Moon River

Words & Music by Johnny Mercer and Henry Mancini. *1
(1961年発表) *2







(原題直訳 「月の河」) *3






歌詞は、次のURLから、
http://www.reelclassics.com/Movies/Tiffanys/moonriver-lyrics.htm






From the Audrey Hepburn film soundtrack compilation album,
"Music From The Films of Audrey Hepburn".  *4
推奨アルバム度 ☆☆☆



オードリー・ヘプバーン*5






Also on the Andy Williams album, "Moon River And Other Music Themes".

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



ムーン・リバー」 (アンディ・ウィリアムズ)





Also on the Henry Mancini compilation album,
"Midnight, Moonlight & Magic: The Very Best of Henry Mancini".

推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆



「ザ・ベリー・ベスト・オブ・ヘンリー・マンシーニ」 (ヘンリー・マンシーニ楽団)




Also on the Morrissey compilation album, "World of Morrissey". *6

推奨アルバム度 ☆☆



「ワールド・オヴ・モリッシー」 (モリッシー








名曲度 ☆☆☆☆☆








邦題「ムーン・リバー」 (オードリー・ヘプバーン







Moon River,
月の河
Wider than a mile,
広いのね、1マイル以上の川幅だわ
I'm crossing you in style some day.
いつの日にか、わたしは カッコよく あなたを越えていくわ
Old dream maker,
むかし、夢を見させてくれた人、
You heart breaker,
あなたには心が張り裂ける思いをさせられたわ
Where ever you're going,
あなたがどこへ向かっているのだとしても
I'm going your way.
わたしは、あなたの道を歩んでいるのよ




Two drifters,
漂う ふたりは流れ者、
Off to see the world.
世界を見に行くの
There's such a lot of world to see.
見たい世界がいろいろ いっぱいあるんだもの
We're after the same rainbow's end,
わたしたちは同じ虹の向こうを目指してるのね
Waiting 'round the bend,
曲がったところで、待ってるわ
My huckleberry friend,
あたしのハックルベリーなお友達 *7
Moon River and we. *8
月の河と、わたしたち









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 110709












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では、つづいて、(べつにどうというほどのことはないのですが)
同じ この歌を モリッシーの歌で聴いてみましょう。
より彼らしい歌にして歌っています。

*1:どちらもハリウッドで活躍した作詞家と作曲家だが、このふたりの作になる(スタンダードにもなっている)名高い歌には、ほかにも映画「酒と薔薇の日々」のテーマ・ソング(=主題歌)がある。なお、(ここを見てくれている人には)(おそらく)ビートルズが歌っている「P・S・アイ・ラヴ・ユー」の作詞者がこのジョン・マーサーなんだよと言えば、話題のひとつも増えるかもしれませんねwinkシャンソンの名曲「枯葉」(ジャック・プレヴェールの原詞)に英語の詞をつけてジャズの名曲にもしてしまった(!)のもこのジョニー・マーサーさんですよ。

*2:トルーマン・カポーティの小説を映画化した1961年のアメリカ映画「ティファニーで朝食を」(オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード主演、ブレーク・エドワーズ監督)の主題歌で、主人公のホリー・ゴライトリーに扮したオードリー・ヘプバーンによって劇中の一場面でギターの弾き語りで歌われ、同年のオスカーの作曲賞、ならびにオリジナル主題歌賞を受賞。ヘンリー・マンシーニのオーケストラ演奏によるスクリーン・テーマは、翌年のグラミー賞にも輝いている。

*3:詩的に考えれば、「月の川」とは(河でも湖でも海でもよいのだが)揺らぐ水面(=みなもに)に線状を描いて映る明るい月がイメージされるのだが(どう動こうと、つねに自分のところに向かってくる水面の月の光=Where ever you are going , I'm going your way ということとともにwink)・・・・・、作詞のジョニー・マーサーの故郷であるアメリカ南部(!)のジョージア州の大都市サヴァンナの(深く陸地に切り込んだ)(見たところ河のような)入り江には、ジョン・マーサーを記念して「ムーンリヴァー」と名づけられているのだそうです。また、カナダのオンタリオには実在の地名として「ムーンリヴァー」という名前の河と街がある。

