Fiddle About

Words & Music by John Entwistle.
(1969年発表)





(原題直訳 「いじくりまわす」)





From The Who album, "Tommy".
名作アルバム度 ☆☆☆☆


「トミー」 (フー)





歌詞は、次のURLから
http://www.lyred.com/lyrics/Who,+The/Tommy/Fiddle+About/




名曲度 ☆





邦題 「フィドル・アバウト」








Uncle Ernie:
アーニー伯父さん:



I'm your wicked Uncle Ernie
あたしゃ、いかがわしいアーニー伯父さんだよーん
I'm glad you won't see or hear me
あたしには、おまえが目も見えず、耳も聞こえないのが嬉しいことでね
As I fiddle about
こうしていじくりまわすのさ
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about !
いじくりまくってやる!



Your mother left me here to mind you
あたしゃ、おまえの母さんに
ここでおまえの面倒見るようにとまかされたのさ
Now I'm doing what I want to
さてと、あたしのしたいようにさせてもらうとするかいな
Fiddling about
いじくりまわす
Fiddling about
いじくりまわす
Fiddle about!
いじくりまくってやる!




Down with the bedclothes
寝巻きの下を下ろしてごらん
Up with the nightshirt!
寝巻きの上を上げてごらん
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about !
いじくりまくってやる!
Fiddle about
いじくりまくる




Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about !
いじくりまくってやる!



You won't shout as I fiddle about
あたしがいじくりまわしても、おまえは叫びやしない
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about !
いじくりまくってやる!
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about !
いじくりまくってやる!
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about !
いじくりまくってやる!
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about
いじくりまわす
Fiddle about !
いじくりまくってやる!
Fiddle, fiddle, fiddle.
いじくる、いじくる、いじくる
Fiddle, fiddle, fiddle.
いじくる、いじくる、いじくる
Fiddle, fiddle, fiddle.
いじくる、いじくる、いじくる
Fiddle, fiddle, fiddle...FIDDLE!
いじくる、いじくる、いじくる、いじくっちゃてる!





Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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いったいどういう血筋なのだろう・・・・?*1
この伯父さん(だか叔父さん)と先の暴力的な従兄弟が父子なのかどうかは不明だが、
サディスティックないとこに、ホモのペドフィリアの伯父、
触覚というもっとも原初的な感覚を介した暴力と性というコントラスト、
またしても、その邪悪なる働きかけの餌食になるトミー・・・・・




フロイトのいう(快不快の)「快感原則」以前に
(というよりも、そもそもそれは)
「安全/危険」という(より野生的な)原則から分岐したものではないか?
もちろん、安全は快適であり、危険は(ときに痛快でもあるが)不快である。
(そうした)身の危険/安全を判断する(ある種の予測機能)が人間の神経系には備わっているはずだ。
(というのが、わたしの感が得ていることなのだが、無学にして、いまだ(それは)「考え」までには到らずにいる)

もちろん、そうした「安全/危険」を察知・判断する(神経系にセットされた)予測機能は、
諸々の感覚器官を介した知覚のバランスによって作動し、ときには(瞬時に)諸々の記憶を(「経験」というかたちで抽出し)照合、援用して機能する。
その予測機能とは、(トミーを聴きながら思ったことだが)「触覚」への予感である。
ヒリヒリするような触覚への予感、これが危険の感覚であり、わたしたちは、それを(通常)「スリル」thrill と呼んでいる。*2

そして、(これを)「快/不快」の原則に照らし合わせると、やはり、スリルは快感だろう。それが安全とも危険ともどちらともつかない宙吊りの状態にある限りにおいては・・・・だ。

そして、わたしたちは、その「宙吊り」状態を(通常)「サスペンス」suspense と呼んでいる。刻一刻、一瞬一瞬ごとの不安と緊張から来る興奮・・・。

(もちろん、それは(わたしたちが(しばしば)「モラトリアム」moratorium と呼ぶ)緩慢な「執行停止」(状態/期間)や「猶予」(状態/期間)とはまるで別物なのは言うまでもない。)



トミーは触覚をつうじた世界や他者との交渉の中で(いつしか)(触覚の予感という)(ある種の)センシュアル(=官能的)な身体感覚(もしかしたら、それは「皮膚感覚」というべきなのかもしれないが)(おそらくは「波動」へのある種の卓越した感受性)を(意図せぬままに)鍛え上げることとなっていたのだろう。
そして、その(彼ならではの)特殊な能力(の獲得と形成)によってトミーはある特技を身につけ、次第に地域から地域へと人々に知られていくようになっていく。


目が見えず(見ず)、耳も聞こえず(聞かず)、口も利けない(喋らない)少年が博したその名声とは!?

それが(このロック・オペラ「トミー」のハイライトとも言える)(このアルバムからの最大のヒット曲で、名曲の誉れも高い)(明日、紹介する)次の歌だ。






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【A Year Ago−Go!】

(1年前のエントリーを Playback♪)



・「君の何かが」 (ボブ・ディラン

・「バーテンダー・ブルース」 (ジェームズ・テイラー

・「きみの友だち」 (ジェームズ・テイラー) (キャロル・キング



http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041228

*1:いや、血筋のせいではないんだろうけどね、、、、人間、いびつにひん曲がって楽になる人も多い、そこに勝手に蜜を見つけて、U2 ?

*2:もちろん、愛の行為をまえにした極上の「安全」への予感や期待もまたこの上なく甘美でスリリングであることを忘れてはならない。このように触覚を介して(たしかに)性と暴力(セックスとヴァイオレンス)は(ひとつの)極性を演じている・・・・・