The Great Rock 'N' Roll Swindle

Words & Music by Steve Jones, Paul Cook and Julien Temple.
(1979年発表) *1







(原題直訳 「大いなるロックンロールのペテン」)






歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricstime.com/sex-pistols-great-rock-n-roll-swindle-lyrics.html




From the film soundtarack album, "The Great Rock 'N' Roll Swindle".  *2

名作アルバム度 ☆



アルバム「ザ・グレイト・ロックン・ロール・スウィンドル」(セックス・ピストルズ)より





名曲度 ☆







邦題「ザ・グレイト・ロックンロール・スウィンドル」 (セックス・ピストルズ(?)) *3







People said we couldn't play
世間のやつらは、おれたちが演奏できないなんて言いやがった
The called us foul-mothed yobs *4
あいつら、おれたちのことを
クソ汚ねえ口きくゴロツキどもだと抜かしやがった
But the only notes that really count *5
けどよ、実際に取るに足る音ってのはよ、唯一
Are the ones that come in wads
札束になって帰って来るものだけだぜ




They all drowned when the air turned blue
やばい雰囲気になってきたときには
みんな、すっかり夢中になってた
'Cos we didn't give a toss
なにせ、おれたちがびびったりとかしなかったもんだからな
Filthy lucre, ain't nothing new *6
汚れたカネなんて、全然、いまにはじまったことじゃねえ
But we all get cash from the chaos *7
けどな、おれたちは みんな、
この混沌(ルビ=カオス=ケイオス)から現ナマをモノにしてるんだ




The time is right to do it now
いまこそ、まさにこれをやらかすときなんだ
The greatest rock'n'roll swindle
この最大のロックンロールのペテンをな
The time is right to do it now
いまこそ、まさにこれをやらかすときなんだ




E.M.I. said you're out of hand  *8
E.M.I.には、、
きみたちは手に負えないと言われたぜ
And they gave us the boot
それで、あいつらは、おれたちに足枷を嵌めやがった
But they couldn't sack us,
けどよ、やつらはこのおれたちをクビにはできなかったんだ
Just like that
そういうもんだぜ
Without giving us the loot
このおれたちにカネをよこさずにはな




Thank you kindly A & M *9
A&Mにはご親切なことでありがとさん だな
They said we were out of bounds
あいつら、このおれたちはとても抑えが利かないと言いやがった
But that ain't bad for two weeks work
けどよ、二週間の仕事にしちゃ悪かねえぜ
And 75,000 pounds
そう、7万5000ポンドだぜ




The time is right to f*c* it now  *10
いまこそ、まさにこいつをイッパツかましてやるときだ
The greatest rock'n'roll swindle
この最大のロックンロール詐欺をな
The time is right to do it now
いまこそ、まさにそいつをやらかすときなのさ




The time is right to f**k it now *11
いまこそ、まさにそいつをイッパツかましてやるときだぜ
The greatest rock'n'roll swindle
最大のロックンロールのペテンをな
The time is right to do it now
ときは、まさに いまこそ そいつをやらかすべきとき




I just wanna play with my band
おれさまは、ただこのおれのバンドで演奏したいだけ
Are you good enough for me?
貴様らは、ちゃんとこのおれにふさわしい連中かい?
Hiya, boys, I'm the choosen one
おっす、おまえら、おれは選ばれたる者なんだぜ
Can't you *u*king see ? *12
テメェ、このオマ*コ野郎、わかんねえのか? *13




I'm a jealous god
おれさまは 焼きもちやきの神なのさ
And I want everything
そう、おれさまは何もかもが欲しいんだ
And I love you with a knife *14
そして、ナイフを手にしておまえを愛する
I'll take you,
おまえを入れてやるよ
if you're ready for me
もしも、おまえが
このおれに覚悟ができてるというならな
And I'll give you my life
そしたら、おれは
おまえにこのおれの人生をくれてやるぜ




The time is right to do it now
ときはまさに いまこそ そいつをやらかすべきとき
The greatest rock'n'roll swindle
最大のロックンロールのペテン
The time is right to do it now
ときはまさに いまこそ こいつをやらかすとき
The time is right for Nickey's Special
ときはまさに「ニッキーの特番」向け
The greatest rock'n'roll star
最大のロックンロールスターだ




