Top Of The Pops

Words & Music by Ray Davies.
(1970年発表)







(原題直訳 「トップ・オヴ・ザ・ポップス」 *1







歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricstime.com/kinks-top-of-the-pops-lyrics.html







From The Kinks album,
"Lola Versus Powerman And The Moneygoround, Part One".  *2

名作アルバム度 ☆☆☆☆




アルバム「ローラ対パワーマン,マネーゴーラウンド組 第1回戦」(キンクス)より *3







名曲度 ☆☆








邦題「トップ・オヴ・ザ・ポップス」 (キンクス









(anouncing)
(司会者の声)


"Yes, it's number one, It's Top of The Pops"
「そうです、1位はこの曲、これがポップスの頂点です」




I've just come in at Number 25
ちょうどぼくは25位になったところだ
I'm, oh, so happy, so glad to be alive
ぼくは、あゝ、すっごく幸せ、生きてるのがとっても嬉しい
And everybody says it's going to get to the top
そう、みんなも言ってるんだ
この分だとトップまで行きそうだぞって
Life is so easy when your record's hot.
レコードに勢いがあると人生も軽やかだ




Go tell my mamma and my sister too
オフクロや妹のところにも言いに行かなきゃ
To press my trousers and polish my shoes
ズボンもプレスして、靴も磨かないとな
I might even end up a rock-and-roll god
ひょっとすると ぼくは、
しまいにはロックンロールの神様にまでなってしまうかもしれないな
It might turn into a steady job.
これがちゃんとした本業になってくるかもな
And my agent said to me:  *4
そう、うちの事務所の社長に言われたよ
"Son, I always told you so."
「若造、おれがいつも言ってたとおりになったな」と




Now my record's number 11 on the BBC
いま、BBCでは ぼくのレコードは11位
But number seven on the N.M.E. *5
でも、「N.M.E.」だと7位になってる
Now the Melody Maker want to interview me *6
いまや「メロディーメーカー」も
このぼくにインタビューをしたがっていて
And ask my view on politics and theories on religion.
そう、ぼくの政治観や宗教についての考え方なんかを訊かれるんだ




Now my record's up to number 3
いま、ぼくのレコードは3位まで上昇してきた
And a woman recognized me and started to scream
それで、ぼくの顔がわかった女性がいて、黄色い声で叫びだしたよ
This all seems like a crazy dream
まるで すべてが これは常軌を逸した夢のようだ
I've been invited to a dinner with a prominent queen
ぼくは著名な大物女性と一緒に晩餐に招かれたんだぜ
And now I've got friends that I never knew I had before.
そして、いまじゃ、このぼくには
以前には知りもしなかった友達が何人もいるんだ




It's strange how people want you when you record's high
レコードが上位にいると、
みんながいかに人のことを求めてくるかってのは不思議なもんなだな
'Cos when it drops down they just pass you by
だって、落ちてくときには、みんな、ただ知らん顔で通り過ぎてくだけなのに
Now my agent just called me and said it me:
いま、うちの事務所の社長から電話があって、
そう、ぼくはこう言われたんだ



(spoken)
(セリフ)


"Son your record's just got to Number One."
「若造、おまえのレコードがしっかりナンバー・ワンにたどり着いたぞ
"And you know what this means ?
「そして、おまえ、これがどういう意味だかわかるか?
"This means you can earn some real money."
「これは、つまり、おまえが少しばかり大金を稼ぎ出せるようになったということだ」










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 052310














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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)






・「子どもの眼 (1)」 (ムーディー・ブルース
  (Eyes Of A Child (part 1))
・「子どもの眼 (2)」 (ムーディー・ブルース
  (Eyes Of A Child (part 2))
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070125







(2年前のエントリーも Playback♪)






・「ジョン・バーレイコーン」 (トラフィック
  (John Barleycorn)
・「ジョン・バーレイコーン」 (スティーライ・スパン)
  (John Barleycorn)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060125






(3年前のエントリーも Playback♪)




・「想い出のグリーングラス」  (トム・ジョーンズ
  (Green Green Grass Of Home)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050125

*1:(「ポップスの頂点」、あるいは(それを題名とした)イギリスBBC-TVで毎週、放映されていた人気歌番組。

*2:このアルバムからは、すでに「ローラ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041230 、「ディス・タイム・トゥモロウ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051219 、「エイプマン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041220 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*3:カネや権力など音楽業界のさまざまな側面やそこに巣食う人間たちを皮肉にまたユーモラスに描いたキンクスのアルバム第8作。全編を通して、さながら(レイ・デイヴィスの監督・脚本の)映画を見るような構成で、きょうのこの歌はアルバムの6曲目(レコード盤にしてB面のトップ)にラインナップされ、主人公の若者がいよいよチャートのナンバー・ワンとなるヒットを放つところを物語っている。

*4:敢えて「事務所」と訳してみたが、「エージェント」とは本来の(そのまま)「代理人」とすべきだろう。すなわちアーチストに代わって出演契約やレコード契約をとりつけ、その出演料や契約料から歩合で(20%程度の)手数料(ルビ=コミッション)を受け取るので、事務所はアーチストにどんどん有利な条件で出演機会など便宜を図らないことには経営が成り立たない。言い方を変えれば、アーチストはべつに「事務所」(ルビ=エージェント)に雇われているいるわけでなく、逆にアーチストの側が事務所を自分たちの代理人として立てているという構図となり、アーチストの主体性が(かたちとしては)確保される。

*5:毎号、ヒット・チャートを掲載しているイギリスでもっとも信頼されている週刊音楽新聞「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」紙。

*6:「NME」と並ぶ権威あるイギリスの週刊音楽新聞。