Roll Over Beethoven

Words & Music by Chuck Berry.
(1963年発表) *1






(原題直訳 「ベートーヴェンなんか 打っちゃってしまえ」)






歌詞は、次のURLから、
http://www.mp3lyrics.org/b/beatles/roll-over-beethoven/






From The Beatles album, "With The Beatles".  *2
名作アルバム度 ☆☆☆☆



アルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」(ビートルズ)より






Also on the Chuck Berry compilation album, "The Best Of Chuck Berry".  *3

推奨アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「ベスト・オブ・チャック・ベリー」(チャック・ベリー)より






Also on the Electric Light Orchestra album, "ELO 2".

名作アルバム度 ☆☆☆



アルバム「E.L.O.2」(エレクトリック・ライト・オーケストラ)より







名曲度 ☆☆☆






邦題「ロール・オーバー・ベートーヴェン」 (ビートルズ*4







I'm gonna write a little letter,
ぼくは短い手紙を書いて
Gonna mail it to my local DJ
ぼくの地元のラジオのDJに送ろうとしてるとこでさ
It's a rockin' rhythm record  *5
I want my jockey to play
ぼくがジョッキーにかけてもらいたいのは
からだが揺れてくるようなリズムのレコードなんだ
Roll Over Beethoven,
ベートーヴェンなんかほっぽっときゃいいのさ
I gotta hear it again today
きょうもまた、ぼくはそいつを聴かずにゃいられなくてね




You know, my temperature's risin'
わかるかなァ、ぼくの体温は上昇中でさ
And the jukebox blows a fuse
ジュークボックスだってフューズがブッ飛んじゃう
My heart's beatin' rhythm
ぼくの鼓動がリズムを刻んで
And my soul keeps on singin' the blues
そう、ぼくの魂(ルビ=ソウル)はブルースを歌いっぱなしさ
Roll Over Beethoven
ベートーヴェンなんか脇の方に退けとけよ
And tell Tchaikovsky the news
それでチャイコフスキーにもこのことを教えておきな




I got the rockin' pneumonia,  *6
ぼくはロック性の肺炎にかかっちゃってる
I need a shot of rhythm and blues *7
ぼくにはリズム&ブルースの注射が必要だな
I think I'm rollin' arthritis *8
思うに、ぼくは ゆらゆらになっちゃう関節炎になってしまった
Sittin' down by the rhythm review
じっくりすわってリズム検査だ
Roll Over Beethoven,
ベートーヴェンなんかおっぽっといて
Rockin' in two by two
ふたりづつになって からだを揺すろうぜ




Well, if you feel you like it
うん、もし、きみたちが自分でやってみたいって気分になったら
Go get your lover, then reel and rock it *9
自分で好きな人を見つけて、
それでクルクルまわって からだを揺らして、ロックするんだ
Roll it over and move on up just a trifle further
どんどんまわって、それで、もうちょっと激しく動いてごらん
And reel and rock it,
そう、クルクルまわって、からだを揺さぶり
Roll it over,
まわれ、どんどん
Roll Over Beethoven,
ベートーヴェンなんかのけっぽにといて
Rockin' in two by two
ふたりづつになって揺れてロックだ




Well, early in the mornin' *10
まあね、朝も早くから
I'm a givin' you a warnin'
ぼくはみんなに注意しとくぜ
Don't you step on my blue suede shoes  *11
おれのこの青いスエードの靴を踏んだりなんかするんじゃないぞ
Hey, diddle, diddle, I am playin' my fiddle,  *12
オーイ、おれはギーギー言って自分の手持ち無沙汰をもてあそんでる
Ain't got nothin' to lose
ヘマしたって何にも困ることはない
Roll Over Beethoven
ベートーヴェンなんか隅っこに追いやって
And tell Tchaikovsky the news
それでチャイコフスキーにもこいつを知らせといてやろう




You know she wiggles like a glow worm,
みんなにもわかるよな、
彼女ったら、光を放つ蛍みたいに小刻みにからだを揺すって
Dance like a spinnin' top
独楽(ルビ=こま)みたいにクルクルと踊るんだ
She got a crazy partner,
彼女にはクレージーなパートナーがいて
Oughta see 'em reel and rock
あのふたりがクルクルまわって
からだを揺らしてロックしてるのは見とくといいぜ
Long as she got a dime
あの子にコインがある限り、
The music will never stop *13
音楽が止むなんてことは けっしてないはずだ




