Seventh Son

Words & Music by Willie Dixon
(1955年発表)




(原題直訳 「7番目の息子」)




Performed by Willie Mabon

From Willie Mabon album, "Heavy Timbre - Chicago Boogie Piano".
名作アルバム度 ☆☆

(ウィリー・メイボン)

You can listen to Willie Dixon album, "I Am the Blues".
名作アルバム度 ☆☆

「アイ・アム・ザ・ブルース」 (ウィリー・ディクスン)


Also you can listento Johnny Rives album, "Greatest Hits".

(ジョニー・リヴァーズ)



歌詞は、次のURLから
http://www.geocities.com/BourbonStreet/Delta/2541/blwmabon.htm






邦題 「セブンス・サン」 (ウィリー・メイボン)




Now everybody's cryin' about the Seventh son
ほら、みんなが7番目の息子のことを喚いてるぜ
In the whole round world there is only one
世界中のいたるところにたったひとりいるだけの
I'm the one
それがこのおれ
Well I'm the one
そうよ、おれのことだぜ
I'm the one, I'm the one
このおれだ、おれのことだぜ
The one they call the Seventh son
世間が7番目の息子と呼んでるヤツだぜ




Now I can tell your future,
あゝ
おれはおまえの未来を教えてやるぜ
What's goin' to come to pass
何がどうなっていくのかをな
I can do things for you
おれはおまえにいろんなことをしてやるぜ
That makes your heart feel glad
おまえが嬉しい気持ちになることをな
I can look in the sky
おれが空を見上げりゃ
and then predict the rain
そうすりゃ
雨が降ってくるのも
まえもってわかるんだ
I can tell when the woman's got another man
おれにはわかるんだぜ
女が他の男を作ったときはな
I'm the one
それがこのおれ
I'm the one
おれのこと
I'm the one, I'm the one
おれのことだぜ、このおれだ
The one they call the Seventh son
世間が7番目の息子と呼んでるヤツだぜ




I can hold you close and squeeze you tight
おれはおまえを抱き寄せて、きつく抱きしめてやるぜ
I can make you cry for me both day and night
夜も昼も、おまえによがり声を上げさせてやるぜ
I can heal the sick and raise the dead
おれは病人を癒し、死人を甦らせてやる*1
And I can make your little girl talk all out of your head
そして、おまえにすっかり我を忘れさせ
おまえの小さな女の子が喋れるようにしてやろう
I'm the one
それがこのおれだ
Well I'm the one
そうよ、おれのことだぜ
I'm the one, I'm the one
このおれさ、このおれのことだぜ
The one they call the Seventh son
世間が7番目の息子と呼んでるヤツはな




Now I can talk these words that sound so sweet
さてと、甘い響きでこういう言葉をおれは語って
And make your lovin' heart even skip a beat
おまえの恋するハートを、鼓動を飛ばすぐらいに躍動させてやれるんだ
I can take you baby and hold you in my arms
おまえを連れて、ベイビー、おれのこの腕に抱いてやるぜ
And make the flesh quiver on your lovely palms
おまえの可愛い掌に肉の震えを教えてやるぜ
I'm the one
それがこのおれ
I'm the one
おれのことだぜ
I'm the one, I'm the one
このおれなのさ、おれのことだぜ
The one they call the Seventh son
世間が7番目の息子と呼んでいるのはな





Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞






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パチンコのなんとか7と同じようなものなのか知らないが、ラッキー・ナンバーの7が重なった類稀なる星のもとに生まれた強運かつ強精の男前、人呼んで「ザ・セヴンス・サン」、アナゴンとかヴァギラとかニンフォザウルスとかアクメアマゾナーラとか、もっぱらこの太陽系の第三惑星、地球の獰猛なる原住民たる女族と戦うこの「セヴンスサン」、さてウルトラ・セブンとどっちが強いか? って何の話や?



ブルース・ミュージックは、黒人の性的優位性を誇示するプロパガンダ・ミュージックでもあった、そんな一面があったことはどうやら間違いなさそうだ。というか(白人には)そう聞こえただろう。誰が歌うか、誰が演奏するか、その存在や人物(=キャラクター)が(演奏技術や歌唱力といった表現力以上に)より先験的にその楽曲をあらかじめ決定してしまうようなところが多分にあるのが、この種の音楽の(けっして見逃すことのできない)大きな特色だろう。ローリングストーンの歌にも「歌じゃないよ、歌手なんだぜ」という「シンガー・ノット・ザ・ソング」という初期のオリジナル曲があったが、この曲に関しては、いずれまた近い将来、流れに応じて紹介することになるでしょう。

