Go 'Way From My Window

Words & Music by John Jacob Niles.*1
(1965年発表)*2






(原題直訳 「わたしの窓から出てお行き」)*3





From Joan Baez album, "Joan Baez / 5".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

ジョーン・バエズ







歌詞は、次のURLから
http://sing365.com/music/lyric.nsf/Go-'Way-From-My-Window-lyrics-Joan-Baez/2BDB97CED4C628F748256C9C00213847






名曲度 ☆☆





邦題 「(不明)」 (ジョーン・バエズ







Go away from my window
わたしの窓から出てお行き
Go away from my door
わたしのそのドアから出て行くがいい
Go away, away from my bedside
わたしのこのベッドサイドから離れて
いなくなっておしまい
And bother me no more
そして、もう、これ以上
わたしを困らせないでおくれ
And bother me no more
そう、もう、これ以上
このわたしを苦しめないでおくれ




I'll go tell all of my brothers
わたしの兄弟たちみんなに言ってやるわ
Tell my sisters too
わたしの姉妹たちみんなにも話してしまうわ*4
The reason that my heart is broke
わたしの心が破れたわけは
Is all because of you
すべて、おまえのせいなのだよ
Is all because of you
すべて、おまえのせいなのだよ




I'll give you back your letters
おまえの手紙は返してやるわ*5
You give me back my ring
おまえの指輪も返してやろう
But I won't forget my own true love
だけど、わたしは自分の真心の愛は忘れやしないわ
As long as song birds sing
歌姫が歌っているかぎりは
As long as song birds sing
歌姫が歌っている限りは




Go away from my window
わたしの窓から行っておしまい
Go away from my door
わたしのドアから出て行くがいい
Go away, away from my bedside
行ってしまうがいい
わたしのベッドサイドに近づかないでおくれ
And bother me no more
そして、もう、これ以上
このわたしを苦しめないでおくれ
And bother me no more
そう、これ以上、もう
わたしのことを困らせないで








Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞










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【A Year Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)





THE KINKS 「ソープ・オペラ」全訳 (9)


・「すべて君のため」 (キンクス

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051123

*1:1980年に亡くなったジョン・ジェイコブ・ナイルズは、1892年、アメリカのケンタッキー州ルイヴィルに生まれた純粋なトラディショナル・フォーク・ソングの歌手であり、(著書も数冊を数える)採集者、研究者であり、また自身がソングライターでもある。「アメリカン・バラッドの司祭」と称されるとおり(中世ヨーロッパの流れを汲む)(時代を超越した)素朴なバラッドに定評がある偉大なシンガー。

*2:オリジナルは1908年に書かれ、1930年に作者によってベルリンのステージで初演されたという。レコーディングの詳細は、お調べ中♪

*3:オリジナルは1908年に発表されたナイルズの最初のオリジナル作品で、当時、まだ16歳だった彼が実家で父が雇った黒人の溝堀り人夫たちが穴を掘りながら何度も何度も繰り返し「おれの窓から出て行きな、おれのドアから去って行け」( Go away from my window, go away from my door )と歌っているのを聴いて(おそらく、シラブルがふたつの「Win-dow」という単語の2音節目の「-dow」が、二度目の繰り返しで1音節の単語「door」と韻を踏むことで、その反復が(穴掘りという単純作業のリズムにふさわしい)労働歌(ワークソング)となっていたのだろう。(そして、それは(なるほど)(二度目のワン・シラブルにはストレスが一箇所に集中することで)ブルース(やロックに特有)の(俗に日本語で「アト打ち」という、すなわち)バック・ビート(弱-強、弱-強)というビートをなしてもいるわけだ)、このフレーズをもとにナイルズが書いたのが、この作品。バエズは、この男声によって歌われる(不実な恋人に苦しむ)船乗りが主人公となっている唄を、女性の歌に替えて(一部、歌詞の帳尻を合わせるように直して(というか(設定を)曲げて、つまり変えて)、これを歌っている。きょうの1曲目のとして紹介したボブ・ディランの「悲しきベイブ」の冒頭は(明らかにナイルズのこの有名な歌「Go 'Way From My Window」を意識してのものだろう。この2曲を併せて収録しているジョーン・バエズの5枚目のアルバム「ジョーン・バエズ5」は、そのことを(わたしたちのような外国人にも)気づかせてくれる選曲となっている。

*4:この部分、オリジナルでは(「sisters」ではなく)「shipmates」(船員仲間)となっている。

*5:オリジナルでは「I'll give you back your presents」(おまえの贈り物は返してやるわ)。