The time is right for me, now
ときは、いまこそ、まさにこのおれのもの
I'd kill...
おれは殺してやるぜ・・・・




Elvis Presley died in 1959 *15
エルヴィス・プレスリーなんて、1959年に死んじまったのよ
Chuck Berry, you're a big ugly fucker *16
チャック・ベリー、おまえなんか、とんでもない醜男のヤリ男だぜ
(Rock 'n' roll swindle
(ロックンロールというペテン




Ian Dury, cockney fraud
イアン・デューリー、ロンドン訛りの食わせ者
Mick Jagger a white nigger *17
ミック・ジャガー、白い黒ん坊
Bob Dylan's got a parking ticket stuck to his arsehole *18
ボブ・ディランはテメエのケツの穴に駐車券を差し込んでやがる
Bambi is blessed curse *19
バンビは恵みの呪いだ




(Rock 'n' roll swindle
(ロックンロールというペテン
(Rock 'n' roll swindle
(ロックンロールというペテン




Rod Stewart's got a luggage label tied to his tonsils *20
ロッド・スチュワートって、あいつの扁桃腺(ルビ=のど)には荷札がついてるぜ
Elton John, a hair transplant to and fro
エルトン・ジョンなんて、あっちゃこっちゃ人工植毛だらけじゃん




(Rock 'n' roll, rock 'n' roll,
(ロックンロール、ロックンロール




Sid Vicious, a rock'n'roll cliche
シド・ヴィシャスかい、ロックンロールの紋切り型(ルビ=おきまりパターン)だな
(Rock 'n' roll, rock 'n' roll,
(ロックンロール、ロックンロール
Paul Cook bare bones.
ポール・クック、ガリガリの痩せっぽち
(Rock 'n' roll, rock 'n' roll,
(ロックンロール、ロックンロール




Johnny Rotten, now his days are even numbered
ジョニー・ロッテンなんて、
もう、やつの時代も残りは数えるほどしかない
(Rock 'n' roll, rock 'n' roll,
(ロックンロール、ロックンロール
(Rock n roll swindle
(ロックンロールというペテン
(Rock n roll swindle
(ロックンロールという詐術(ルビ=ペテン)
(Rock n roll swindle
(ロックンロールの詐欺なんだ
(Rock n roll swindle
(ロックンロールの詐欺なんだ
(Rock n roll swindle
(ロックンロールの詐欺なんだ
(Rock n roll swindle
(ロックンロールの詐欺なんだ
(Swindle
(詐欺かよ
(Yeah, It's a Swindle
(そうだよ、そんなのは詐欺なのさ!










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 052310









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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)






・「ブラック&ホワイト」 (スリー・ドッグ・ナイト)
  (Black And White)
・「エボニー・アンド・アイボリー」 (ポール・マッカートニースティービー・ワンダー
  (Ebony And Ivory)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070126







(2年前のエントリーも Playback♪)




ブラザー・サン、シスター・ムーン」 (ドノヴァン)
  (Brother Sun, Sister Moon)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060126







(3年前のエントリーも Playback♪)





・「幸せの黄色いリボン」 (ドーン)
  (Tie A Yellow Ribbon Around The Old Oak Tree)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050126

*1:映画「ザ・グレイト・ロックン・ロール・スウィンドル」(ジュリアン・テンプル監督、1980年、イギリス映画)のサントラ盤でありながら映画よりも先にリリースされたのは詐欺師がカネに困ってのことだろうか?

*2:このアルバムからは、すでに「ジョニー・B・グッド」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050323 、「ロード・ランナー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071215 、「サブスティチュート」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050221 、「ロック・アラウンド・ザ・クロック」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051105 、「カモン・エヴリバディ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051103 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*3:ただし、(この映画の制作時には)ジョニー・ロッテンはすでにグループを去り、映画のこの歌の場面では「誰でもピストルズになれる」とばかりにヴォーカルのオーディションを模したシーンでエドワード・チューダー・ポールら多くの人間によって歌われてる。

