Tweedle Dee

Words & Music by Winfield Scott.
(1955年発表) *1









(原題直訳 「キィーキィーと音がするおバカさん」) *2









歌詞は、次のURLから、
http://www.stlyrics.com/lyrics/departed/tweedledee.htm









From the LaVern Baker album, "La Vern Baker". *3

名作アルバム度 ☆☆☆



(ラヴァーン・ベイカー)より








Also on the Geordia Gibbs compilation album, "Greatest Hits".  *4
推奨アルバム度 ☆☆



ジョージア・ギブス)より











名曲度 ☆☆☆☆☆










邦題「トゥイードル・ディー」 (ラヴァーン・ベイカー)











Dee dee dee, tweedlee dee
♪ ディッ、ディッ、ディッ、
♪ トゥィディリィー、ディッ
Dee dee dee, tweedlee dee
♪ ディッ、ディッ、ディッ、
♪ トゥィディリィー、ディッ





Tweedlee, tweedlee, tweedlee dee
♪ トゥィーディリィー、
♪ トゥィーディリィー、トゥィーディリィー、ディッ
I'm as happy as can be
あたいったら、思いっきり幸せなの
Jimminy cricket, jimminy jack
おんどろ、たまげて、おんどろ、うれしいの
You make my heart go clickety-clack
あんたのせいで、あたいのハートはドッキンドッキン ときめいて
Tweedlee, tweedlee, tweedlee dee
♪ トゥィーディリィー、
♪ トゥィーディリィー、トゥィーディリィー、ディッ




Tweedlee, tweedlee, tweedlee dot
♪ トゥィーディリィー、
♪ トゥィーディリィー、トゥィーディリィー、ダァッ
How you gonna keep that honey you got?
あんた、あんたが持ってるその甘くステキなものをどうするつもりなの?
Hunkies, hunkies, fishes bite
うずうず、うずうず、お魚たちが食らいつくわよ
I'm gonna see my honey tonight
あたいは、今夜、あたいの甘くステキなあのヒトに会うのよォ
Tweedlee. tweedlee, tweedlee dot
♪ トゥィーディリィー、
♪ トゥィーディリィー、トゥィーディリィー、ダァット




Tweedlee dee, tweedlee dee
♪ トゥィーディリィー、ディ
♪ トゥィーディリィー、ディ
Give it up, give it up
出してよ、出してよ
Give your love to me
あんたの愛情、あたいにちょうだい
Tweedlee dot, tweedlee dot
♪ トゥィーディリィー、ドット
♪ トゥィーディリィー、ドット
Gimme, gimme, gimme, gimme
ちょうだいな、あたいにちょうだい、ちょうだいな、あたいにちょうだい
Gimme all the love you got
あなたの持ってる愛情全部を、あたいにちょうだい
Hump-be-ump-bump-bump
♪ ホォンビィヨン、バァムバァン




Tweedlee, tweedlee, tweedle doe
♪ トゥィーディリィー、
♪ トゥィーディリィー、トゥィーディリィー、ダゥ
I'm a lucky so-and-so
あたいって、どっかのラッキーな誰々さんみたいね
Hubba, hubba, honey dew
♪ ハァッバァ、ハァッバァ、蜂蜜の滴り
I'm gonna keep my eyes on you
あたい、あんたから目を離さないからね
Tweedlee, tweedlee, tweedlee doe
♪ トゥィーディリィー、
♪ トゥィーディリィー、トゥィーディリィー、ダゥ




Tweedlee doe, tweedlee doe
♪ トゥィーディリィー、ダゥ
♪ トゥィーディリィー、ダゥ
Give that kiss to me before you go
あんた、行っちゃうまえにあたいにキスしてちょうだいね
Tweedlee dum, tweedlee dum
♪ トゥィーディリィー、ダン
♪ トゥィーディリィー、ダン
Lookie, lookie, lookie, lookie,
見てぇ、見てぇ、見てぇ、見てぇ
Look at that sugar plum
見てよ、あのお砂糖菓子(ルビ=シュガー・プラム)を
Hump-be-ump-bump-bump
♪ ハンビィラン、バンバン




