We Built This City

Words & Music by Bernie Taupin, Martin Page, Dennis Lambert and Peter Wolf, *1
(1985年発表)







(原題直訳 「わたしたちがこの街をつくった」)






歌詞は、次のURLから、
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/we-built-this-city-lyrics-jefferson-starship/539a6a1739badbbb48256cbb000d7fc2





From the Starship album, "Knee Deep In The Hoopla".

名作アルバム度 ☆☆



アルバム「フープラ」(スターシップ)より






名曲度 ☆☆☆☆






邦題「シスコはロックシティ」 (スターシップ)










We built this city,
ぼくたちがこの街を作った
We built this city on rock and roll
ぼくたちがこの街をロックンロールの上に築いたのだ
We built this city,
ぼくたちがこの街を作った
We built this city on rock and roll
ぼくたちがこの街をロックンロールをもとに築いたのだ
Hoooh
おゝ




Say you don't know me,
ぼくのことを知らないと言うがいい
Or recognize my face
あるいは、このぼくの顔など見たことはないと
Say you don't care who goes to that kind of place
その手の場所に行くような人間など、相手にしないと言うがいい
Knee deep in the hoopla,
景気のいい話で身動きがとれなくなって
Sinking in your fight
あんたらの四苦八苦(ルビ=たたかい)に埋没していく
Too many runaways
逃げ出して来た連中が実にたくさん
Eating up the night
夜に群がっているじゃないか




Marconi plays the Mamba,  *2
マルコーニが毒蛇(ルビ=マンバ)をやっている
Listen to the radio
ラジオを聴いてみるがいい
Don't you remember?
あなたたちは覚えてないの?
We built this city
わたしたちがこの街をつくったのよ
We built this city on rock and roll!
わたしたちがロックンロールでこの街を築いたのよ




We built this city,
わたしたちがこの街をつくったのだ
We built this city on rock and roll
わたしたちがロックンロールをもとにこの街を築いたのだ
Built this city,
この街をつくったのだ
We built this city on rock and roll
わたしたちがロックンロールでこの街を築いたのよ




Someone always playing corporation games
しょっちゅう企業のゲームをやってる人たちがいるわ
Who cares they're always changing corporation names
そういうヒトたちがしょっちゅう企業の名前を変えていることなんて
どうでもいいことだわ
We just want to dance here,
わたしたちはとにかくここで踊りたいだけ
Someone stole the stage
誰かがみんなの目を独り占めにしてしまう
They call us irresponsible,
世間はわたしたちのことを無責任だと言っている
Write us off the page
紙面の外でわたしたちに書いてきなさいよ




Marconi plays the Mamba,
マルコーニが毒蛇(ルビ=マンバ)をかけている
Listen to the radio
ラジオを聴くんだ
Don't you remember?
みんな、覚えてないのかしら?
We built this city
わたしたちがこの街をつくったのよ
We built this city on rock and roll!
わたしたちがロックンロールにもとづいてこの都会を築いたのよ




We built this city,
ぼくたちがこの都会をつくった
We built this city on rock and roll
ぼくたちがロックンロールでこの街をつくったんだ
Built this city,
この都会を築いたんだ
We built this city on rock and roll
ぼくたちがこの街をロックンロールでつくったんだ




It's just another Sunday,
きょうは、またしてもあいかわらずの日曜日
In a tired old street
古めかしい くたびれた街路で
Police have got the choke hold,
警察の不意の締め上げ(ルビ=がさいれ
Oohhhh,
おゝゝ
And we just lost the beat
そして、わたしたちは勢い(ルビ=ビート)を失くした




Who counts the money underneath the bar
カウンターの下でカネを勘定してるのは誰なんだ?
Who writes the wrecking ball into our guitars
わたしたちのギターに対してキョーレツなひどいことを書いてるのは誰よ?
Don't tell us you need us,
あんたたちが
このあたしたちのことを必要だなんて
言ったりしてこないでよ
'Cause we're the Ship of Fools *3
だって、あたしたちは愚か者の船なんだから
Looking for America,
アメリカを探してるのよ
Crawling through your schools *4
みんなの学校へと忍び寄っていくわ




(Radio DJ's voice)
(ラジオDJの喋り)

"I'm looking out this Golden Gates bridge
「いまねえ、ゴールデンゲート・ブリッジを見てるんだけど
"On another gorgious sunny Saturday
「きょうもまた よく晴れたゴージャスな土曜日だなあ
"Not seein' that bumper-to-bumper traffic."
「道路事情もバンパーとパンパー擦り合わせるようなことにはなっていない模様です」





Don't you remember ...
みんなは覚えていないのだろうか・・・・・?
(Remember?)
(覚えてる?)