ローリングストーンズが初めてアメリカに行った頃には、まだ南部に「子供たちにブルースを聴かせるな」という貼紙があるのを見たりして驚いたという話をインタビューなどでしているが、アメリカ合衆国奥地(に限らず)白人のクリスチャン社会においてはブルースは(不道徳な音楽であるだけでなく、それよりもさらに邪悪な)悪魔の音楽であったのだ。


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★ ミュージカル・バトン ★

id:gotanda6 さんよりトラックバックをいただき、
Musical Baton」なるものが回ってきました(From id:strange:20050613#p1)。
gotanda6 さんによりますと「ひとことで説明するとチェーンメールらしい」とのことですが、gotanda6 氏の例に倣い、以下、衝動的に即興で答えてみました。

● Total volume of music files on my computer: none なのねん。

● Song playing right now:
 「そして神戸」 (by 内山田洋&クールファイヴfeaturing前川清
クールファイブのベスト盤は世界レベルのソウルな歌声。いい曲ばかりですね。それぞれの楽曲でそれぞれのメンバーの工夫がわかります。

● The last CD I bought:
「LEADBELLY」(廉価盤の King of the Blues シリーズの1点)
12弦ギター1本で弾きまくりーの、歌いまくりーのハイエナジー・ライヴ録音CD。日常から離陸していく音楽というものの非日常かつ反世界な力を痛いほど感じさせてくれる。ゼム時代からの初期ヴァン・モリソンの歌唱のルーツはレッドベリーであったのだ !?

● Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me:(明日選ぶと違うかもしれない5曲ということで)

・ 「No Reply」 (The Beatles)
この音の少なさ、ヴォーカル(ジョン・レノン)のすばらしさ、たぶん、わたしの一番好きなポップ・ソングかも。

・ 「Kind Hearted Woman」 (Robert Johnson)
まだロックがなかったころの歌と演奏ですが、本当に完璧にロックしているのに驚かされてしまう。ギター1本とヴォーカルだけでまるでグループのようなすばらしいアンサンブルが幻聴される、そんな演奏をしています。そのノリとハリとリズムとビート、ヴォーカルの瑞々しさ。それとギターの和音のひとつひとつが実にきれいな響きをしている。ロバート・ジョンソンという人は本当に凄い人物だったんだというのがとてもよくわかるトラック。1936年に南部のホテルの1室で劣悪な録音装置でとったもののディジタル・リマスター盤。

・ 「キワノ」 (ひふみかおり
わが偏愛せし♡ひふみかおりさま♡ 彼女の最高傑作「ガーベラの丘」の中の1曲。こういう機会にプッシュしておきます。もうこの人、聴くたびにもろその存在が伝わってきてしまって(実は男としてけっこうマジに動揺してしまう。正直困ってしまうぐらいステキなシンガー。1曲、1曲、次の曲への展開、飛躍と、録音もすごく繊細で、アルバム丸ごと聴くたびにもう何もかもぼくのすべてをひふみに全部持っていかれてしまいます。あ〜、たすけてくれい・・・・って、これはもう恋ですから。と聴くたびに自滅してます。

・ 「Long Lankin」 (Steeleye Span)
彼らの7枚目のアルバム「Commonner's Crown」(平民の王冠」)の中の1曲。実はわたしがいちばん敬愛し尊敬するグループが(10作目までに限るが)スティーライスパン。中でもこの曲のこの演奏、このサウンド、この録音の完成度のすばらしさは文字どおり芸=術の域に突入している。8分31秒という長尺の曲ですが一音一音がこれしかないよなホントにという決まり方をしていてどれもが見事に関与しあってシナジェスティックにこの曲の世界を豊かな肌理の細かい広がりを描きながら現前させている。大傑作です。

・ 「Cornet Chop Suey」 (Louis Armstorng & His Hot Five)
ある時期、ぼくが好きな音楽(に限らず、ぼくが好きなもの望むもの喜んで迎え入れられるもの)の原点のようなものを音楽を使って探っていた時期があって、そのときにたどり着いたのが「サッチモ」ことルイ・アームストロングの音楽だった。たまらんですよ。もう確実にかなり早い時期から聖人の域に到達なさっていた方だと思います。


● 以上のバトンを「5人に回せ」ということなので、あとで調べて、Mick さん、Keithさん Ronさん Charlieさん Billさんのローリングストーンズの5人の皆さまにまわすことにします。

*1:エス様と張り合っておりますぜ。