Son Of Suzy Creamcheese

Words & Music by Frank Zappa.
(1967年発表)





(原題直訳「スージークリームチーズの息子」)*1




From The Mothers Of Invention album, "Absolutely Free".
名作アルバム度 ☆☆☆

「アブソリュートリー・フリー」 (マザーズ・オヴ・インヴェンション)





歌詞は、次のURLから
http://www.lyred.com/lyrics/Frank+Zappa/Absolutely+Free/Son+Of+Suzy+Creamcheese/





名曲度 ☆






邦題 「サン・オブ・スージークリームチーズ」 (マザーズ・オヴ・インヴェンション)










Suzy Creamcheese,
スージークリームチーズ
Oh, mama, now
あゝ、ママ、さて、いま
What's got into ya?
あんたを夢中にさせてるものは何なんだい?




Suzy you were such a sweetie
スージー、おまえは
あんなに可愛いやつだった
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Once you were my one and only
かつては、おまえも
おれのただひとりのやつだった
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Blow your mind on too much Kool-aid
クールなお力添え*2をやりすぎて、おまえ、アタマがいかれちまって
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Took my stash and left me lonely
おれのヘソクリ*3を持ち出して
ひとり寂しくおれのもとを去っていった
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー




Suzy Creamcheese,
スージークリームチーズ
Oh, baby, now
あゝ、ベイビー、さあ、いま
What's got into ya?
おまえを夢中にさせてるものは何なんだい?
Suzy Creamcheese,
スージークリームチーズ
Oh, mama, now
あゝ、ママ、さてと、いま
What's got into ya?
あんたを夢中にしてるものは何なんだい?




Got to find my Suzy Creamcheese
おれのスージークリームチーズ
見つけ出さなくちゃ
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Think I'll go and start my car
出かけてるんだ
そう、おれはクルマを出すと思うんだ
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Really dig her, she's so freaky
ホントに面白いやつなんだ
あの女はメッチャいかれてる
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Heard The Heat knows where you are
サツがおまえの居場所をつかんでるって聞いてるぜ
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー




Suzy Creamcheese,
スージークリームチーズ
Oh, baby, now
おゝ、ベイビー、いま
What's got into ya?
おまえを夢中にしてるものは何なんだい?
Suzy Creamcheese,
スージークリームチーズ
Oh, mama, now
あゝ、母ちゃん、いま
What's got into ya?
あんたを夢中にさせてるものは何なんだい?




Cruised the Strip and went to Canter's
サンセット・ストリップを流して
カンターの店に行ったんだ*4
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Suzy Creamcheese, please come home
スージークリームチーズ
どうか帰って来ておくれ
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Vito said she split for Berkeley
ヴィトの話だと*5
彼女、バークレーに行くってことで別れたそうだ*6
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー
Protest-marching Styrofoam
抗議のデモ行進の発砲スチロール*7
Yeah, yeah, yeah
そうさ、イェー、イェー




Suzy Creamcheese,
スージークリームチーズ
Oh, baby, now
あゝ、ベイビー、さあ
What's got into ya?
あんたを夢中にさせてるものは何なんだい?
Suzy Creamcheese,
スージークリームチーズ
Oh, mama, now
あゝ、母ちゃん、いま
What's got into ya?
あんたを夢中にしてるものは何なんだい?








Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞

*1:「スージークリームチーズ」はマザーズの最初のアルバム「フリークアウト」の中の「イット・キャント・ハプン・ヒア」(のおわり)や「ザ・リターン・オブ・ザ・サン・オブ・モンスター・マグネット」に登場した(やたらとザッパとマザーズについて詳しい)声の出演の女性キャラクターで(ジャンヌ・ヴァソワールというごく身近な取り巻きのファン(グルーピーと言うべきか?w)と思われる女性のひとりによって演じられ)、1967年のヨーロッパ・ツアーの際にはパメラ・ザルビカという女性がスージー役でマザーズに帯同し、彼女が以後スージークリームチーズとなり、(ここで紹介するマザーズのセコンド・アルバムのこの曲をはじめ)その後のアルバムにも何度か登場するマザーズ作品にはなくてはならない脇のキャラクターといった存在となった。また、アルバム第3作「ウィアー・オンリー・イン・イット・フォー・ザ・マニー」には、ジーンとパメラのふたりのスージーが電話でおしゃべりする「電話の会話」というトラックが収録されている。なお、きょうのここでのタイトルにある「息子」というのは(おそらく)続編といった意味だったのだろう。

*2:幻覚剤LSDのこと。トム・ウルフの長編第1作となったノンフィクション「The Electric Kool-Aid Acid test」(1967年刊 邦題「クール・クーーール LSD交感テスト」)によって世界中に知られるようになったコトバで、(映画にもなった「カッコーの巣の上で」でという小説で知られるウェスとコーストの小説家)ケン・キージーが(彼の)「陽気ないたずら者たち」His Merry Pranksters と称する仲間たちと一台のバスで(のちにグレートフル・デッドとなるバンドの演奏を中心に)(そのほかにもサーカスのような出し物をプログラムに)で公演し、行く先々で(まだ禁止されていない時代の)LSD25をソフトドリンクに混ぜて配り、愛と自由、そして平和へのセミナーめいたステージを繰り広げ、(ほどなくして)それはヒッピーを生み、フラワー・パワーと呼ばれるようになった。なお、ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」のバスのアイデアは、ポールがこのトム・ウルフの(当時のベストセラーの)ノンフィクションを読んでケン・キージーたちのバスと、古くからイギリスの観光業界にある(行き先を知らせない)定番ツアーの「ミステリー・ツアー」と併せて発想したものです。

*3:「大事に隠していたもの」という意味で「へそくり」としてみたが、(この場合は、むしろ)おカネではなくてドラッグの類かもしれませんなー(べつにどっちでもいいんですけども)。

*4:当時、フリークスと言われた連中が集まっていたロサンジェルスの「カンターのデリカテッセン」という実在したお店。

*5:当時のロスの有名なフリークのひとり、ヴィトー・パウレカスという彫刻家で変質者(幼児趣味の持ち主だったようです)で、マザーズのファースト・アルバムにも本人役で登場している。

*6:バークレー」とは(1960年代に「学問の自由」や「言論の自由」をめぐる闘いの拠点となった)(学生運動がさかんだった)カリフォルニア大学バークレー校のこと。ヒッピーが多く発生したのもこの街だった。

*7:発泡スチロールは、警察のデモ規制手段のひとつである放水に対して持ち運び便利ないい楯として使われた。