(Radio DJ's voice)
(ラジオDJのしゃべり)


"It's your favorite radio station
"To your favorite radio city.
「こちらは
皆さんのお気に入りのこのラジオの都市に向けた、
皆さんのお気に入りのラジオ局
"The city by the bay,
「入り江に臨んだこの街、
"The city that rocks
「ロックしてるこの街、
"The city that never sleeps......"
「けっして眠ることのないこの都会・・・・

*5




Marconi plays the Mamba,
マルコーニがマンバ(=大きな毒蛇)をかけている
Listen to the radio
ラジオを聴いてみろ
Don't you remember?
みんな、覚えてないのかい?
We built this city,
ぼくらがこの街をつくったんだぜ
We built this city on rock and roll
ぼくらがロックンロールの上にこの街を築いたんだ




We built this city,
ぼくらがこの都会をつくったんだ
We built this city on rock and roll
ぼくらがロックンロールでこの都会を築いたんだ
Built this city,
この街をつくったんだ
We built this city on rock and roll
ぼくらがロックンロールでこの街を築いたんだ
Built this city,
この都会を築いたんだ
We built this city on rock and roll
ぼくらがこの都会をロックンロールで築いたんだ
(Oooh, ho)
(おゝ、おゝ)
Built this city,
この街をつくったんだ
We built this city on rock and roll
ぼくたちがこの街をロックンロールの上に築いたのだ
Hooh
おゝ




(Buil, built this city, yeah!)
(つくったんだ、つくったんだ、この街を、そうさ!)
(Buil, built this city, yeah!)
(つくったんだ、つくったんだ、この街を、そうさ!)
(Buil, built this city, yeah!)
(つくったんだ、つくったんだ、この街を、そうさ!)
We built this city, yeah
わたしたちがこの都会をつくったのだ、そうなのだ
(Buil, built this city, yeah!)
(つくったんだ、つくったんだ、この街を、そうさ!)
We built this city
わたしたちがこの都会をつくった
(Buil, built this city, yeah!)
(つくったんだ、つくったんだ、この街を、そうさ!)
We built this city
わたしたちがこの都会をつくったのだ
(Buil, built this city, yeah!)
(つくったんだ、つくったんだ、この街を、そうさ!)
(Buil, built this city, yeah!)
(つくったんだ、つくったんだ、この街を、そうさ!)
(Buil, built this city, yeah!)
(つくったんだ、つくったんだ、この街を、そうさ!)










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 042910









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【Already Steady Gone,and remains eternally, heh(その3)】




最近のここの流れに即した歌なのに
すでにべつの流れの中で ここに登場してしまった曲を
何回かに分けて、あらためてここで紹介♪




・「スウィート・リトル・シックスティーン」 (チャック・ベリー
(Sweet Little Sixteen)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060408


・「グッド・タイム・ミュージック」 (ラヴィン・スプーンフル
(Good Time Music)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070509


・「テキサス・ラジオ」 (ドアーズ)
(The WASP (Texas Radio And The Big Beat) )
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060401#p2


・「サンフランシスコの夜」 (エリック・バードン&アニマルズ)
(San Franciscan Nights)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050209


・「花のサンフランシスコ」 (スコット・マッケンジー
(San Francisco (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair) )
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050208#p1








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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)





・「マザーレス・チルドレン」 (エリック・クラプトン
  (Motherless Children)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070107







(2年前のエントリーも Playback♪)




・「ワン・ノート・サンバ」 (アントニオ・カルロス・ジョビン
  (One Note Samba)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060107





(3年前のエントリーも Playback♪)





・「アクロス・ジ・ユニヴァース」 (ビートルズ
  (Across The Universe
・「ウィズイン・ユウ、ウィザウト・ユウ」 (ビートルズ
  (Within You, Without You)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050107

