Hi Ho Silver Lining

Words & Music by Scott English and Larry Weiss.
(1967年発表) *1








(原題直訳 「やったぜ、銀の裏地だ」) *2









歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsfreak.com/j/jeff+beck/hi+ho+silver+lining_20212919.html








From the Jeff Beck single,
which is on his compilation album, "The Best of Jeff Beck".   *3

推奨アルバム度 ☆☆



アルバム「ベスト・オブ・ジェフ・ベック」(ジェフ・ベック・グループ)より







Also on The Attack compilation album, "Complete Recordings 1967-68".

推奨アルバム度 ☆☆



(アタック)より






Also on the Slade album, "Crackers: The Christmas Party Album".  *4

名作アルバム度 ☆☆



(スレイド)より










名曲度 ☆☆








邦題「ハイ・ホー・シルバー・ライニング」 (ジェフ・ベック) *5









You're everywhere and nowhere, baby,
きみはどこにでもいて、どこにもいないんだ、ベイビー
That's where you're at,
それがきみの居場所というわけさ
Going down a bumpy hillside
In your hippy hat.
ごつごつした丘の斜面を
きみのそのヒッピー風の帽子をかぶって下りていく
Flying out across the country
全国へと飛び立って
And getting fat
そして太めになって
Saying everything is groovy
どこもゴキゲンよと言いながらも
When your tyres are flat
きみのタイヤはパンクしてる




And it's hi-ho silver lining *6
そして、ヤッホー、銀の裏地ってものがある
Anywhere you go, now baby
きみの行くところ どこにでもな、ほら、ベイビー
I see your sun is shining
お日様がきみに照ってるのがぼくには見えるよ
But I will make a fuss
だけど、ぼくとしては文句をつけたくなってくる
Though it's obvious.
ハッキリしてることだけどね




Flies are in your pea soup baby,
きみの豆のスープの中に蝿がいるぜ
They're waving at me
ぼくに向かって手を振ってやがる
Anything you want is yours now
きみが欲しがるものは、いまや何でもきみのもの
Only nothing is for free.
ただし、無料(ルビ=ただ)のものなんて何もないけどね
Lies are gonna get you some day
いつの日か、きみはいろんな嘘にやられてしまうだろう
Just wait and see.
まあ、見ててごらんって
So open up your beach umbrella
だから、きみのビーチパラソルを広げて
While you are watching TV
テレビでも見てるんだな




And it's hi-ho silver lining
そして、やあ、やあ、銀の裏地になるんだよ
Anywhere you go, well, baby
きみの行くところどこにでも、まあね、ベイビー
I see your sun is shining
ぼくはきみのお日様が照りつけてるのが目に見える
But I will make a fuss
でも、ぼくとしては文句を言いたくなってくる
Though it's obvious.
明らかなことではあるけどね




And it's hi-ho silver lining
そう、それが、ハイホー、銀の裏地というものなのさ
Anywhere you go, well, baby
きみの行く先々、どこにでも、そうだよ、ベイビー
I see your sun is shining
きみのあのお日様が照ってるのがぼくには見える
But I will make a fuss
だけど、ぼくとしては文句をつけたくなってくるんだ
Though it's obvious.
ハッキリしてることだけどね




And it's hi-ho silver lining
そして、それが、やったぜ、銀の裏地だってことなのさ
Anywhere you go, well, baby
きみの行くところどこにでも、うん、うん、ベイビー
I see your sun is shining
ぼくにはきみのお日様が照りつけているのが目に見える
But I will make a fuss
だけど、ぼくとしては文句をつけたくなってくるんだ
Though it's obvious.
明らかなことではあるけどね










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 110710












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【Years Ago−Go!】





「♪ ダンダンダン、ディダンダン」と歌う1年前のオーティスの歌も、
いまのここの流れに合った歌ですね。




(1年前のエントリーを Playback♪)






・「ザ・ハッピー・ソング」 (オーティス・レディング
  (The Happy Song (Dum-Dum) )
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/200700604








(2年前のエントリーも Playback♪)






・「オーシャン」 (レッド・ツェッペリン
  (The Ocean)
・「永遠の詩」 (レッド・ツェッペリン
  (The Song Remains The Same)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060604





(3年前のエントリーも Playback♪)





・「ウィール・スウィープ・アウト・ジ・アッシェズ・イン・ザ・モーニング」(グラム・パーソンズ
  (We'll Sweep Out Ashes In The Morning )
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050604

