September Song

Words by Maxwell Anderson.
Music by Kurt Weil.*1
(1985年発表)*2





(原題直訳 「9月の歌」)



Performed by Lou Reed.

You can listen to the tribute album for Kurt Weil,
"Lost in the Stars - The Music of Kurt Weill".
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆

「クルト・ワイルの世界〜星空に迷い込んだ男」 (ルー・リード他)




Also you can listen to the film soundtrack album,
"September Songs: The Music Of Kurt Weill".
名作アルバム度 ☆☆☆☆

「セプテンバー・ソングス〜9月のクルト・ヴァイル」(ルー・リード他)




And you can listen to all instrumental Chet Baker album, "Chet".
名作アルバム度 ☆☆☆

「チェット」 (チェット・ベイカー





歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsondemand.com/l/loureedlyrics/septembersonglyrics.html




名曲度 ☆☆☆☆☆




邦題 「セプテンバー・ソング」 (ルー・リード*3







When I was a young man courting the girls
ぼくが女の子たちを追っかけまわす若者だったころ
I played me the waiting game
ぼくは自分で待つというゲームをやっていた
If a maid refused me with a tossing curls, oh,
もし、若い女の子が巻き毛を弾いて、ぼくを拒んだら
I let the old earth, take a couple of whirls
ぼくはこのおいぼれの地球に2周ぐらいしてもらってた
While I plied her with tears in place of pearls
その間、ぼくは涙を浮かべてこつこつと彼女に真珠の祈りで懇願した
And as time came around she came my way
すると、時の巡りで
ぼくの行く手に彼女がやって来た
As time came around she came
時が巡り来て、彼女がやって来たのだった




For its a long, long while, from May to December
5月から12月というのは、それは、それはとても長い時間だ
And the days grow short, when you reach September
そして、人が9月に差しかかると日々は短くなってくるものだ




And I have lost my teeth,
そして、ぼくは歯も抜けてしまい
And I'm walking in the little rain
そう、ぼくは小雨の中を歩いている
Hey honey, I haven't gotta time for gaining Waiting Game
ヘイ、ハニー
ぼくにはもう待つなんてゲームをやってる時間はないんだ




And the days turn to gold as they grow few
そして、日々は
残り少なくなってくるにつれ、輝かしいものとなってくる
September, November
9月、11月




And these few golden days,
そして、この僅かになった輝ける日々を
I'd like to spend 'em with you
ぼくはきみとともに過ごしたいのだ
These golden days, I'd like to spend 'em with you
そんな黄金に輝く日々を
ぼくはきみとともに過ごしたいんだ




And the days dwindle down to a precious few
そう、日々は先細りゆき
かけがえのない、ごく僅かな短いものになっていく
September, November
9月、11月と




And I'm not quite equipped for these waiting games
そして、ぼくには全然、そういう待つというゲームへの備えはない
I have a little money, and I've had a little pain
ぼくにはいくらかの金があり、そして、小さな痛みがある




And these few golden days, as the days grow so few
そう、残りごく僅かになってきた、この数少ない輝ける日々を
These golden days,
この黄金に輝く日々を
I'd like to spend 'em with you
ぼくはきみと一緒に過ごせればと
These precious golden days,
このかけがえのない輝く日々を、
I'd like to spend 'em with you
ぼくはきみとともに過ごしたいんだ
September song,
9月の歌さ
September song
9月の歌だ
September song,
9月の歌、
September song
セプテンバー・ソング






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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たしかユングの著書に「人生の午後三時」というのがあったと思うが、
これは人生を(地球が太陽をひとまわりする)一年に譬えての人生の「9月」からの歌。
ルー・リードは(曲のアレンジは控え目ながらも)初老の主人公の歯を抜いてしまったり、小雨の中を歩かせたりと、かなり原曲にはない脚色を加えて、自分の歌にしているが、一応、ジャズのスタンダードとして広く親しまれているこの歌のオリジナルの歌詞を次に掲げておくとしましょう。

*1:この歌「セプテンバー・ソング」をはじめ。「マック・ザ・ナイフ」や「スラバヤ・ジョニー」など数々の名曲で知られる1900年ドイツ生まれの作曲家。ベルリンの高等音楽院でブゾーニに師事して、20代の早い時期からその前衛的な作風で注目を集め、1928年、ベルトルト・ブレヒトの台本による歌劇「三文オペラ」の成功で脚光を集めるが、ナチスの台頭により、ユダヤ人であったワイルは1933年にパリに逃れ、その後、1935年にアメリカに渡り、その独特のハイブリッドでエキゾチックな通俗的な作風で多くのミュージカルや映画音楽を手がけた。ロックでいち早くこのワイルの作品を採り上げたのは、ドアーズのジム・モリソンで、彼らのファースト・アルバムには(ブレヒトの作詞による)(瞠目すべき)「アラバマ・ソング」が収録されている。http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050129#p3

*2:オリジナルは、 1938年のブロードウェー・ミュージカル「Knickerbocker Holiday」の挿入歌。のちに1950年にジョージ・フォンティーン、ジョセフ・コットン主演、ウィリアム・ディターレ監督の映画「旅愁」September Affair の主題歌として使われて評判となり、ジャズをはじめ多くのミュージシャンに採り上げられてスタンダード・ナンバーとなっている。ここに紹介するのは、1985年にスティング、ルー・リードヴァン・ダイク・パークストム・ウェイツカーラ・ブレイ、マリアンヌ・フェイスフルらによって発表された名匠クルト・ワイルへのトリビュート・アルバムからのもので、ルー・リードは同年、この録音をシングルとしても発表している。リードは、また1987年にもエルヴィス・コステロニック・ケイヴ、、デイヴィッド・ヨハンセン、ウィリアム・バロウズらとともにラリー・ワインスタイン監督のドキュメンタリー映画「9月のクルト・ヴァイル」Septembaer Song (1997年)に参加して、前述のトリビュート・アルバムとはまた違った趣きの「セプテンバー・ソング」を聞かせている。

*3:曲のアレンジはルー・リード自身によるものだが、歌詞もかなり自由に原曲をいじるかたちで歌っているので、一応(参考までに)(同じく本日付けのエントリーとして)オリジナルのヴァージョンも訳載しておきますねー。