The Ocean

Words & Music by Lou Reed.
(1969年発表)




(原題直訳 「大洋」)




From The Velvet Underground live album,
"1969: Velvet Underground Live, Vol. 2".
名作アルバム度 ☆☆☆

「1969 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・ライヴ」(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド



And you can listen to The Velvet Underground compilation, "VU" (1985)
推奨アルバム度 ☆☆☆


ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/VU」(ヴェルヴェット・アンダーグランド)(ヴェルヴェット・アンダーグランド)




歌詞は、次のURLから
http://www.oldielyrics.com/lyrics/the_velvet_underground/the_ocean.html



名曲度 ☆☆



邦題 「オーシャン」 (ヴェルヴェット・アンダーグランド)








Here comes the ocean and the waves
そうら、来たぞ、海原が
そう、波のうねりが
Down by the shore
海岸のほうだ
Here comes the ocean and the waves
そうら、海原が、そう、波がやって来た
Dawn by the sea
海のほうだ




Birthes a hollow hair
うつろな髪を描き出す
Part of a figure head
船首像の一部
It nearly drive me crazy
あれのせいで、
ぼくは気が狂わんばかりになってしまう
I am a lazy son
ぼくは怠惰なドラ息子
My death would get things done
ぼくの死が
いろんなことに片を付けることになるだろう
Mostly they ho-ho-ho
ほとんどのことはな
ホイ、ホイ、ホイ



But here comes the waves
だが、波が押し寄せてくるんだ
Down by the shore
海岸のほうに
Washing the eye of the land
That has been
陸地だったところのその突端に打ち寄せてくる



Down by the sea, down by the sea
海のほうで、海のほうで
Down by the sea, down by the sea
海のほうで、海のほうで




Here comes the ocean and the waves
そら、海原と波がやって来た
Down by the shore
浜辺のほうに
Here comes the ocean and the waves
そら、海原と波のうねりがやって来た
Dawn by the sea
海のほうに




Insects are evil thoughts
昆虫どもは邪悪な思念
Fought off by selfish men
身勝手な人間どもに撃退された考えだ
It nearly drives me crazy
それがぼくを
いまにも狂わせんばかりにしてしまう
I am a lazy son
ぼくは怠け者のどら息子
I never get things done
物事を一度もやり遂げたことがない
Mostly they ho-ho-holler
総じてといったところだな、
ホイホイホイ
と怒鳴ってやるか




But here comes the waves
だけど、ほら、波のうねりがやって来た
Down by the shore
海岸のほうへ
Washing the eye of the land
That has been
陸地だったところの突端を洗う




Dawn by the sea, ...
海のそばで



Here comes,...
ほーら、来たぞ・・・・・







Translated into Japanese tonight by komasafarinal.訳詞







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この「オーシャン」(大海原)が何か? と問うなど、それは野暮な真似というべきだろう。




Here comes,...
ほーら、来たぞ・・・・・




という、その感じを(演奏とともに)(聴こえたままに)想うだけでいい。
それが「禁断症状」だろうが「性衝動」だろうが「オーガズム」だろうが「鬱」だろうが「虚脱感」だろうが、
はたまた「海原」と綽名される「オーシャン」ってチンピラとその取り巻きの「ジ・ウェーヴズ」を名乗る「波」の野郎どもだろうが何だろうが、
whatever わたしには(そんなことは)知ったことじゃない、
どうでもいいーですよー、勝手にせいやである

ただ、海原と聴くだけだ、波だと聴くだけだ




Here comes the ocean and the waves
Down by the shore

そうら、来たぞ、海原が、そう、波のうねりが
海岸のほうだ



ルー・リードはそのように歌い、そのように演奏しているのだから、そうするしかないだろう
なぜ、それ以上や(もしくは)それ以外のものにする必要があるのだろう?

歌(=楽曲)とイメージ、
聴きながら、そして聴くことで、ただ、想うだけ、
あるいは(喚起され)想わされてしまうだけ
歌によって、演奏によって、声によって、サウンドによって、歌詞の手引きや先導で、


それが起こっていること、聴きながら、聴いているときに、脳内で起こっていることだ
そして、そのころ、からだでも、また、それは起こっている


こころとからだの揺れと動き
こころもからだも揺れ動く
ロックもロールも、(どちらも日本語にすれば)揺れるということ
(その隠れた意味は、止まらないこと、固まって停滞しないこと、か?w)
ロックンローリン
それが聴くということ、聴いているときに起こっていること
揺れたり、動いたり、それがロックンロール
揺れ動くこと、揺れ動いている、その落ち着き、エキサイティングな静けさ
事物も生き物も、全速で静止している、その「物=理」学
だから、動く、動ける、運動する、活動する
連動する、協働する、
だが、死体は動かない、ただ腐っていくのみ
それは物ですらない
たぶん、仏教はそこから芽吹いたことだろう、
それが先端の物理学と仏教のいちばんの違いだろう
運動と変化

運動を見る、変化を見る
運動と見る、変化と見る
運動/変化
差異と反復、
反復と差異、差異の反復、反復の差異

ロック&ロール


モーリン・タッカーのシンバルが(写実的と言いたくなるような)すばらしい効果を出している
不在のジョン・ケールの、その非在の音さえ聴こえてきてしまうかもwink


なーんてことを聴きながら(ときに)考えたりするわけですよ(笑い)


ようするに、あれだ、知識や情報のアンテナで仕入れたミュージシャンのキャリアとか発言とか、あるいは生き様とかの脚色された講談ばなしなどではなく、
聴いている自分の気持ちの動き、揺れ、感情や感覚(とりわけ聴覚)による、つまり、もっと感受性というアンテナで、自分のからだだけで聴けということ
音のひとつひとつが次から次へとオルゴールの爪のようにあなたの心身をひっかいて、あなたの心身に波を起こすことだろう、その波紋が心身に広がる
それが聴くこと、聴いているときに起こっていること

そうやって、そのアーチストの人間と存在を知っていくこと
生身の誰かを知るように

彼らのその仕事、すなわち作品を聴くことをとおして
繰り返し、いつもそこから
その中から
聴くこと、リスニング
リッスン・トゥー・ザ・ミュージック



では、次にヴェルヴェット後のルー・リードの最初のアルバムに入っている同じ曲の完成版(?)を聴いてみましょうか。
このアルバム「Lou Reed」には(まるでルー・リード自身がヴェルヴェッツのカヴァーに失敗してるかのように)(魔法が不発に終わったような)ヴェルヴェッツ時代のやり残しの宿題みたいな曲(しかたなく仕上げてみましたといった印象の曲)ばかりといった内容だ。Its CON-tents.