Amusement Parks U.S.A.

Words & Music by Brian Wilson.
(1965年発表)



(原題直訳 「遊園地U.S.A.」)




From The Beach Boys album,
"Summer Days (And Summer Nights!!)"
名作アルバム度 ☆☆☆

ビーチ・ボーイズ



歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsandsongs.com/song/198360.html



名曲度 ☆

邦題 「アミューズメント・パークスUSA」 (ビーチボーイズ







Let's take your car and to amusement parks USA
クルマを走らせて遊園地アメリカをまわろうぜ
At Palisades in Salisbury Parks the rolly coasters are flyin
ソールズベリーパークスにある
断崖のローラーコースターはブッ飛んでる
At Euclid Beach on the flying turns
ユークリッド・ビーチのフライング・ターン*1とか
I'll bet you can't keep her smilin'
あれだったら女の子の笑顔もマジ顔になるぜ
Buy your girl a cotton candy while you're down on the ground
地上で見てる間に彼女に綿菓子を買っておいたらいい
Then take her on the twirl-a-way and spin her around
それから回転ゴンドラ*2に乗って、彼女を激しく振り回してやれ
Let's take your car and mess around at the park all day
さあ、クルマを走らせて、一日中、遊園地でハメをはずそうぜ




The parachutes at Riverview Park will shake us up all day
リバービューパークのパラシュートは一日乗ってもあきないぜ
And Disneyland and P.O.P. is worth a trip to L.A.
あとディズニーランドやPOPがあるから
ロスまで行くだけの値打ちはあるよ
Watchin' girls in the air can really get you bad
宙を舞う女の子たちを見るのはホントにハラハラするぜ
And I'll bet the laughin' lady makes you laugh like mad
あと絶対に面白いのは笑う貴婦人、
あれにはアタマがおかしくなるほど笑えるぜ
Let's pick up our friends and do amusement parks USA
さあ、友達を集めて遊園地アメリカといこうぜい




[Spoken]
セリフ


Hurry, hurry, hurry folks step right up to the Beach Boy circus.
さあ、いそいだ、いそいだ、
ビーチボーイズ・サーカスがはじまるよ
The best little show in town.
街一番のちっぽけなお愉しみ
Hurry, hurry, hurry, it's only a dime folks, one thin dime,
ほーら、いそいだ、いそいだ、お代はたったの10セント
あの薄っぺらな10セント玉一枚ぽっきりだよ
Just one tenth of a dollar.
ぴったり1ドルあれば10人前
Come on in and see Stella the snake dancer
さあさ、入った、入った、見ていきな、
踊る蛇女のステラだよ


(Is it real?)
(ホントかしら?)


She walks, she talks, she wiggles on her belly like a snake.
歩くよ、喋るよ、腰振るよ、
まーるで蛇みたいにスネークネクネ、クネクネ


(She looks like afake to me)
(きっとインチキだと思うわ)
(Let's go see her)
(見てみようぜ)
(It costs too much)
(高いわよ)


Hurry, hurry, hurry folks, come on and see Stella.
さあ、さあ、皆さん、入った、入った
ステラさんを見ていきな
She shimmies, she shakes. . . .
懐かしのシミーを踊ってるよ、
シェイクだって踊るよ




You'll crash and burn in the bumper cars at Jersey's steel pier
ジャージーの鋼ばりの埠頭の激突マシンでドッシンバッシン
You'll crack 'em up when you stand in front of all the crazy mirrors
あの猛烈な鏡張りの中にいたら、おかしくなっちまうぜい
At first you'll be a chicken at the jackhammer ride
激突ライダーは最初はビクビクものだと思うよ
But you'll do it with a girl sittin' right by your side
だけど、よこに女の子を乗っけてやるわけだからな
Let's take your car and mess around at the park all day
さあ、クルマに乗って、一日中、ぶっつけ迷走しまくろうぜい







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞







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というわけで監獄を出て、流れのままにさまよううちになんと遊園地に来てしまいましたヨ!


ビーチボーイズのセッション・ドラマーのハル・ブレインによるものらしいが、漫談家スタンダップコミック)風に呼び込みのセリフやら遊びに来たカップルの声色を使うなど面白いノヴェルティ・ソングではあるのだけれど、いかにも遊園地らしい楽しく賑やかな雰囲気をサウンドで一生懸命描き出そうとするブライアン・ウィルソンの工夫やアイディアの跡が聴き取れる(すでにこのあたりから始まっていたのだ!)という意味でも貴重な作品として注目されていいのではないだろうか。
(このアルバムの次に「パーティ」(!)*3をはさんで「ペット・サウンド」ですものね)

ディズニーランド以外は(ぼくは)全然知らないけれど当時のアメリカ人なら誰もが話には聞いたことのあるアミューズメントパークなのだろうな。
同じこのアルバムにはフェミニズムの論考*4などでよく槍玉によく挙げられる「カリフォルニア・ガールズ」という(全米各地の女性たちを無自覚にステロタイプに歌ってしまった)ケシカラン(!?)名曲も入っている。
それにしても(フェミニストたちは気づいていないが)このアルバムでビーチボーイズは(うふふ)女性と遊園地を(明るく楽しいアメリカという「場」(前提)のもとに)まるっきり同格の扱いをしてしまっているようだ。これは面白い発見かも・・・。


参考まで次にその「カリフォルニア・ガールズ」、聴いてみましょう。

*1:http://www.ultimaterollercoaster.com/coasters/history/img/ci_flyturn_t.jpg

*2:http://www.whirlin.com/turtle_twirl.jpg

*3:ぼくはあのアルバムもブライアンのとても意欲的な実験作だと思ってる。みんな気づいてませんけどネ。パーティの雰囲気をアレは一生懸命作ったものですよ、ミキシング・コンソールの上で。

*4:「ポピュラー・ミュージックにおける女性像」とかそのテの(女子大生の卒論程度のレベルの)ヤツでかっこうのターゲットにされちゃうのが、この曲とか(あと)クリフ・リチャードの「リビング・ドール」Living Dall、実にけしからん歌です!