4% Pantomime
Words & Music by Jamie Robbie Robertson and Van Morrison.
(1971年発表)
(原題直訳 「4%パントマイム」) *1
歌詞は、次のURLから、
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/4-Pantomime-lyrics-The-Band/B6B731AE734EA32D48256B1B00114717
From The Band album, "Cahoots".
名作アルバム度 ☆☆☆
アルバム「カフーツ」(バンド)より
名曲度 ☆☆☆
邦題「4%パント・マイム」 (ザ・バンド)
The management said they were sorry
会場の店の連中が自分たちは申し訳なく思っていると言った
For the inconvenience you are suffering
いろいろと不都合があって皆さんには厄介な思いをさせてしまったと
And Mr. Booking Agent, please have mercy *2
そして、ブッキングエージェントさんよ、どうか お慈悲をってことで
Don't book the jobs so far apart
ここしばらくは仕事を入れてくれるなよ
We went up to Griffith Park *3
おれたちはグリフィス・パークまで出かけていって
With a fifth of Johnny Walker red *4
5本目のジョニー・ウォーカーの赤ラベルを
And smashed it on a rock and we wept
岩に叩きつけてブチ割った、そしておれたちは泣いた
While the old couple looked on into the dark
そばでは年輩のカップルが暗闇へと目を向けていた
Oh, Richard, *5
おゝ、リチャード、
Tell me if it's poker
これはポーカーなのか
おれに教えてくれ
Oh, Richard,
おゝ、リチャードよ、
Tell me, who is got the joker and is it poker ?
誰がジョーカーを持ってるのか、このおれに言ってくれ
そして、これはポーカーなのか?
Deuces wild, *6
「2」のカードは暴れん坊、
Like an only child
まるでひとりっ子だぜ
I'll see what you got.
あんたが何を持ってるのか、
いずれおれにもわかることだろう
How much is in the pot ?
その篭の中にいくら入ってるんだい?
You pay the tips
あんたがそっと合図をくれて
And I'll collect the chips
そう、おれがその上がりをいただくとしよう
It's a full house tonight *7
今夜はフルハウスと来たぜ
Everybody in town is a loser
この街のやつらみんなの負けだな
Yeah, you bet
そうさ、賭けてもいいぜ
The dealer's been dealing me bad hands
ディーラーの野郎、おれにひどい手ばっかりよこしやがるぜ
From the bottom of the deck without the slightest blush
山の一番下から表情ひとつ変えることなく
And I don't know whether to call or check *8
そして、おれはコールすべきか、チェックすべきかわからない
But right now I feel like I got a royal flush
だが、いまこの瞬間、
おれは自分にロイヤル・フラッシュが来てるような気分なんだ
And my lady didn't show from 'Frisco
しかし、おれの女はシスコから姿を見せなかった
But we had to go on with the show
だが、おれたちはショーをつづけていくしかなかった
Everybody got stoned *9
みんな、すっかりでき上がってた
It was a gas, it was a smash
そりゃゴキゲンだったぜ、大当たりだったんだ
Everybody got wrecked, checked. *10
誰もが難破(ルビ=ちんぼつ)とあいなった、やられたぜ
Oh, oh, oh, oh.
おゝ、おゝ、おゝ、おゝ
Oh, Belfast cowboy, *11
おゝ、ベルファスト・カウボーイよ
Lay your cards on the grade
おまえのその手(ルビ=カード)をきれいに並べて広げてみな
Oh, Belfast cowboy,
おゝ、ベルファスト・カウボーイよ
Can you call a spade a spade ? *12
おまえは黒(ルビ=スペード)を黒(ルビ=スペード)と言えるのか?
Oh, Richard, tell me,
おゝ、リチャード、
教えてくれ、教えてくれ、このおれに
Tell me, is the game poker ?
言ってくれ、このゲームはポーカーなのか?
I can't understand who the fool is that holds the joker
おれにはジョーカーを抱え込んでる愚か者がどんなやつなのか理解できないぜ
Is it poker ?
これはポーカーなのか
Oh, Belfast cowboy,
おゝ、ベルファスト・カウボーイよ
Lay your cards down on the table
おまえのカードをテーブルの上に開いてみせるがいい
Oh, Belfast cowboy,
おゝ、ベルファスト・カウボーイよ
Do you think you're able ?
おまえは自分が腕の立つ者だと思ってるのか?
