Travelling Riverside Blues

Words & Music by Robert Johnson, Jimmy Page and Robert Plant.
(1969年発表)*1






(原題直訳 「河岸を旅するブルース」)







歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsfreak.com/l/led+zeppelin/travelling+riverside+blues_20081862.html






From Led Zeppelin studio live album, "BBC Sessions".


推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆



「BBCライヴ」 (レッド・ツェッぺリン)






名曲度 ☆☆☆








邦題「トラヴェリング・リヴァーサイド・ブルース」 (レッド・ツェッペリン







Asked sweet mama, let me be her kid
イカした姐さんに頼んだのさ
おれを彼女の坊やにしてくれよって
She said, you might get hurt if you don't keep it hid
彼女に言われたよ
あんた、ちゃんと内緒にしとかないとひどい目に遭わされるわよって
Well I know my baby, if I see her in the dark
あはん、おれにはかわいいあいつがわかるのさ、
真暗闇で彼女に会ったとしてもな
I said I know my rider, if I see her in the dark
いいかい、おれにはおれの乗り役さんはわかるのさ
真暗闇で彼女に会ってもな




Now, I goin to Rosedale,
さて、おれはローズデールに行くとこだ
Take my rider by my side
おれの乗り役をよこにつれてな
Still barrelhouse, if it's on the riverside, yeah
あの河岸にまだ安宿があるといいがな、うん
I know my baby, lord,
おれには、おれのかわいいやつがわかってるんだ、主よ
I said, is really sloppy drunk
そうさ、あいつはがさつな酔っ払い
I know my mama, lord,
おれはおれの姐さんがわかるんだ、主よ
A brownskin, but she ain't no plum
あいつの肌は黒いけど、でも、あそこはすももの色じゃない




See my baby,
おれのベイビーに会ったら
Tell her, tell her hurry home
彼女に言ってやってくれ、
急いで家に帰って来いよって、彼女に言ってやってくれ
Had no lovin, since my baby been gone *2
全然、愛がなくなった、おれのベイビーがいなくなっちまったもんでさ
See my baby, tell hurry on home
おれのベイビーを見かけたら
急いで帰ってくるようにあいつに言ってやってくれ
I ain't had, lord, my right mind,
おれは、主よ、頭の中がまともじゃないんだ
Since my rider's been gone
おれの乗り役がいなくなってしまってからはな




Hey, she promises, she's my rider
よお、彼女は約束してくれたんだ
あいつはおれの乗り役だって
I wanna tell you, she's my rider
おれはおまえに教えてやりたい
あいつはおれの乗り役なんだ
I know you're mine, she's my rider
おれはおまえがおれのもんだってわかってる
あいつはおれの乗り役だ
She ain't but sixteen, but she's my rider
あいつは16歳でしかないけれど、だけど、あいつはおれの乗り役




I'm goin to Rosedale, take my rider by side
おれはローズデールに行くとこなのさ
かたわらにおれの乗り役さんを連れてな
Anybody argue with me man, I'll keep them satisfied
おれに文句をつけてくるやつがいたら、なあ、
相手が誰でもおれはそいつらを納得させてやるだろう
Well, see my baby, tell her, tell her the shape I'm in
そうさ、おれのベイビーを見かけたら
彼女に言ってやってくれ、
あいつはおれにぴったりの女なんだと伝えてやってくれ
Ain't had no lovin, lord, since you know when
全然、愛をしてねんだよ、主よ、いつからなのかはおわかでっしゃろ




Spoken:
(セリフで)
Why don't you come into my kitchen *3
入って来なよ、うちのキッチンに



She's a kindhearted lady. she studies evil all the time *4
彼女は親切な心をした女性なんだ、
彼女はしょっちゅういけないことばかり考えてる
She's a kindhearted woman. she studies evil all the time
彼女は親切な心をした女性なんだ、
彼女はしょっちゅういけないことばかり考えてる