*4:シングル発売直後にロンドン・ローカルのテームズTVの人気番組に初出演した際に(待ち時間に出された酒で酔っ払い)本番中に司会者と放送禁止用語を連発して激しく罵り合い、それが翌日の大衆紙各紙で大々的センセーショナルに報じられ、その騒ぎが連日、尾を引いて、彼らはメディアのかっこうの標的となり、ピストルズは、一躍、全英の注目の的になり、つづいて予定されていた国内ツアーも各地で自治体や主催者によってボイコットされ、およそ20件がキャンセルとなり、実際に行われたのは僅か7公演だけだった。しかし、彼らにとっては、それは興行的な失敗でこそあれ、グループとしては何ら痛手にはならず、むしろイメージの面では願ってもない大成功に類する恩恵をもたらすことになった。

*5:ここでは(冒頭のラインを受けた)「音(=note)」という語がそのまま巧みに(次のラインの)「紙幣(=お札=note)」へ と意味をスライドさせていく。

*6:(本題とは関係ない話になるが)(1996年のセックス・ピストルズの再結成による(同窓会的w)世界ツアーは(実に正直にw?)この「汚れたカネ」をタイトルとした「Filthy Lucre Tour」と銘打ったツアーだった。)

*7:「カオス」は、当時のマルコム・マクラーレンの(商戦略(?)の)キーワードでもあった。

*8:EMIは(ビートルズやクイーンなどを抱えていた)イギリスのメジャー・レーベルで、ピストルズは1976年10月に彼らと2年間のレコード契約を結び、翌月(パンク・ロックという新しいムーヴメントと象徴するかのような素晴らしいシングル)「アナーキー・イン・ザ・UK」でデビューするが、彼らの言動からEMIに対する社会的な圧力は日々強まり、翌77年1月、オランダ公演のためにロンドンのヒースロー空港に現れた彼らが二日酔いのよれよれの状態で「空港で嘔吐しまくり」とスキャンダラスに報じられた事件をきっかけにEMIは(その事実を否定しながらも)ついにレコード契約を破棄、ピストルズはレコーディング・アーチストとしての所属を解雇されることになる。(もちろん、それと同時にピストルズマクラーレンの元にはレーベル各社からのレコード契約のオファーが殺到したことは言うまでもない。)また、セックス・ピストルズには、そうした一連の出来事にまつわる「拝啓EMI殿(EMI)」という歌もある。

*9:EMIとの契約が破綻したマルコムとピストルズは今度はA&Mとの契約をとりつける。彼らはそれを何とバッキンガム宮殿前で大々的に公開調印式というかたちでイベント化して記者発表し、センセーショナルな話題とする。それが1977年の3月10日のことだった。そして3月16日にはA&Mはピストルズとの契約の破棄を発表。本社社屋での乱暴狼藉、喧嘩、とりまきによる同社の関係プロデューサーへの暴行などに恐れをなしての決断だった。そして、この結果、すでに工場で初版2万5000枚がプレスされていた彼らのシングル第2作に決定していた名作「ゴッド・セイヴィ・ザ・クイーン」はプラスチックのゴミとして廃棄処理された。そして、その2ヵ月後の5月、ピストルズとマルコムはヴァージン・レコーズと契約。シングル「ゴッド・セイヴィ・ザ・クイーン」は、レコード盤のプレスを請け負った下請け工場や(ジェイミー・リードのデザインによる)(女王に対する不敬とも思われる)レコード・ジャケットの製版業者のボイコットを受けるなどトラブルを重ねながら(エリザベス女王即位25年記念式典に合わせて)発売されるが、もちろんのことイギリス全土のすべての放送局から放送自粛曲に指定される。(そもそも「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」とは日本で言えば「君が代」ということであり、その題名でパンクなサウンドで「女王なんか人間じゃない、イングランドには未来はない」などと激烈に歌うのであるから、放送局としてはそんな歌をオンエアするわけにはいかないだろう)、それでもこのシングルは発売後ほどなくして15万枚を売り上げる(がチャートのトップにはロッド・スチュワートの(事態としてはなかなか皮肉なタイトルに聞こえる)「I Don't Want To Talk About It(=「ぼくはそのことについては話し合いたくない」)」と「First Cut Is The Deepest(=最初の傷がいちばん深い)」の両サイドA面扱いが君臨し(しかし、状況を統治することなくwink)、話題はもっぱら2位のピストルズでもちきりだった。そして、多くの人間がこのときのチャートには業界筋の操作と圧力があり、ピストルズのトップが阻止されたと見ているようだ。)・・・・等々、ピストルズはほんの半年ほどの間に実にEMI、A&M、ヴァージンと3社とのレコード契約(さらにはアメリカではワーナー・ブラザーズとの契約)を結ぶなど、この時期のセックス・ピストルの価値たるや(!)まさに(彼らのマネージャーであり、またチームの監督(とでも言うべき存在)だった)マルコム・マクラーレンの言う、まさにこの「ロックンロールというペテン」であるのだろう。

