Atmospherics (Listen To The Radio)
Words & Music by Tom Robinson and Peter Gabriel.
(1983年発表) *1
(原題直訳 「大気の気配 (ラジオを聴こう)」)
歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsvip.com/Tom-Robinson/Atmospherics:-Listen-to-the-Radio-Lyrics.html
From the Tom Robinson album, "Hope And Glory". *2
名作アルバム度 ☆☆
(トム・ロビンソン)より
Also on the Tom Robinson album, "North By Northwest".
名作アルバム度 ☆☆
(トム・ロビンソン)より
Also on the Pukka Orchestra album, "Pukka Orchestra". *3
名作アルバム度 ☆☆
(プッカ・オーケストラ)より
名曲度 ☆☆☆ *4
邦題「(不明;日本未発売?)」 (トム・ロビンソン)
Leave the bureau in the snow *5
雪の中、役所を出て
Catch a tram to Onkel PO
オンクルポー行の路面電車をつかまえる
Early evening ring around the moon
夕方の早い時間、月には環がかかっている
Slip in by the concierge
管理人の脇をすり抜けて
By the bikes and up the stairs
自転車のそばを通って、階段を上がり
Snap the latch and creep into the room
掛け金(ルビ=ラッチ)を外して、ひっそりと部屋に入る
You throw off your coat,
きみはコートを放り投げ
Pick up the post *6
郵便物を手にとって
And put a coffee on
そしてコーヒーを淹れるのだ
Lie down on the bed,
ベッドにゴロリとよこになり
Lay back your head
きみの頭をくつろがせ
And smoke a cigarette
そしてタバコを一服する
And listen to the radio
そして、ラジオを聴く
Oooh, oooh, oooh
♪ ウー、ウー、ウー、
Listen to the radio
ラジオに耳を傾ける
Oooh, oooh, oooh
♪ ウー、ウー、ウー、
In the city late tonight
街の中では、今夜、遅くに
Double feature, black and white
2本立ての映画がある、白黒だ
"Bitter Tears" and "Taxi to the Klo" *7
「苦い涙」と「クローまでタクシーで」
Find a bar, avoid a fight
酒場を見つけて、喧嘩は避けて
Show your papers, be polite
身分証明書を見せて、礼儀正しく
Walking home with nowhere else to go
行くあてなどどこにもなく、歩いて家に帰る
You throw off your coat,
きみはコートを放り投げ
Pick up my note *8
ぼくのメモを手にとるのだ
Put another coffee on
コーヒーをまた淹れて
Lie down on the bed,
ベッドにゴロリとよこになり
Lay back your head
きみの頭をくつろがせ
And smoke another cigarette
そしてタバコを一服する
And listen to the radio
それからラジオを聴く
Oooh, oooh, oooh
♪ ウー、ウー、ウー、
Listen to the radio
ラジオに耳を傾ける
Oooh, oooh, oooh
♪ ウー、ウー、ウー、
Atmospherics after dark
暗くなってからの空気の感じ
Noise and voices from the past
過去からの雑音(ルビ=ノイズ)や人の声
Across the dial from Moscow to Cologne
ダイアル上にはモスクワからケルンまで
Interference in the night
夜中(ルビ=よなか)の混信
Thousand miles on either side
どちら側も1000マイルあるだろう
Stations fading into the unknown
人知れぬところへと薄れていく放送局の数々
So throw off your coat,
というわけで、きみのコートを放り投げ
We'll butter some toast
ぼくらは何枚かのトーストにバターをつけて
And put a coffee on
そしてコーヒーを淹れるのだ
We'll lie down on the bed,
ふたりでベッドによこになろう
Lay back our heads
ふたりの頭をくつろがせ
Smoke another cigarette
タバコをまた吸って
And listen to the radio
そして、ラジオを聴く
Oooh, oooh, oooh
♪ ウー、ウー、ウー、
Listen to the radio
ラジオに耳を傾ける
Oooh, oooh, oooh
♪ ウー、ウー、ウー、
We'll listen to the radio
ふたりでラジオを聴くんだ
Oooh, oooh, oooh
♪ ウー、ウー、ウー、
Listen to the radio
ラジオを聴くのだ
Oooh, oooh, oooh
♪ ウー、ウー、ウー、
All night long...