Squeeze my lemon til the juice runs down my leg *5
おれのレモンを絞ってくれよ
おれの脚にそのジュースがこぼれ落ちてくるまでな
Squeeze it so hard, I'll fall right out of bed
そいつをうんときつく締め付けてくれ
おれはベッドから転がり落ちてしまうだろう
Squeeze my lemon, til the juice runs down my leg
おれのレモンを絞ってくれよ
ジュースがおれの脚を流れ落ちてくるほどにな




Spoken:
I wonder if you know what I'm talkin about
おまえにおれが言ってることがわかるかどうかはわからないがな



Oh, but the way that you squeeze it girl
あゝ、でも、おまえがそいつを締め付けるそのやり方ときたら、おまえ
I swear I'm gonna fall right out of bed
おれは間違いなく、このベッドから転け落ちてしまうほどだぜ



Oh, She's a good rider
あゝ、彼女はいい乗り役だ
She's my kindhearted lady
彼女はおれの親切な心の貴婦人だ
I'm gonna take my rider by my side
おれはおれの乗り役をおれの脇に連れてくぜ
I said her front teeth are lined with gold
そうさ、あいつの前歯には金冠がかぶせてある
She's gotta mortgage on my body, got a lien on my soul
彼女、おれのからだを抵当に入れやがったのさ
おれの魂を担保にしてるんだ
She's my brownskin sugar plum...
やつはおいらの黒い肌をした甘いご褒美のすももなのさ・・・









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 052909










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ということでZepに絡めて、ブルースの偉人たち3人の歌を紹介する小特集のようになったこの4日間ほどでしたが、明日からは、また、もっと簡単な歌に戻りましょう。


それにしても、ロバート・プラントのブルースの歌は、あんまり筋を追ったりせずに、そのとき、その瞬間の(一種の巫女とかシャーマンみたいな)(あるいは (お筆先ならぬ)お舌先、お唇先みたいなものとして、いま、そのときの "音" としての歌=詞として聴くのがよいみたいですね。
歌詞は、詩とちがって、本来は、(歌われているその時間に)いつも つねに現=在としてある、きわめてスキゾフレニックな(=「統合失調症」的な)ものとしてあるものもアリなのですね。これまでここでけっこう歌詞についていろいろと新しい考えを教えられてきましたが、これはまたわたしの(歌詞にまつわる)一種の新たな発見のようなものであり、また、新たな認識の一面でもあるように思います。


それにしても、ブルースが歌うセックスは、
(たとえ大法螺めいたものであっても)
やはり、どうしても(わたしには)どこかで(いわゆる)"貧乏人の子沢山" みたいなことに通じるものがあって、どこかダウナー(= downer )なものが残りますネ。
もっとも、それがまたブルースのブルースたる所=以なのでしょうけれども。







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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)





・ 「バック・イン・ザ・USA」 (チャック・ベリー

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060405







(2年前のエントリーも Playback♪)





「仕事」と「世の中」についての(もしかしたらちょっと気づかされるところがあるかもしれない)歌です。
(わたしのうるさくてくどい御託もたっぷりとくっついちゃってますよー、それでもよろしければどぞーーー)




・「ガッタ・サーブ・サムバディ」 (ボブ・ディラン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050405

*1:この1969年というのは単にBBCで収録された日というにすぎません。アルバム「BBCセッションズ」の発売は1997年、ジョンソンの原曲のレコーディングは1937年。

*2:この歌詞はB・B・キングの「Woke Up This Morning (My Baby Was Gone)」の一節。

*3:明らかにロバート・ジョンソンの名曲「Come On In My Kitchen」(邦題「台所に入ってきなよ」)を想起させるフレーズになっている。

*4:同じくロバート・ジョンソンの名曲「Kindheated Woman Blues」(邦題「心やさしい女のブルース」)を想起させる。

*5:ロバート・ジョンソンのこのフレーズをハウリン・ウルフの「キリング・フロアー」にインサートしたのがレド・ゼプリンの「レモン・ソング」だ。http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070404#p2