Tweedlee, tweedlee, tweedlee dum
♪ トゥィーディリィー、
♪ トゥィーディリィー、トゥィーディリィー、ダン
You're as sweet as bubble gum
あんたって風船ガムみたいに甘くておいしい
Mercy, mercy, pudding pie
お情け、お情け、プリンのパイ
You've got something that money can't buy
あんたってさ、おカネじゃ買えない何かがあるわね
Tweedlee, tweedlee, tweedlee dum
♪ トゥィーディリィー、
♪ トゥィーディリィー、トゥィーディリィー、ダン
Owww,
アハァーーン、
Tweedlee, tweedlee, tweedlee dum
♪ トィディリィ、トィディリィ、トィディリィ、ダァハァン
Owww,
アハァーーン、
Tweedlee, tweedlee, tweedlee dum
♪ トィディリィ、トィディリィ、トィディリィ、ダァハァン
Owww,
アハァーーン、
Tweedlee tweedlee tweedlee dum
♪ トィディリィ、トィディリィ、トィディリィ、ダァハァン












Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 112510













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【Years Ago−Go!】








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・「チャイナ・ガール」 (デヴィッド・ボウイ
  (China Girl)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070617







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・「セイル・アウェイ」 (ランディ・ニューマン
  (Sail Away)
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・「雨を見たかい」 (クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
  (Have You Ever Seen The Rain)
・「フール・ストップ・ザ・レイン」 (クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
  (Who'll Stop The Rain)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050617

*1:初期のアトランティックを支えたスター歌手のひとり、ラヴァーン・ベイカー(1929 - 1997)が歌ったきょうのこの歌は「ビルボード」誌のR&Bチャート(すなわち(当時の)黒人向け市場)で第4位、全米ポップ・チャートでも14位となる彼女にとっての最初のヒット曲となった。また、それは(のちにエルヴィス・プレスリーのヒット曲「心の届かぬラブレター」などを書くことになる)この歌の作者のウィンフィールド・スコットにとっても最初のヒット曲となった歌だった。

*2:英語圏の子供たちにはいまでも親しまれているイギリスの古くからの童謡集の「マザーグース」に「トウィードルダムとトウィードルディー(Tweedledum and Tweedledee)」という唄があって(「Tweedle」というのは辞書などによると「キーキーとうるさい高音を立てるもの」ということなのだそうですが)(ちょっと「マザーグース」のその詩を読んでみましょうか。それは>>>「キーキー阿呆(ルビ=トゥィードル・ダム)とキーキー頓馬(ルビ=トゥィードル・ディー)の意見が一致していざ決闘をすることになったんじゃ/キーキー阿呆が言うことにゃ、自分のステキなおニューのガラガラをキーキー頓馬にダメにされてしまったからだと/ちょうど、そのとき、化け物みたいなカラスが舞い降りて来た/タールの入った樽みたいに真っ黒けなやつで/勇ましいふたりはそれにびっくらこいて/すっかり喧嘩のことなど忘れちゃったでしたとさ」というようなもので)、(「Dum」も「Dee」も英語ではどちらも(「dumb」に通じる)「お馬鹿さん」ということだが)このふたりのキャラクターは(1806年刊行の)ルイス・キャロル・作の物語「鏡の国のアリス」の第4章にも(いまのこの詩とともに)登場していて、そこではふたりは正体不明のチビでおデブな何から何まで瓜二つの人物として登場し、そのふたりの名前「トゥィードルダムとトゥィードルディー」が、そのままその章のタイトルにもなっている。そんなことから判断して(?)、ラヴァーン・ベイカーのこの歌は、実際に歌で聴くかぎりでは、ステキな男性にすっかりいかれてしまって、とにかくジットしていられない、黙ってはいられないということで(マザーグース特有の語呂のよさ、言葉の響きのよさを活かして)「キーキーうるさいおバカさん(=トゥィードゥル・ディー)」になってしまった恋する女の子というようなところでしょうか。わたしにはそんなふうに聞こえましたよ。

