Ring Of Fire

Words & Music by June Carter and Merle Kilgore. *1
(1968年発表) *2









(原題直訳 「火のリング」) *3










歌詞は、次のURLから、
http://www.allthelyrics.com/lyrics/eric_burdon/ring_of_fire-lyrics-446278.html






From the Eric Burdon & The Animals album, "Love Is". *4

名作アルバム度 ☆☆



アルバム「ラヴ・イズ」(エリック・バードン&ジ・アニマルズ)より






Originally from the Johny Cash single, which is on the compilation album,
"Ring Of Fire, The Legend Of Johnny Cash".

推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「リング・オブ・ファイア、ザ・レジェンドオブ・ジョニー・キャッシュ」(ジョニー・キャッシュ)より











Also on the Country Joe McDonald album, "Tonight I'm Singing Just For You".

名作アルバム度 ☆☆☆



(カントリー・ジョー・マクドナルド)より







Also on the Frank Zappa live album, "The Best Band You Never Heard In Your Life".  *5

名作アルバム度 ☆☆☆



アルバム「ザ・ベスト・バンド」(フランク・ザッパ)より *6









名曲度 ☆☆(☆☆☆) *7











邦題「 リング・オブ・ファイアー」 (エリック・バードン&アニマルズ)









Baah,bah bah bah bah
♪ バァッバァー、バババババー
Baah,bah bah bah bah
♪ バァッバァー、バババババー





Love is a burnin' thing
愛は燃え上がるもの
It makes a fire ring *8
Bound by wild desire
それは火を激しい情欲と結びついた闘いの場にしてしまう
I fell in to your ring of fire
わたしは、あなたのその火のリングに落ちていった



I fell in to that burning ring of fire a
わたしはその火のリングに向かって落ちていったのだ
I went down, down, down
わたしは下に、下に、下にと落ちていった
And the flames got higher *9
すると、炎がどんどん盛んに高くなった
And it burns, burns, burns
そして、それは燃える、燃える、燃える
That ring of fire
その火のリングは
That ring of fire
その火のリングは
*10




The taste of love is sweet
愛の味は甘い
When souls like I always meet *11
わたしのような魂がいつも出遭うのは。
I fell for you like a little child
わたしは小さな子供のようにあなたに夢中になる
Ohhh, and flames got wild *12
おゝ、そして炎は激しくなっていったのだ




I fell into that burning ring of fire
わたしはあの燃え上がる火のリングに向かって落ちていく
I went down, down, down
わたしは落ちていった、下へ、下へ、下へと
And the flames got higher
すると炎はより高く盛んになっていいた
And it burns, burns, burns
そう、それは燃える、燃える、燃える
That ring of fire
その火のリングが
That ring of fire
あの火のリングが





Ahh, ahh, ahhh
♪ アーー、アアーアーー、アアーアーー
Baah,bah bah bah bah
♪ バーー、ババーバー、ババーバー、




I fell into that burning ring of fire
わたしは、あの火の闘技場(ルビ=リング)に倒れ込んだ
I went down, down, down
わたしは下に、下に、下にと崩れていった
And the flames, they got higher
すると炎は、それはどんどん高く盛んになっていった
And it burns, burns, burns
そう、それは燃える、燃える、燃える
That ring of fire
その火の闘技場(ルビ=リング)は
That ring of fire
あの火の闘技場(ルビ=リング)が




Well, I fell in to that burning ring of fire
そうなのだ、わたしはあの燃え上がる火の闘技場(ルビ=リング)に倒れ込んだ
I went down, down, down
わたしは崩れていった、下へ、下へ、下へ
And the flames, they got higher
すると炎は、それはどんどん高く盛んになっていった
And it burns, burns, burns
そう、それは燃える、燃える、燃える
That ring of fire
あの火のリングが




