keep
彼は維持できなかった
All his kings
自分の国王たち全員に
Supplied with sleep
眠りを与えつづけることができなかったのだ
We'll climb that hill no matter how steep
ぼくたちは、
どんなに急な傾斜だろうと例の丘を登ってやるぜ
When we get up to it
ぼくらがそこまでたどり着いたときにはな




Whoo-ee!
わーい、わーい!
Ride me high
このぼくをいい気分にもっていってくれよ
Tomorrow’s the day my bride's gonna come
明日は、ぼくの花嫁がやって来ることになっている日なんだ
Oh, oh, are we gonna fly
あゝ、あゝ、ぼくたちは宙を飛んで
Down in the easy chair!
安楽椅子の上ってことになるだろうな









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 063010








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つづけて、ディラン自身のもうひとつの録音で聴いてみましょう。

*1:きょうのこの歌がもっとも早くオフィシャルなかたちのレコードとして発表されたのは1968年のバーズのアルバム「ロデオの恋人」(ならびにそこからのシングルとしてリリースされたの)が最初だったが、ほぼ同時期から作者のディランによる(ザ・バンドとの)プライヴェートな録音は「地下室のテープ」(ルビ=ベーズメント・テープス)と呼ばれて、「Great White Wonder」「Little White Wonder」「Daddy Rolling Stone」など何種類もの海賊盤(ルビ=ブートレッグ)になって出回っており、それがすべて集められてオフィシャルなかたちで発表されるようになるのは1975年のアルバム「地下室(The Basement tapes)」 まで待たねばならなかった。しかし、ディランは、バーズなどで好評を博したこの曲を(自分の歌としては未発表でありながら)1971年に発表されたベスト盤「グレーテストヒッツ Vol.2」に歌詞も変えてハッピー・トロムのギターをバックに新録音で収録、ディランとしては、そちらの異ヴァージョンのほうがきょうのこの歌の公式なかたちでの初出となった。そのトラックについては、きょうの2曲目として、あとで聴いてみるとする。

*2:このアルバムからは、すでに「堤防決壊」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050704 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*3:バーズのアルバムでは「ゴーイング・ノーホエア」という邦題になっている。なお、このアルバムからは、すでに「クリスチャン・ライフ」20060218 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*4:もちろん、バエズは、きょうのこの歌を女性態で(すなわち「my bride」は「my man」などとして)歌っています。このアルバムからは、すでに「ラブ・マイナス・ゼロ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041214 、「ローランドの悲しい眼の乙女」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060912 、「いつもの朝に」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050519 、「アイ・シャル・ビー・リリースト」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060117 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*5:バーズの歌では、この箇所が「Pack up your money pick up your tent(=カネをしまってテントを決めて)」と歌われていて、ディランはこれについて(作者として)1971年に発表されたこの歌の新録音で(本日、あとで見るように)バーズのロジャー・マッグィンにその旨、注意をうながすような呼びかけを聞かせている。(本日の2曲目を参照。)