*1:ヤードバーズ脱退後のジェフ・ベックがソロとしてやっていくためにヒットを狙って出したいかにもキャッチーなシングル(まあ、そのあたりがミッキー・モーストのプロデューサーとしての旧弊さの限界の露呈と言えるかもしれないが、)がきょうのこの歌で、1967年3月に((現在ではベックならではの名曲となっている)「ベックのボレロ」をB面にカプリングして)発表され、狙いどおり全英チャートの14位となるヒットとなった。ベック信者からすれば彼のその後のシングル「タリーマン」や「恋は水色」w(!)同様に(むしろ)(まともな神経ならw)恥部に類するものだと思うが、当のベックはいまでもそんな素振りを見せることなく、ロッド・スチュワートロン・ウッドらを従えたジェフ・ベック・グループのステージでも平然と「恋は水色」とともにセット・リストに入れて、ふたりに(「うちの大将、アタマおかしいんじゃね?」)と呆れられていたという。(そして、それらのシングルでは(インストの「ベックのボレロ」を除いて)B面ではいずれもロッド・スチュワートのボーカルがフィーチャーされたベックのシングルとなっているイチオウネ。)、現在でもベックは折りあるごとに各種のジョイント・コンサートやオール・スターのステージなどのハレの場で照れることなくあの悪声できょうのこの歌を歌い、コーラス部分では会場の聴衆と一緒になって歌うこともしばしばだ。そう、きょうのこの歌は彼にとっては最大のチャート・サクセスを収めた唯一の歌なのです♪ (なお、この歌の演奏は当時のジェフ・ベック・グループのメンバーによるものでなくベースに((ロッド・スチュワートもいた)ショットガン・エクスプレスやブライアン・オーガー&トリニティなど当時のロンドンR&Bシーンでは名の知られたベーシスト)デイヴ・アンブローズ、ドラムスに(1962年に大西洋の両岸でチャート・トッパーとなった(日本ではヴェンチャーズのレパートリーとしてよく知られるインストxルメンタル・ナンバー)「テルスター」の大ヒットを放ったトーネードーズ(彼らのこのシングルこそアメリカで初めてチャートのナンバー・ワンとなったイギリスのレコードであり、またアーチストであることはまあ覚えておいてもいいだろう)のドラマー、)クレム・カッティーニがバックを務め、そこに弦楽四重奏が絡むかたちになっている。)また、当時のイギリスのシングル盤のシーンでは、ベックのこの歌は(のちに(キース・エマーソンの)ナイスのギタリストとなる)デイヴィッド・オリストや(のちに(カール・パーマーの)アトミック・ルースターのギタリストとなる)ジョン・デュカンらがいたアタックというグループとの競作となっていたが、チャート上の戦いではデッカのアタックに対しコロンビアのジェフ・ベックの圧勝となった。

*2:英語の諺に「Every cloud has a silver lining.」(「どんな雲にも銀の裏地がついている」)というのがあるが(これは日本語にすれば、さしづめ(「楽あれば苦あり」の逆向きの)「苦は楽の種」といったところにあたるだろうか)タイトルの「slver lining」はこの(「苦」の後の「楽」にあたる)(灰色の「雲」の)「銀色に輝く裏地」にあたる。また、きょうのこの歌のアメリカ人の作者たちによれば、それに1950年代からアメリカで毎週放映されていた「ローン・レンジャー(はぐれ戦士)」という仮面のガンマンがヒーローとなって毎週、悪人たちと戦う人気TV西部劇映画の冒頭で毎週、その主人公のローン・レンジャーが愛馬の白馬シルヴァーに向かってかける「ハイホー、シルヴァー!」の掛け声にも掛けたものだとのことで、その部分がまたこの歌のフックというかユーモラスな魅力ともなっている。

*3:「ベスト盤」と名乗っているものの、(かなり早い時期。1970年ごろに?)オランダで編集されたこのコンピレーション・アルバムをジェフ・ベックのベスト集とするヒトはどこにもいないだろう。(レコード盤アルバム)収録曲は第1次ジェフ・ベック・グループのアルバム2作からの6曲とヤードバーズ脱退後の1967年のベックのソロのシングル3作からの4曲でCD盤のボーナス・トラックにはそのB面のトラックも当時のままにモノラルで収録されている。また、このアルバムからは、すでに「ロック・マイ・プリムソウル」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20080108 と「プリンス」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20080409 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*4:このアルバムからは、すでに「カモン!!」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050206 と「ファー・アウェイ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071220 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*5:きょうのこの歌は、また(歌詞の「Hi ho silver lining」の部分を「Hi ho Wolverhampton!」と替えて)イングランド・プレミア・リーグウルヴァーハンプトン・ワンダラーズの公式球団歌となっている(負けてもまた次の勝利があるだろうということで実にふさわしい歌ですねwink)(そして、また同時にこの歌は非公式ながらもウルヴァーハンプトン市の市歌ともされているという)プレミア・リーグでは、他にジェリー&ザ・ペースメーカーズが大ヒットさせた(スタンダードの)「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060711リヴァプールの公式応援歌になっていますね。

*6:上記の註でも述べたとおり、この「silver lining(銀の裏地)」とは英語の諺「どんな雲にも銀の裏地がついている(Every cloud has a silver lining.)」(すなわち日本語の諺で言えば「楽あれば苦あり」とか「苦は楽の種」)のの「銀の裏地(a silver lining)」(すなわち「楽」)にあたるものということになる。