Ahhh
あゝ




*13
Well, I'm burning
そうなんだ、ぼくは燃え上がってるぜ
Let me burn in your ring of fire
このぼくをあなたの火のリングで燃えさせてくれ
Look out now, baby
見ててごらん、可愛い人よ
Let the flames get higher and higher and higher
この炎をどんどん高くしていくんだ、高く、高く、
And higher and higher yeah
そう、どんどん高く、高くしていくんだ、うん!
Let me burn in your ring of fire
あなたのその火のリングで
このぼくを燃やしてくれ
God knows I'm burnin' baby
このぼくが燃え上がってるのを、神さまはご存知さ
The fire that burns is the fire that learns
燃えているこの火は、学ぶことをする火だ
Well, I'm burning right up baby
そうなんだ、ぼくはこうやって燃え上がってるんだ、可愛い人よ
Burning up with your ring of fire, yeah
あなたのその火の闘技場(ルビ=リング)とともに炎上してるんだ
Well, I'm burning baby
そうなんだ、ぼくは燃え上がってる、可愛い人よ
Said I'm burning baby
いいかい、ぼくは燃えてるんだ、ベイビー
And the flames get higher
そして、この炎はどんどん高くなっていく
And the flames get higher
そう、この炎はどんどん高く盛んになっていく
In the burnin' ring of fire
燃え上がるこの火のリングの中で













Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 092310














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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)








・「マンズ・マンズ・ワールド」 (ジェームズ・ブラウン
  (It's A Man's Man's Man's World)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070430








(2年前のエントリーも Playback♪)









・「シカゴ」 (グラハム・ナッシュ)
  (Chicago)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060430








(3年前のエントリーも Playback♪)







・「ジョージ・ジャクソン」 (ボブ・ディラン
  (George Jackson)
・「アンジェラ」 (ジョン・レノン
  (Angela)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050430

*1:作者のふたりは、カントリーのミュージシャンであり、またソングライターとしても実績のある人物だが、とりわけジューン・カーターは(きょうのこの歌のオリジナル・ヒットを放つ)ジョニー・キャッシュとやがて結婚することになる女性だが、彼女自身、アメリカのカントリーやフォークソングに強い影響を持つグループ、カーター・ファミリーのギタリストで((非ブルース系の)アメリカン・ギターはそこから始まるというべき)ギター奏法のプリミティヴな技法のひとつである「カーター・ファミリー・ピッキング」(わたしの分析するところでは、いわゆるツーフィンガーピッキングやスリー・フィンガー・ピッキング、さらにはカントリーやロカビリーのギャロッピング奏法もこのメイベル・カーターのカーター・ファミリー・一キングを細分化することでそこから派生したテクニックと系統立てて視ることができるテクニックだ)で知られるギタリスト、メイベル・カーター(1909 - 1978)を母とする直系のカーター・ファミリーひとりとして、1950年代の後半から1960年代の初めにかけて姉のヘレン、妹のアニタとともにカーター・シスターズのギターやバンジョーハモニカオートハープ奏者としても活躍した。のち1968年に正式に夫妻となるジョニー・キャッシュとはその時期の出会いであり、きょうのこの歌もそのキャッシュとの関係の中から生まれたものであることはよく知られた事実である。

*2:きょうのこの歌が最初にレコーディングされて発表されたのは、作者のひとりジューン・カーターの妹のアニタ・カーターの1963年発表のソロ・アルバム「Anita Carter Sings Folk Songs Old And New」によるもので(そのときのタイトルは「(Love's) Ring Of Fire」だったが)、この歌を次にレコーディングしたジョニー・キャッシュ(1932 -2003)は、これを1963年4月にシングルとして発表、歌は7週連続してカントリー・チャートのトップとなり、全米ポップ・チャートでも17位となる彼の最大の代表作のひとつとなり、以来、毎年のようにアメリカでは誰かによって新たにカヴァー・れっこーディングが行われている名曲だ。実は(少々迷いはしたのだが)きょうのこの歌をこうやって「エリック・バードン&ジ・アニマルズ」のナンバーとしてここに載せてしまうところに、わたくのこの「S.C.I.G.O.」の限界があり、また、それは(失礼ながらこれを読んでいるみなさんの)(すなわち日本語圏における)「ロック」とやらの限界でもあるだろう。そう、わたしたちの「ロック」(あるいは(そんなものがあるとして)わたしたちの「ロック文化」とやら)には「ジョニー・キャッシュ」という偉大なアメリカ人シンガーが(ほとんど)存在していない(も同然となっている)という大変な現実、(それは、まあ、本来、ガイド役となるべきラジオのDJや放送や音楽雑誌や書籍などを刊行する音楽ジャーナリズムの現場にたずさわる人間たちの音楽的な無教養にこそ最大の原因があるだろうことはほぼ明らかなことと思うが(弁護側にはジョニー・キャッシュにポップ・チャートでのナンバー・ワン・ヒットがないことをその反証として引き合いに出すことは許されることだろう)(いずれにせよ)(まあ、それが(この国でいう)「洋楽」ということではあるとしても)日本におけるこの「ジョニー・キャッシュ」という不在、すなわち「キャッシュ」がないwというこの国の社会のロックとやらの貧しさとその限界、それは(まあ)(見方/聴き方によっては)「キャッシュレス」というお気楽なポスト・モダーンな軽薄というかたちの不自由の発露のひとつとも受け取れるものかもしれないが、おそらく「ジョニー・キャッシュ」という存在は、この日本では(もちろん、かく言うこのわたくしも含めて)カントリーからも、また、フォークからも、ロックからも(なぜか)(不自然なまでに)ないがしろ(?)にされているように思えてならないのだが、それは数年まえにこの日本でも公開されたジョニー・キャッシュの伝記映画「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(ホアキン・フェニックス リース・ウィザースプーン主演、ジェームズ・マンゴールド監督、2005年アメリカ映画)の公開後もさして表立った違いをもたらしてきてはいないようなのが残念なところだと言えるだろう。「残念」ということが指し示す(計量、計測不能の、それこそ、それゆえに「計り知れぬw」)「損失」を人は(何事につけ)(物事全般において)あまり軽視すべきではないだろう。まあ、(それこそ)(実に)「遺憾」なことではあるのだが、うーむイカンザムネムナコト。