*10:**はukですwink

*11:**はucです。カードではありませんw。

*12:**はfcです。

*13:・・・ん?デスカ

*14:ナイフで脅して「飴と鞭」ということか?

*15:エルヴィスは、1958年、よきアメリ男児となって合衆国の兵役義務に服し、ドイツに渡り、2年後、1960年の除隊後は、以前のロックンロールのインパクトをすっかり失くした(?)単なる歌の上手な歌手になってしまった(?)という(ある意味での)定説を反映したラインだろう。

*16:このラインの真意は定かではないが、チャック・ベリーには(たぶんに罠に嵌められた気配が濃厚なのだが)その人気の絶頂(と言える)1959年に14歳の少女を買春した罪で実刑に処され投獄されていた時期がある

*17:「ホワイト・ニグロ」というこの語は、もともとは作家のノーマン・メイラー(が1920年代から1940年代の終わりまでのアメリカの若い白人たちがジャズやスイング・ミュージックを通して いかに黒人の文化や意識、そしてライフスタイルを自分たちのものとして生きているかを考察した(1960年代によく言及され、さかんに引用された)有名な社会評論(もしくは文化論)「The White Negro: Superficial Reflections on the Hipste」(「白い黒人、ヒップスターに関するごく表面的な省察」)(翻訳は「ぼく自身のための広告」(ノーマン・メイラー)」所収)の)造語を想起させるが、このメイラーの「ホワイト・ニグロ」とは、すなわちヒップでイカした くだけた白人という意味での「白い黒人」で、それをミック・ジャガーにあてはめ、さらに(その「ニグロ(=黒人)」という語を)「ニガー」という差蔑語を用いて言っているということになる。

*18:このラインはボブ・ディランの23歳のときの歌でアルバム「ブリング・イット・オール・バック・ホーム」の冒頭のナンバー「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の有名な一節「Don't follow leaders, watch parking meters」を揶揄したものだろう。((いまやノーベル文学賞の有力候補として名前が挙がるまでになっている)ディランのこの時期のアルバム(とくに「時代は変わる」、「アナザー・サイド・オヴ・ボブ・ディラン」、「ブリング・イット・オール・バック・ホーム」、「追憶のハイウェー61」、「ブロンド・オン・ブロンド」)の歌詞ならびに彼自身によるライナーノーツは(およそロックのみならず英語圏の20世紀後半の文学、映画、演劇等に触れようとする者なら)すべて(暗記とまでは言わぬがw)心にとめておくことが必要だろう(とくに有名曲は必須!)。さもないと見落としてまうことが少なからずあるはずだ。

*19:バンビは(あの「子鹿のバンビ」だが)セックス・ピストルズにとっては(あまり重要度は高くはないが(?))キーワードのひとつでもあるだろう。すなわち完成の日の目を見ることのなかったピストルズの主演映画「Who Killed Bambi?」(ロジャー・エバート監督、1978年)を想起させる。映画「グレート・ロックンロール・スウィンドル」の冒頭の鹿が殺される場面はこの映画の撮影分からのものだというが、マルコム・マクラーレンらによると脚本を読んでショックを受けた20世紀フォックスの首脳が同映画の予算の引き上げとセットの解体を決定したことから、パンク・ロック版の「ア・ハード・デイズ・ナイト」(=ビートルズの映画「ヤァ、ヤァ、ヤァ」)と噂された彼らのこの主演映画は幻に終わってしまったのでした。

*20:不明・・・あの独特のしわがれ声について言ってるのだろうか? ピストルズとロッドとの(間接的な)いきさつについては上記の「A&M」関する註9(の終わりのほう)を参照。