Lovely On The Water

Traditional in England.
(1971年発表) *1








(原題直訳 「水の上だと素敵」) *2








歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricallegend.co.uk/songs.php?artist=steeleye+span&title=lovely+on+the+water







From the Steeleye Span album, "Please To See The King",

名曲度 ☆☆☆



アルバム「プリーズ・トゥー・シー・ザ・キング」(スティーライ・スパン)より






名曲度 ☆☆☆









邦題「ラヴリー・オン・ザ・ウォーター」 (スティーライ・スパン)









As I walked out one morning
In the springtime of the year
ある朝、春の季節の中、
わたしが外を歩いていると
I overheard a sailor boy
わたしの耳に聞こえてきたのは、
ひとりの水夫の若者の声
Likewise a lady fair
さらに美しい令嬢のそれ




They sang a song together
ふたりは揃って歌を歌っていたのです
Made the valleys for to ring
それがあたりの谷に響きわたり
While the birds on the spray in the meadows gay
草むらの靄の中、小鳥たちは楽しげに
Proclaimed the lovely spring
素敵な春を褒めたたえていた




Said Willy unto Nancy
ウィリーがナンシーに向けて言いました
"Oh, we soon must sail away  *3
「あゝ、ぼくたちはもうすぐ船出しなくてはならないんだ
For it's lovely on the water
水の上だと素敵なんだよ
To hear the music play".
音楽が鳴るのを聞いているのが」




"For our Queen she do want seamen
「われらの女王が船乗りどもを
是非にとお求めになっているということで
So I will not stay on shore
だから、ぼくは陸に残っているわけにはいかないんだ
I will brave the wars for my country".
ぼくは祖国のため勇ましく戦争をするんだ」
Where the blund'ring cannons roar
不埒(ルビ=ふらち)な砲弾が唸りを上げるところで




Poor Nancy fell and fainted
可哀想にナンシーは倒れて、気を失ってしまいました
But soon he brought her to
しかし、すぐに彼は彼女を連れて行きました
For it's there they kissed and they embraced
そこでふたりは くちづけし、そして抱き合い、
And took a fond adieu
そう、名残惜しくも お別れをしたのです




"Come change your ring with me, my love
「さあ、あなたの指輪をわたしのと取り替えましょう、あたしの愛する人
For we may meet once more
わたしたちが また何度も会えるように
But there's one above that will guard you, love".
だけど、愛する人よ、あなたを守ってくださる方がお空にはいらっしゃるのです」
Where the blund'ring cannons roar
不埒な砲弾が唸りを上げるところにも




"Four pounds it is our bounty
「ぼくらには4ポンドの報奨金が下される
And that must do for thee
そう、その金があればできるだろう、きみよ、
For to help the aged parents
齢をとった両親の面倒を見てやってくれ
While I am on the sea".
ぼくが海にいる間」




For Tower Hill is crowded *4
With mothers weeping sore
タワーヒルには人
悲しみに嗚咽する母親たちで人だかりができている
For their sons are gone to face the foe
彼女らの息子らが敵軍と対峙すべく行ってしまうのだ
Where the blundering cannons roar
不埒な砲弾が唸りを上げるところへ











Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 082010











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【Years Ago−Go!】








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・「リラックス」 (フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド
  (Relax)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070331







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・「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」 (ブルース・スプリングスティーン
  (Born In The U.S.A.)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060331








(3年前のエントリーも Playback♪)







・「魔法を信じるかい?」 (ラヴィン・スプーンフル
  (Do You Believe In Magic)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050331

*1:イギリスの作曲家(つまり、いわゆる「ソングライター」ではなくて(交響曲やオペラやバレー曲や管弦楽、合唱曲、協奏曲。室内楽、歌曲、舞台音楽、映画音楽などを作曲する「コンポーザー」)で、また、民謡(ルビ=フォークソング)の採集家、研究者としても知られるラルフ・ボーン・ウィリアムズ(1872-1958)が1926年に刊行した(採譜と編曲による)楽譜集「イングランド民謡の研究6篇」に収録されたもののひとつで、スティーライ・スパンのものには、かなりの点でそれとの歌詞の異同はあるものの、おそらく、それがもとになってはいるのだろう。また、きょうのこの歌が入ったスティーライのアルバム「プリーズ・トゥー・シー・ザ・キング」には、他にも「The Lark In The Morning(朝のひばり)」が、やはり、このウィリアムズの採集に基づくものとされている。初期のスティーライ・スパンはせっせと大英図書館や(リージェント・パーク近くにある1932年設立の)「イングランド民俗舞謡協会」に通って(その会報のバックナンバーから)古くは13世紀にまで遡るような主として17世紀から18世紀にかけてのイングランド民謡をはじめ、ウェールズスコットランドアイルランド、フランスのブリターニュ地方などの民謡を中心とした彼らのレパートリーを仕入れていたのはよく語られている話だ。

*2:とくに何ら具体的なイメージが喚起されるわけでもないのだが、何と素敵なタイトルだろうと、よく(この歌とは関係なしに)「ラヴリー・オン・ザ・ウォーター」「らぶりー・おん・ざ・うぉーたー」「水の上だとステキだよー!」と口の中でモグモグやって脳を刺激している。(・・・と水の上を歩いて来るヒトがいて(!?)あゝ、みんなで小舟の上から言って差し上げましょう。よろしいかな、唱和、show what「ヘーイ、ユー、ビッグ・ジェイ、ユーアーベリーラブリーオンザウォーター」とオソレモシラズニ)

*3:この部分、「あとでふたりで川に出てみよう」と聴いてしまうのは、わたしだけ?

*4:タワーヒルは、ロンドンのテームズ河岸、ロンドン塔の北から西へ通る街路で、よく公開処刑が行われたところでもあるが、はたして、とくに出征兵士を送り出す場であったかについては未確認。