*1:作者のひとり。バーニー・トーピンは(言わずと知れた)エルトン・ジョンとのコンビで幾多のエルトンの歌を書いてきた作詞家だ(したがって、こんな歌をつくった主犯はこのバーニー・トーピンだろうw)。マーチン・ページはイギリスの有名なソングライターで、きょうのこの歌をはじめ、ゴー・ウェストの「King of Wishful Thinking」やハートの「These Dreams」といったヒット曲があり、自身もまたソロ名義のアルバムを発表しているほか、ベーシストとしてスタジオ・ミュージシャンでの活躍もある。デニス・ラムバートは、ブライアン・ポッターとのコンビでハミルトン・ジョー・フランク&レイノルズの大ヒット曲「恋のかけひき」などで知られるロサンジェルスのソングライターで、プロデューサーとしても活躍、自身もグループやソロでアルバムを発表している。ピーター・ウルフは(同姓同名のJ・ガイルズ・バンドのシンガーではなく、)フランク・ザッパなどとの仕事でも知られるオーストリア人のミュージシャン、作曲家、編曲家で、アメリカ映画「バーニーズ2」(ロバート・クライン監督、1992年)や「ネバーエンディング・ストーリー3」(ピーター・マクドナルド監督、1994年)の映画音楽も手がけている。きょうのこの歌が入ったアルバム「フープラ」ではキーボード奏者のほか、アルバムのエレクトロニクス方面を担当している。しかし、たかだかこうしたポップ・ソングひとつをつくるのにかくも大きな名前が4つも居並ぶことになるとは・・・・・(!?)、おそらく、この中の誰かがいろんなヒトのいろんなアイデアを寄せ集めてそれを活かしながらつくった歌なのだろう(!?)、そして、レコーディングのギリギリまでいじくりまわして・・・・・・(♪)、そのため後々、訴訟沙汰などにならないようにと、エージェント・サイドでいろいろと交渉なり折衝を重ねたすえにこうしたクレジットとなったのではないかと.....(!?)、いえいえ、これはわたしの単なる推察にすぎませんが。

*2:マルコーニは(言わずと知れた?)無線電信の発明者、おそらくここでは(その無線電信が)ラジオの隠喩として歌われているのだろう。そして、その "ラジオ" がかけているのが「マンバ(=mambba)」と歌われる音列(=コトバ?)なのだが、これは語としては(アフリカ産の)大きな毒蛇のことだそうだ。(英語圏のインターネットではもっぱらこの「マンバ」を音韻的な類似から(ロックンロールの最盛時とほぼ同時期に(ペレス・プラード楽団らによって)世界的に流行したリズム)「マンボ(the Mambo)」と解釈して聴いているようだが、(たしかに「マルコーニ」というイタリア人のラテン系の名前ともそれはよく相和してはいるが)(よりロックンロールな観点からすれば)ラジオがかける「大蛇」なら、それはかの偉大なるビッグ・ジョー・ターナーの、そして(それを白人の子供たち(ルビ=ティーネージャー)向けに(教育上w)巧みに漂白作用をほどこしてやった上での)ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツのロックンロールの名曲「シェイク・ラトル・アンド・ロール」Shake Rattle And Roll の「蛇(rattle snake=ガラガラヘビ)を連想するのが自然な反応というか「筋」というべきものではないのかwink? (また、その方が次のラインによりすんなりとつづくだろうにネ。)そして(西洋世界では)「蛇」とは(たとえば「旧約聖書」でも)あの「智慧の樹」の下でイヴをけしかけたロックンロールのような存在(?)でもあったりもする・・・・・。

*3:狂人たちをひとまとめに船に乗せて、自分たちの共同体から追放すべく川や海へ流してしまう中世ヨーロッパに見られた風習(?)で、その船が「痴愚どもの舟」ということで「Ship of Fools」と呼ばれていた。詳しくはセバスチャン・ブラントの「阿呆船」(現代思潮社)やミシェル・フーコーの美しい書物「狂気の歴史」(新潮社)などを参照。なお、ドアーズのアルバム「モリソン・ホテル」にこの「愚か者の船」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060616 というタイトルの歌があるほか、小説(キャサリン・アン・ポーターの「愚か者の船」(1962年刊))や映画(そのポーターの小説を映画化した(「オスカー・ウェルナーを一躍、名優としてしまった」とフランソワ・トリュフォーが語った)「愚か者の船」(スタンリー・クレーマー監督、ヴィヴィアン・リー、シモール・シニョレ主演、1965年))などにも、この中世の「痴愚どもの船」とのアナロジーを示唆したり、それに基づくような作品がまだまだあるだろう。

*4:「バカ」と「学校」が見事に韻を踏むことに初めて気づかせてくれたのが(たぶん)わたしたちにとって、この歌になるのではないでしょうかw。

*5:放送局用に配布されたきょうのこの歌のプロモーション盤では、そのB面に このラジオのDJの部分をカットしたテイクを配して、全米各地のラジオ局がこの曲のこのくだりで個々の地域や番組に即したしゃべりを入れられるようなつくりにしてあり、実際にそのようにしてこの歌は各地でオンエアされ、それもまたヒットの一因となったのかもしれないメモメモ>ローカライズ。