Lime Street Blues

Words by Keith Reid,*1
Music by Gary Brooker.
(1967年発表)




(原題直訳 「ライム・ストリートのブルース」)




From Procol Harum compilation,"Procol Harum Singles A's & B's".*2
推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆

(プロコル・ハラム)


歌詞は、次のURLから
http://www.go2lyrics.com/P/Procol+Harum/204355.html



名曲度 ☆


邦題 「ライム・ストリート・ブルース」 (プロコル・ハルム*3






Lime Street in the afternoon
昼下がりのライム・ストリート
Everybody crazy as a coon
みんなアライグマみたいに荒れ狂ってるぜ
I'm running round in my underpants
おれは下着のパンツ一丁で走り回ってる
Trying to find some kinda romance
ある種のロマンを見つけ出そうとしてるんだ




Quarter past three on Lime Street
ライム・ストリートの3時15分過ぎ
I got whipped right offa my feet
おれは鞭で脚を叩かれた
Didn't realize that I'd been caught
自分が捕まっちまったなんて
気づきもしなかったぜ
Till I found myself in the County Court
気がついたら郡の裁判所にいたってわけよ




'Mr Judge,' I said,
「判事殿」とおれは言ったぜ
'Won't you please be kind
「どうかご厚情を願いまするー
Have pity on me, a poor orphan child?'
この哀れな孤児(みなしご)のわたくしに憐れみを」
Mr Judge he says with a long mean frown
その判事殿が厭味なつまらんしかめっつらしておっしゃるには
'Orphan or not, you're going down!'
「孤児だろうがなかろうが、きみには牢獄に行ってもらおうか!」
Well I screamed on my knees in the witness box,
だもんで、おれは証言台で跪いて喚きまくったぜ
'Lord have mercy on my golden locks.'
「主よ、おいらのこのふさふさそた黄金の髪に思し召しを」
The judge I could see that he was snide
判事が馬鹿にしたような顔をしてたのが見えたぜ
He says, 'The only kind of blonde you are's a peroxide!'
やっこさんが言うには
「おまえの金髪なんぞはオキシドールで脱色したものにすぎんわい!」




Oh Lime Street, Lime Street
おゝ、ライム・ストリート、ライム・ストリート
Lime Street, that's where we meet
ライム・ストリート
おれたちが顔を合わせるのは、あそこだぜい







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞







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市制上、リヴァプール市というのが現在ないように、リヴァプール駅も鉄道路線上には存在しない。
1844年の昔から「ライム・ストリート・ステーション」という駅がリヴァプールの陸の玄関となっている。したがって、そのライム・ストリートはリヴァプールの駅前の大通りということになる(というインフォがこの歌については必要とされるだろう)。
では、つづけて、その「ライム・ストリート駅」から出る列車についての歌をひとつ聴いてみることにいたしましょう!♪

*1:キング・クリムゾンにピート・シンフィールドという座付きの作詞家がいたようにプロコルハラムにはこのキース・リードという座付きの作詞家がいて、グループのレパートリーの全曲の作詞を手がけている。互いに作風は異なるが、どちらもちょっとすぐには何のことなのかわかりかねる(いわゆる難解な)歌を書くということでは共通している。

*2:CD3枚組全57曲。モノラルで発表されたものはきちんとモノラルで収録された彼らの全シングルをクロニカルにA面B面を全作収録した貴重な音源と言える。

*3:デビュー・シングルで彼らの最大のヒットとして代表曲ともなった「青い影」のシングルのB面として発表された曲。当時、新生のプロコル・ハラムというより(それまでブルッカーが(ほどなくしてハラムに参加する)ロビン・トラウアーらと組んでいた)R&Bのグループ、パラマウンツの演奏に近いものと言える、そういったサウンドの(いかにもB面らしい埋め草的な)曲。世界的な名作となったA面の「青い影」はこちらでどうぞ http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050122