Benedictus

Words & Music by Dave Cousins.
(1972年発表)




(原題直訳 「ベネディクトゥス」(頌歌の題名)*1



From The Strawbs album, "Grave New World".*2
名作アルバム度 ☆☆☆

(ストローブス)



And you can listen to The Strawbs compilation,
"Halcyon Days: The A&M Years".
推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆

(ストロウブス)




歌詞は、次のURLから
http://www.strawbsweb.co.uk/lyrics/alphres.asp



名曲度 ☆☆




邦題 「(不明)」 (ストローブス)









The wanderer has far to go
さすらい人の道は遠く
Humble must he constant be
謙虚なる者はつねに変わらず
Where the paths of wisdom
智恵の小径のあるところにあらん
Distant is the shadow of the setting sun.
遠くには沈み行く夕陽の影




Bless the daytime
昼を讃えよ
Bless the night
夜を讃えよ
Bless the sun which gives us light
われらに光を与える太陽を讃えよ
Bless the thunder
雷鳴を讃えよ
Bless the rain
雨を讃えよ
Bless all those who cause us pain.
われらに苦しみをもたらす者どもを讃えるのだ




Yellow stars may lead the way
黄色き星々*3が導く道
All diversions lead astray
一時の遊び気晴らしはすべて迷いへと通ず
While his resolution holds
だが、人がその決意堅く
Fortune and good will will surely follow him.
幸運とよき意志を抱くならば、必ずや主につき従うことだろう




Bless the free man
自由なる者を讃えよ
Bless the slave
奴隷を讃えよ
Bless the hero in his grave
墓の中の英雄を讃えよ
Bless the soldier
兵士を讃えよ
Bless the saint
聖人を讃えよ
Bless all those whose hearts grow faint.
心に不明をつのらせる者どもを讃えるのだ






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞

*1:革命家イエス・キリストの先駆となった過激派バプティスマのヨハネの父親ザカリアが息子ヨハネの誕生に感謝して捧げた主への頌歌、「ルカによる福音書」第1章68節から79節までを参照。ストローブスのリーダーであるデイヴ・カズンズが書いたこの歌の方がその内容において(憎悪や復讐の念の影響を免れている分)気品というか魂のレベルの高さが感じられる。また、「マタイによる福音書」第21章9節にある「主の御名において来る者を讃えよ」を引いた主への短い頌歌を言う。サイモン&ガーファンクルの最初のアルバム「水曜の朝、午前3時」(1964年)に収録された同名の「Benedictus」(邦題「ベネディクタス」)は、賛美歌として歌われるこの頌歌を転用したものであるようだ(本日付エントリーの次に紹介)。

*2:アルバム・タイトルは(言うまでもなく)(オルダス・ハクスリーの小説でSF小説の古典にも数えられる)「Brave New World」(=堂々たる新世界=邦題「すばらしき新世界」)を即座に連想させるだろう(つまり、そのもじりということだ)。あえて日本語にすれば、「おぞましき新世界」とでもいったところになるでしょうかw。)。ストローブスの5枚目のアルバムで売上げとしてはもっとも成功した作品と言われている。

*3:黄色は(英語圏では)ときに「金色」に通じる。日本語でも「黄金色」(こがねいろ)という黄色があるのと同じことだろう。また、ここでは関係ないが、花の「団子菊」のことを「yellow star」とも言うそうだ。通常、この花は「偽ひまわり」false sunflower と(いう可哀相な名前で)呼ばれている。以上、英和辞典からのお知らせでした。