La la la la la la la
♪ ラー、ララー、ララララー
La la la la la la la
♪ ラー、ララー、ララララー
La la la la la la la♪
ラー、ララー、ララララー
La la la la la la la
♪ ラー、ララー、ララララー
Oooh, oooh, Oooh, oooh,
♪ ウー、ウー、ウー、ウー
La la la la la la la
♪ ラー、ララー、ララララー
Oh, Belfast cowboy,
おゝ、ベルファスト・カウボーイよ
La la la la la la la
♪ ラー、ララー、ララララー
Lay your cards down on the table
おまえのカードをテーブルの上に開いてみせな
La la la la la la la
♪ ラー、ララー、ララララー
Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 052210
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【Years Ago−Go!】
(1年前のエントリーを Playback♪)
・「ボーイ・フー・クライド・ウルフ」 (スタイル・カウンシル)
(Boy Who Cried Wolf)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070124
(2年前のエントリーも Playback♪)
・「月と星と少年」 (キャット・スティーブンス)
(The Boy With A Moon And Star On His Head)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060124
(3年前のエントリーも Playback♪)
・「紫のけむり」 (ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス)
(Purple Haze)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050124
*1:消費税を思わせるwこのタイトルについては、お酒のアルコール濃度を指すものだとする説が広く流布しており、妥当だと思われるが、中には何やらもっともらしい説もあってブライアン・ヒントン(Brian Hinton)という人の書いた「Celtic Cossroads; The Art Of Van Morrison」(Sanctually Publishig Ltd, 1997年刊)という本(の129ページ(の上から11行目から14行目)によると(この歌にも登場するスコッチ・ウィスキー)「ジョニー・ウォーカー」の赤ラベルと黒ラベル(こっちが値段の高いほうネ)の差をつくりだす(何かの)成分の含有量(の差?)だというのですが、うーん、こんなのどこでウラをとったらいいんだ? (ちなみに「赤」も「黒」も どちらも80度40%、「ゴールド」「グリーン」「ブルー」なんてのはまだお目にかかったこともないが「4%」という数字を導き出せる条件はデータとしてはないようだ。実地に飲んで考えるとしましょうかwink(調査費、資料代がどっからも出やしないが)(ついでにこの本の中で誤ったかたちで引用されているリッチー・ヨークの広く流布されることとなった説は(その著書「Van Morrison; Into The Music」のp171(の下から12行目から12行目に)「(「4%パントマイム」という)このタイトルはアルコールのスピリッツ濃度に関するものだ」という記述がある。)まあ、野暮な真似はこのへんで、「4%パントマイム」、ステキなタイトルじゃありませんか、ねえッ!
*2:ブッキング・エージェントはアーチストに出演契約をとってくる事務所(またはその人物)のこと。
*3:ロサンジェルスの郊外にあるアメリカでも最大級の広さを誇る公園。
*4:ちなみに(どうでもいいことだが)日本で俗に「ジョニ赤」と呼ばれている赤ラベルは本来はソーダや水で割ったり、何かほかのリキュールと混ぜてカクテルにするなどして飲むためにつくられたものだということで、そのままウィスキーとしてストレートで飲むのは(「黒」であって、「赤」は)酒造の望むところではないようです。(・・・・・ン? トスルト4%トユウノハモシヤ・・・ま、いっかw))
*5:ここで「おゝ、リチャードよ」と呼び掛けているのはきょうのこの歌のゲスト・シンガーというべきヴァン・モリソンで、呼びかけられているのは、この歌を歌っているリチャード・マニュエル。
*6:「ジュース・ワイルド」は、「2」という(最弱の)カードを(何の数字にも転用できる)ワイルド・カードとして使えるポーカーの競技法のひとつ。
*7:ポーカーのかなり強い手であるフルハウスとコンサート会場が満員という意味のフルハウスを賭けている、掛けているわけですね、したがって勝負は・・・・・!?
*8:ポーカーで前のプレーヤーが掛けた額に対してそれ以上の額を掛けることを「コール」、同じ額を掛けて次のプレーヤーが賭け金を上乗せできないようにするのを「チェック」という。
*9:ストーンは酒などですっかり酩酊状態になっていることをいいます、酒など(!)です。
*10:ここでは(おそらく)チェスの場合の「チェック」、つまり、相手のキングを追い詰めることを言っているように聴こえる。
*11:ここで「ベルファスト・カウボーイ」と呼びかけられているこの登場人物は、何を隠そう先ほど「おゝ、リチャード」と呼びかけていた(北アイルランドはベルファスト出身の)ヴァン・モリソンその人でありまして、この歌によって「ベルファスト・カウボーイ」(という、まさに言い得て妙とも言うべきこの呼び方)は(「ヴァン・ザ・マン(=漢(ルビ=おとこ)ヴァン・モリソン)」とともにロック・ジャーナリズムによって彼のニックネームとしてさかんに用いられるようになった。(つまり、その名付け親は(この歌のメインの作者である)ロビー・ロバートソンだということになるだろう。)
*12:黒人の男性を(トランプのカード(そのスーツ)にかけて「スペード」と呼ぶことがある。