*4:ヘップバーンの没後、 1993年にリリースされたこのアルバムまで、生前は、彼女が歌うきょうのこの歌のオリジナル・トラックはレコードとしてもCDとしても発売されてはおらず、映画「ティファニーで朝食を」のオリジナル・サウンドトラック盤でも彼女の歌は聴けなかったが、(映画のDVD以外では初めて)このアルバムのラストで2分3秒の彼女の「ムーン・リヴァー」を聴けるようになりました(のでファン必携のアルバムかもしれませんね)。(そのこともありはしたのだろうが、「ムーン・リバー」といえば、もっぱら(真っ先にこの歌のカバーをレコーディングし、自らが司会した(日本でも放映されていた)人気TV番組「アンディー・ウィリアムズ・ショー」のテーマ曲としていたこともあって)アンディ・ウィリアムズの歌(ならびに作曲者のヘンリー・マンシーニ・オーケストラによる映画のサウンドトラックのインストゥルメンタルや女声合唱によるテーマ)が定番となっているようだ。)(また、イギリスでは(映画の公開時の)1961年にダニー・ウィリアムズという南アフリカ出身の黒人男性歌手による歌が同年12月に全英チャートで2週連続して第1位となっていて、ある年齢以上のイギリス人には「ムーン・リヴァー」と言えば、これが定番となっているようだ。

*5:(まったくの余談になりますが、ちょっとトクする「耳」寄り(!)なオハナシかもしれませんので、以下どーぞ>)日本語の字法であるヘボン式の考案者である「ヘボン」さんというのは、英語で言う「Hepburn」さんなんですね。つまり、明治時代の日本人は(当の本人をまえにして)(おそらく本人のその声から)耳を介して「Hepburn」を「ヘボン」と記し、20世紀昭和の日本人は映画というセルロイドの複製画像やそれに付帯する印刷物としての文字情報を介して目から「Hepburn」を(日本語のその平坦なイントネーションを自明の前提とするかのように)カタカナで(「ヘッバーン」ではなく)「ヘップバーン」と表記したという その事実があからさまにわかってしまうそんな痕跡をそこにとどめた「ヘップバーン」という名前だという、「オードリー・ヘッバァーン」wさんのお名前をめぐるお話でした。(こっから先は道が少々狭くなりますので、そこんとこはどうぞ足駆らズックってコトでw>>)例えば、哲学科の学生さんなら、この逸話からすぐに(プラトン以降、西洋哲学に脈々とつづいてきた)「Phonocentrism」(音声中心主義)(たとえば、(アリストテレスの言う)話された言葉を思考やその他の心的経験のシンボルとし、書かれた文字を(そうした)話された言葉の(そのまた)シンボルとするような「書かれたもの」「書くこと」といった「文字言語」やその行使を(話し言葉の)再現=代理=表現=re-presentation とする(あるいはそうとしてしか見ようとしない)(いかにも)「哲学」的な姿勢と、また(そこから)転じた「the metaphysics of presence」(現前の形而上学)といったものを通じて、(おそらくはニーチェとその系譜に連なると読める(すなわち、明らかにそこにニーチェを読みうる)一部の者たちをその特異な例外として)哲学というものが文学や芸術を論じ得ないその限界(かりに論じえたとしても、いかにも貧相で的外れであったりもする(?)その限界)を際出せてしまう(連綿たる)西洋哲学への視線によって(哲学、神学、宗教を含めた)思考や思念の宇宙をめぐる(まさしく)「物=理」学へと思いを馳せる(その契機となる)ことだろう。以上、ヘボンくんにw、ヒギンズ教授風にw-ink & pen♪ this one's bin a one-take-only take!

*6:モリッシーは、きょうのこの歌を1994年のシングル「Hold On To Your Friends」のB面として発表している。(なお、このアルバム「World of Morrissey」には、12インチ・シングルのB面としてリリースされた9分39秒に及ぶロング・ヴァージョンが収録されている。

*7:ハクルベリーは(ブルーベリーに似た実が食べられる)植物のひとつだが、この歌の流れからすると(筏でミシシッピー河を渡っていく)マーク・トウェイン作の小説「ハクルベリー・フィンの冒険」を(ごく自然に)連想させるので、「あたしの冒険好きなイタズラっ子なお友達」というふうに聴いてしまってもかまわないことだろう。そう、作詞のジョン・マーサーは南部人なのだしネwink

*8:通常の歌詞は「Moon River and me」ですが、オードリーは映画の中のその場面では「we」と歌っていますね。