Help Me Make It Through The Night

Words & Music by Kris Kristofferson.
(1970年発表)







(原題直訳 「助けて、わたしがしっかり夜を越えていくのを」)








歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsdownload.com/sammi-smith-help-me-make-it-through-the-night-lyrics.html









From the Sammi Smith album, "Help Me Make It Through The Night".


名作アルバム度 ☆☆☆☆



(サミー・スミス)






Also on the Gladys Knight & the Pips album, "Standing Ovation".


名作アルバム度 ☆☆☆




「スタンディング・オベイション」 (グラディス・ナイト&ザ・ピップス)








And you can listen to Joan Baez album, "Blessed Are...".


名作アルバム ☆☆☆☆




ジョーン・バエズ






And you can listen to Salena Jones album, "My Love".


名作アルバム度 ☆☆☆☆




「マイ・ラブ」 (サリナ・ジョーンズ*1






And on the Willie Nelson album, "Willie Nelson Sings Kris Kristofferson".


名作アルバム度 ☆☆




(ウィリー・ネルソン)











名曲度 ☆☆☆☆☆









邦題「ヘルプ・ミー・メイク・イット・スルー・ザ・ナイト」 (サミー・スミス)









Take the ribbon from my your hair
わたしの髪のリボンに手をかけて
Shake it loose and let it fall
それを振りほどいて、落としてしまってね
Laying soft against your skin
そっと優しくあなたの肌に向けて
Like the shadow on the wall
あの壁の影みたいに




Come and lay down by my side
来て、それで、わたしのそばに よこになってね
Till the early morning light
朝の早い光が差してくるまで
All I'm taking is your time
わたしに要るのは、とにかく、あなたの時間だけなの
Help me make it through the night
助けてね、わたしがしっかり夜を越えていくのを




I don't care what's right or wrong
何が善だとか悪だとか、わたしにはどうでもいいの
I won't try to understand
わたし、理解しょうとさえ思わないわ
Let the devil take tomorrow
明日なんて、悪魔にくれてやればいいのよ
'Cause tonight I need a friend
だって、わたしには、今夜、お友達が必要なんだもの




Yesterday is dead and gone
きのうという日は死んでしまって、
なくなってしまったわ
And tomorrow's out of sight
そして、明日という日は見えてこない
And it's sad to be alone
だから、ひとりぼっちでいるのが悲しくて
Help me make it through the night
助けてよ、わたしが夜をちゃんと越えていけるように




Ummmmm
♪ ウムムム・・・・




And it's sad to be alone
そう、ひとりぼっちになるなんて、それは悲しいこと
Help me make it through the night
助けてよ、わたしがちゃんと夜を通っていくのを
I don't want to be alone
ひとりになりたくないのよ、わたし
Help me make it through the night
助けてね、わたしがしっかり夜を越していけるように










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 051809












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しかし、当時、まだまったく無名のソングライターにすぎなかったクリストファーソンのこの歌を拾い上げて、レコーディングし、すっかり「女」の歌として不朽の名曲にしてしまったサミー・スミスの( adn/or その陣営の)そのあたりの事情(=ストーリー)については、まったく何も知らないが、彼女の歌のヒットによって多くの歌の女神たちがこの曲をそのレパートリーとし、またレコーディングをしているが、クリストファーソンにの書くものには、どこか女性を魅きつけるものがあるのだろう。ジャニス・ジョプリンによって全米ナンバー・ワンのヒットとなった「ミー・アンド・ボビー・マギー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050411 にしても、それはとくに女性向けの歌ではない。


ところで、クリス・クリストファーソンのオトコとしてのそのかっこよさについては、われらが三島由紀夫の小説「午後の曳航」を原作とした1976年のイギリス映画「午後の曳航」The Sailer Fell From Grace With The Sea (ルイス・ジョン・カルリー監督、サラ・マイルズ、クリス・クリストファーソン主演)で存分に見ることができるし、また、マーティン・スコセッシ出世作「タクシー・ドライバー」の中にも「クリス・クリストファーソン」という名前がある圧倒的な意味を持って登場人物の女性のセリフに挙げられている。


歌詞におけるジェンダーの互換性ということを(意図せずして)先日のヴァニラ・ファッジとシュープリムスの両者による「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070323 につづいて、きょうのこの歌でも見ることになってしまったが、「ユー・キープ・ミー・ハンギン・オン」においてはテンポを極端に落とすという音楽的な操作を加えた上で、さらに歌詞の中でも(まずオトコが言わないだろう)(女性に特有のセリフを含んだヴァースを)大幅に切り捨てることで、まるでそれがまったくべつの歌であるかのような、女性の歌から男性の歌への見事な性転換wを果たしていたが、きょうのこちらは必要最小限な代名詞の入れ替えのみで、日頃はおおっぴらには歌われることのなかった女性のひとつの陰の面を見事に歌い上げる力のある名作となっている。歌の力だろう。





ほかにも、これまでここで紹介したクリス・クリストファーソンの歌には、


・「山羊座ジーザス」 Jesus Was A Capricorn
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060113



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【Years Ago−Go!】










(1年前のエントリーを Playback♪)







・「アメリカ」 (映画「ウェストサイド物語」サウンドトラック盤より)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060330










(2年前のエントリーも Playback♪)







・「ドゥ・ザ・ストランド」 (ロキシー・ミュージック

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050330

*1:ぼく個人としては、サリナ・ジョーンズが歌うこの歌がいちばん好きですねー。コーネル・デュプリーやエリック・ゲイルらのグループ、スタッフをバックに東京のスタジオで録音された隠れた名作アルバムなのですが、選曲も歌も演奏もすばらしくって、それこそ、夜、聴くとたまらんですたい。(ただし、わたしにとってはサリナさんはこのアルバムだけであとは全然来ませんネ。)