*3:きょうのこの歌は、ロックンロールの歴史ということでは、言うまでもなくラヴァーン・ベイカーとそのレーベル、アトランティック・レコーズのものだが、ポップ・ミュージックのヒット・チャート的には(あるいはレコード業界のセールスという面においては)それはジョージア・ギブス(1010 - 2006)というアメリカの白人女性歌手とマーキュリー・レコーズのものとなるのかもしれない。上記の註1に示したとおり、ラヴァーン・ベイカーの「トゥィードル・ディー」は全米のR&Bチャートでこそ4位となるが、総合的な全米ポップ・チャートでは14位にとどまることとなったが、アトランティックからのベイカーのヒット後に発売されたギブスのレコードは(当時はまだSP盤の時代だが)全米ヒット・チャートの2位にまで昇る大ヒットとなった。当時のレコード業界では、ほとんどどこの国でも、あるひとつの歌がヒットするとこそぞって(まだ、その曲がヒット・チャートを上昇中でも)カヴァー・ヴァージョンを発表して(そのパイの分配にあやかろうと)競作に持ち込むのがビジネスのつねだった。その場合、ロックンロール期によく見られたケースとして、黒人向け市場(すわわち全米のR&Bチャート(当時はまだ黒人のレコードを買う白人などほとんどいなかったし、また白人の居住区域のレコード店には黒人のレコードの仕入れや在庫は置かれていなかったそんな時代だった) )のヒット曲や有望曲を(白人社会の規範や価値観に合うように)(歌詞やアレンジや唱法など)白人向けに「漂白」したヴァージョンを制作して、これをリリースするということがごくあたりまえのことだった。きょうのこの歌のラヴァーン・ベイカー(アトランティック)とジョージア・ギブス(マーキュリー)もそんな例のひとつだが、このレコードの場合は、アトランティックとラヴァーン・ベイカーがつくり上げたサウンドをすっかり真似て、当時のラヴァーン独特の持ち味までジョージア・ギブスに真似させているのがわかる。当時、まだ弱小インディーズに過ぎなかったアトラティックで若き無名のエンジニアだったトム・ダウドが語るところによると(ギブスのレコードをつくった)マーキュリーはアトランティックのラヴァーン・ベイカーのレコードと同じアレンジャー、同じスタジオ・ミュージシャンを雇い入れ、さらにエンジニアまで同じ人間(すなわちダウド自身のことになるが)を使おうとしたという、それだけ徹底してアトランティックとベイカーのものとそっくりのサウンドをつくり、それを全米の大きなマーケットに向けて発売したのだ。言うまでもなく、白人に向けてレコードを売るという市場規模の違いもあるが、そこにはメジャー・レーベル(そしてマイナー・レーベル)とインディペンデント・レーベルとの間を大きく隔てる(広告をも含めた)流通販売(ルビ=シストリビューション)における力の差というものが何よりも決定的なものとしてあった。(ちなみに、わたし自身の用法として「インディペンデント・レーベル」(インディーズ)というのは、メジャーの流通販売網に依拠しない独自に苦闘し開発した流通販売ルートによってレコードを売っていくレーベルを意味するもので、いくら資本や人材や素材などの面でメジャーとは離れた独自性を保ち、独自のレコード制作方針を実践していたとしても、出来上がったレコードの販売ルートをメジャー各社によってそれぞれにほぼ独占されたようになっていた既成の流通販売網に委ねてしまっていては、それは(けっしてインディペンデントなレーベルではなく)むしろ「マイナー・レーベル」(もっと現実に即した表現をするなら単なる「弱小/群小レーベル」ということにでもなろうか。(かりにそうした「マイナー・レーベル」のうち資本等においてメジャーとの提携関係にあるレーベルは(とくに)「傘下レーベル(=サブシダリー・レーベル)」と呼んで区別することもできるだろう。というわけで、きょうのこの(ラヴァーン・ベイカーやドリフターズなどを擁していた)ニューヨークのアーティガン兄弟とジェリー・ウェクスラーの「アトランティック」や(エルヴィスやカール・パーキンズ、ジェリー・リー・ルイスなどを擁していた)メンフィスの偉大なるサム・フィリプスの「サン・レコーズ」、(チャック・ベリー)、(リトル・リチャードやロイド・プライスを擁していた)ロサンジェルスのアート・ルペの「スペシャルティ・レコーズ」、同じくロサンジェルスの(ファッツ・ドミノやリッキー・ネルソンらを擁していた)リュー・チャッドの「インペリアル・レコーズ」、そして(マディ・ウォーターズハウリン・ウルフ、さらにはチャック・ベリーやボー・ディドリーらを擁していた)シカゴのレナード・チェスの「チェス・レコーズ」など、ロックンロールの強力な推進力となったレーベルは、いずれも当時はまったくのインディペンデントなレーベルとして独自のレコードを創り、また同時に独自の顧客をつくり出していたのだった♪ (そして企業として大成長を遂げ、今日もなお(音楽業界のみならず企業グループとして)大きな力を持っているのがアトランティックのみなのは、おそらくひとえに(創立者で当時の社長だった)アーメット・アーティガンの知性と能力によるものだろう。)

*4:このアルバムからは、すでに「カンザス・シティhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060420 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