夜どおしずうっと・・・・・
Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 123110
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【Years Ago−Go!】
(1年前のエントリーを Playback♪)
・「ジ・アザー・ウーマン」 (レイ・パーカーJr.)
(The Other Woman)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070713
(2年前のエントリーも Playback♪)
・「バークシャー・ポピーズ」 (トラフィック)
(Berkshire Poppies)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060713
(3年前のエントリーも Playback♪)
☆アルバム「ジギー・スターダスト」(デイヴィッド・ボウイ)全曲訳(5)☆
・「イット・エイント・イージー」 (デイヴィッド・ボウイ)
(It Ain't Easy)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050713
*1:トム・ロビンソン・バンドの解散後、(彼の憧れのデイヴィッド・ボウイに倣ってドイツに渡り、その後(いまだ冷戦体制化の当時の)東ベルリンで地元のバンドと活動していた時期の生活をもとに作られた歌のようで、1982年発表の彼の(ソロになっての)第1作アルバム「North By Northwest」に「Atmospherics」のタイトルで収められ、その後、1983年に新録音によるものが「Listen To The Radio (Atmospherics)」のタイトルでシングルとして発表され、全英チャートの39位になるヒットとなり、1984年の第2作アルバム「Hope And Glory」に「Atmospherics (Listen To The Radio)」のタイトルで収録された。(同アルバムは、その後、「War Baby; Hope And Glory」というタイトルで再発売されている。)
*2:このアルバムは、その後、彼のソロになっての最初のヒット曲をフィーチャーするかたちで「War Baby, Hope And Glory」として再発売され、今日に至っている。
*3:カナダのニューウェー・ウェーヴのグループ、プーカ・オーケストラによるカヴァーが1984年にカナダでヒットとなっている。
*4:(ジェネシスのピーター・ゲイブリエルとの共作とはいえ)こんな素晴らしい歌を書いていたとは・・・・。(あまり彼を聴いているわけではないけれど)トム・ロビンソンの最高傑作ではないだろうか。
*5:冒頭のこのラインから、いきなり(ジョン・ル・カレの小説に出て来そうな(当時、まだ(いわゆる)「共産圏」だった時代の)東ドイツの生活のイメージが鮮やかに描き出されている。)
*6:作者自身による冷戦体制化の東ベルリンでの暮らしを歌ったものとすれば、このラインの「the post」は(あくまでも「Washington Post」などの「The Post」(新聞)ではなく)「郵便物」とするのが妥当だろう。(ただし、カナダのニューウェーヴ・グループ、プカオーケストラのこの歌のPVでは(このラインの映像として)ハッキリとタブロイド判の「The Post」という新聞が映し出されている。)
*7:おわかりのとおり、どちらも映画のタイトルで、「Bitter Tears」は(日本でも公開された)ライナー・ベルナー・ファスビンダー監督の1972年の西ドイツ映画「Die bitteren Tränen der Petra von Kant」(邦題「ペトr・フォン・カントの苦い涙」)で離婚歴のある美しく傲慢な有名女性デザイナーとモデル志望の若く美しい女性のふたりの妖しい愛と性をめぐるへヴィーなドラマ。もうひとつの「Taxi to the Klo」は、1980年公開の西ドイツ映画「Taxi Zum Klo」(フランク・リプロー監督・主演)でゲイの主人公の性生活が軽いタッチで描かれている。(しかし、歌にあるようにどちらも白黒の作品ではないようだ。)
*8:トム・ロビンソンが歌っているのだから、このラインでその新たな登場が判明するこの人物もまた男性であることを(おそらく)彼の支持者(ルビ=ファン)たちの思いは、希望し、想像し、配役するにちがいない。