The Lemon Song

Words & Music by Jimmy Page, Robert Plant, John Paul Jones, John Bonham and Chester Burnet. *1
(1969年発表)







(原題直訳 「レモンの歌」)






歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsmode.com/lyrics/l/led_zeppelin/the_lemon_song.html







From Led Zeppelin album, "Led Zeppelin II".


名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



「レッド・ツエッペリン?」 (レッド・ツェッペリン






名曲度 ☆☆☆







邦題 「レモン・ソング」 (レッド・ツェッペリン








I should have quit you,
おれはおまえと切れておくべきだった
Long time ago.
ずっとまえにな
I should have quit you,
おれはおまえと別れておくべきだったよ
Long time ago.
はるかむかしにな
I wouldn't be here, my children,
おれはこんなとこにいないですんだんだ、おれの子供たちよ
Down on this killin' floor.
この愛欲の部屋の床の上に
ぐったりと死んだように倒れこんでよ




I should have listened, baby,
おれはちゃんと耳を傾けとけばよかったんだ、かわいいやつよ
To my second mind
おれのもうひとつの考えのほうにな
I should have listened, baby,
おれはちゃんと耳を傾けとくべきだったぜ、ベイビー
To my second mind
おれのもうひとつの考えのほうにな
Everytime I go away and leave you, darling,
出かけるたびに、おまえと離れてしまうたびに、愛しい女よ
You send me the blues way down the line.
おまえのせいで、
おれは、道すがら、ひどい気持ちになってしまうんだ




Said, people worry
言われてるのさ、
あいつらみんな、気を揉んでやがるんだ
I can't keep you satisfied.
おれなんかに
ちゃんとおまえをずっと満足させておけるわけがないって
Let me tell you baby,
言わせてもらうがな、ベイビー
You ain't nothin but a two-bit, no-good jive.
おまえなんか、ただの安淫売みたいな、つまらない女でしかないんだよ




Went to sleep last night,
昨晩、眠りについたんだ
Worked as hard as I can,
できる限り、存分、働いてきたのさ
Bring home my money,
家に金を持ち帰ると
You take my money, give it to another man. *2
おまえはおれのカネをかっさらって
そいつをべつの男にくれちまうんだ
I should have quit you, baby,
おれはおまえと切れとくべきだったぜ、ベイビー
Such a long time ago.
もっと、ずうっとまえにな
I wouldn't be here with all my troubles,
こんなにいろんな苦しみをかかえて
おれはここにいないでいられたものをな
Down on this killing floor.
この愛欲の部屋の床の上に
死んだようにぐったりと倒れこんでよ




Squeeze me baby,
絞るようにして締めつけるんだ、おれを、かわいいやつ
Till the juice runs down my leg. *3
おれのジュースがおれの脚を流れていくほどに
The way you squeeze my lemon,
おまえがレモンを絞るみたいにしてな
I'm gonna fall right out of bed.
おれはベッドから転がり落ちてしまいそうだぜ




I'm gonna leave my children
おれは子供たちはおいてくぜ
Down on this killing floor
この屠殺場なところにな




I'm gonna leave my juice down
おれはジュースをこぼしたままで出て行くぜ
On this killing floor
この愛欲の部屋の床の上にな








Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 052709










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お聴きのとおり、ほとんどまんまハウリン・ウルフの「キリング・フロアー」だ。
間奏のジミー・ページのギターもそのままオリジナルのヒューバート・サムリンのギターをそっくりまるごと滑走路のようにしてその後の演奏へとフライトしていくかたちをとっている。
原曲と比べて、また、いくらかシチュエーションが異なるかたちになってきてはいるのが、この歌詞を聴きながら想像できるけれども、ひとりの女にはまってしまって、そこから抜けられないでいる。あるいは何とか脱け出そうとはしているが・・・という歌のテーマにはかわりはない。
ただし、この歌のタイトルにもなっている「レモンを絞る・・・」くだりは、ウルフの歌にはなく、それは(明日、ここで紹介する)ロバート・ジョンソンの名曲「トラヴェリン・リヴァーサイド・ブルース」の有名な一節を(折りよく)この歌に持ち込んだもので、それによって「キリング・フロアー」(=屠殺場のたたき)というイメージに匹敵する強いイメージが持ち込まれ、この歌をさらに強力なものとし、また、それが、この歌を「レモン・ソング」と題する所=以にもなっている。
以来、世界のロック・ファンは(バナナだけでなく)レモンにもいらぬ内なる秘かな反応をしなければならなくなってしまったのだ。鉛の飛行船めッ!⇒





ということで、明日は久々にロバート・ジョンソンさんの登場です。

うーん、初の予告先発ですネ。


これまでここで紹介したロバート・ジョンソンの歌は、次のとおり、




・「クロスロード・ブルース」
・「ウォーキン・ブルース」

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050520



・ 「スウィート・ホーム・シカゴ」 

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060502#p2



・「ランブリン・オン・マイ・マインド」

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061113#p1



・「麦芽ミルク」 

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061217









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【Years Ago−Go!】





(1年前のエントリーを Playback♪)






・「サーフィンU.S.A.」 (ビーチボーイズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060404







(2年前のエントリーも Playback♪)






・「ロックン・ロール・ファンタジー」 (キンクス
・「パーマネント・ウェイヴス」 (キンクス

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050404

*1:1969年のリリース当初はページをはじめとするZEPの4人のメンバーのみが作者としてクレジットされていたが、裁判を経た示談の結果、現在ではハウリン・ウルフの名前が本名としてクレジットされている。この歌に限ってはZEPの4人の名前ではなく、この歌のタイトルの由来にもなっている(明日ここで紹介する)この歌のもうひとつの原曲「Travelin' Riverside Blues」の作者ロバート・ジョンソンの名前をクレジットするほうがはるかに適切なように思えるのだが、どうだろう?

*2:このフレーズは、マ・レイニーの「Black Eye Blues」(「(殴られてできる)目の痣のブルース」)からの流用で原曲では(マ・レイニーが女性歌手であることから)「あたしのおカネをとって、あんたはそれをよその女にあげている」と女性形になっているのだろう(未確認)。

*3:この歌のトレードマークになっているようなこのレモン印(レモン汁?w)は、また、原曲となった「キリング・フロアー」との最大の違いではあるが、これもまたロバート・ジョンソンの「Traveling Riverside Blues」の有名な一節をコンパクトに(濃縮ジュースにしてw)流用したものだった。ということで詳しくはまた明日ネ。