*3:この「リング」は(ボクシングなどのリング、すなわち)「闘技場」としての「リング」(あるいはサーカス(曲馬団)などの「円形舞台」としてのリング)であって「火の輪」とは考えるべきではないだろうで。そのことは(何よりも)ジョニー・キャッシュのオリジナルにフィーチャーされているトランペットによる(メキシコの)マリアッチ風のメサウンド(それはハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスの(いわゆる)「アメリアッチ」と呼ばれたポップなマリアッチ・サウンドを先取りしたと言えるものでもある)を聴けば(そのイメージが浮かぶだろう)(スペインの伝統に連なる)メキシコの闘牛を示唆するものであることからも明らかと言えるだろう。(まあ、こうした音楽的な、またサウンド的な含意とか共示作用(ルビ=コノテーション)については、それは教養というよりも生まれ育った音楽的な文化や風土の問題であることは言うまでもない。(そう、教養というのは内的に培われるものなのだ。それは「つちかわれる=cultivate される」ものであり、(個人や共同体において)内的に培われ共有されるのが「文化=culture=教養」であり、それは知識や情報と違って、外部注入や蓄積の類が不可能なもの/ことと言えるだろう。

*4:エリック・バードンは、きょうのこの歌を1974年にもエリック・バードン・バンドのアルバム「Sun Secret」でよりストレートなロックとしてリメイクしている。なお、アルバム「ラヴ・イズ」からは、すでにトラフィックの「カラード・レイン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050128ビージーズの「ラヴ・サムバディ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070426 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*5:このアルバムからは、すでにジミ・ヘンドリクスの「紫の煙」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050124 とクリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050328 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*6:きょうのこの歌は「リング・オブ・ファイヤー」という表記で邦題になっている。

*7:あくまでも、これはエリック・バードン&アニマルズの "名演度" として☆☆であって、ジョニー・キャッシュのこの歌自体の名曲度は間違いなく☆☆☆☆☆とすべきでしょう。

*8:ジョニー・キャッシュのオリジナルでは、このラインは「Andit makes a firery ring」(そして、それは(激しい情欲と結びついた)火と燃えるリングを作り出す)と歌われている。まあ、エリック・バードンも違うことを歌っているわけではなく、結局は(わたしの曲訳(!?)にもかかわらず)「それは火のリングをつくる」と歌っている。

*9:ジョニー・キャッシュのオリジナルでは、このラインは「the flame went higher」(炎は高くなった)と過去形で歌われている。(以後の繰り返し部分もまた同様。)

*10:ジョニー・キャッシュのオリジナルでは、以上のこのヴァーズが引き続き繰り返して歌われる。

*11:ジョニー・キャッシュのオリジナルでは、このラインは(「souls」ではなく)「When hearts ours meet」(ぼくらのハートが出会うハートは)と歌われている。

*12:ジョニー・キャッシュのオリジナルでは、この「and」は「but」と歌われている。

*13:ここから先の部分は、エリック・バードンの半ば即興と言うべきかたちの解釈で歌われているもので、ジョニー・キャッシュのオリジナルのレコーディングでは聴かれることのない歌詞だ。