Roll Over Beethoven,
ベートーヴェンなんか ほっぽっとけよ
Roll Over Beethoven,
ベートーヴェンなんか 打っちゃっとけって
Roll Over Beethoven,
ベートーヴェンなんか 隅っこにでも退けときゃいいのさ
Roll Over Beethoven,
ベートーヴェンなんか 打っちゃっちまえ
Roll Over Beethoven
ベートーヴェンなんか 脇の方へ追っぽっとくんだ
And dig these rhythm and blues
それで、こういうリズム&ブルースに夢中になれよッ♪









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 042010









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まあ、日付の上では、本日は 2007年の大晦日ということでw
おわかりですネ?
どこかの国ではベートーベンの「第9交響曲(合唱つき)」の時候でもあることですし、
昨今のここでの流れから、きょうのこの歌の登場とあいなりましたのでございます。







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【Years Ago−Go!】





(1年前のエントリーを Playback♪)





・「チルドレン・オヴ・ダークネス」 (リチャード&ミミ・ファリーニャ)
  (Children Of Darkness)
・「チルドレン・オブ・ダークネス」 (ジョーン・バエズ
  (Children Of Darkness)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061231






(2年前のエントリーも Playback♪)





☆THE WHO ロック・オペラ「トミー」全曲訳(11)☆




・「センセーション」 (ザ・フー
  (Sansation)
・「奇跡の治療」 (フー)
  (Miracle Cure)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051231






(3年前のエントリーも Playback♪)





・「ダンシング・イン・ザ・ストリート」(ミック・ジャガーデヴィッド・ボウイ
  (Danching In The Street)    (マーサ&ヴァンデラス)
・「平和を我等に(ギヴ・ピース・ア・チャンス)」 (ジョン・レノン・プラスチック・オノ・バンド)
  (Give Peace A Chance)
・「つのる想い」 (ピーター&ゴードン)
  (To Know You Is To Love You)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041231

*1:この発表年はビートルズによるもので、オリジナルは、もちろん作者であるチャック・べりーの1956年発表の彼のシングル第4作。

*2:このアルバムからは、すでに「オール・マイ・ラヴィング」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060815 、「リトル・チャイルド」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070303#p2 、「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070317#p2 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*3:このアルバムからは、すでに「メイベリーン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060929 、「ハヴァナ・ムーン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070905 。「スクール・デイズ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070208 、「ロックン・ロール・ミュージック」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050720 、「スウィート・リトル・シックスティーン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060408 、「ジョニー・B.グッドhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050323 、「アラウンド・アンド・アラウンド」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051104 、「キャロル」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060928#p2 、「メンフィス」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060419 、「スウィート・リトル・ロックンローラーhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071229 、「オールモスト・グロウンhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070218 、「バック・イン・ザ・USA」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060405 、「レット・イット・ロック」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070525 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪ ほかにも(いまんところ)あと2曲やっているので、そちらもついでに>>「走れ、ルドルフ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041224 、「プロミスト・ランド」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060202 もどぞーん。

*4:ビートルズできょうのこの歌を歌っていたジョージ・ハリスンは、すでに2001年11月に58歳で地上の人ではなくなってしまいましたが、チャック・ベリー御大は、本年2010年のいまも)84歳にならんとする身で いまも故郷のセントルイスに近いとある小さな町のレストランで月に1回、ライブをなさっているということです。日本であれば、さしづめ人間国宝といったところでしょうね。Long Live Rock!♪

*5:チャック・ベリーのオリジナルでは(リクエストしたレコードは)「Yeah, it's a jumpin' little record(そうさ、跳びはねたくなるようなちょっとしたレコードなんだ)」となっている。

*6:昨日、ここで紹介したヒューイ・ピアノ・スミスの「ロッキン・ニューモニア・アンド・ザ・ブギウギ・フルー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071230 を参照。」

*7:(もちろん、このキツーイ一発(=shot)の服用のしかたは何も注射には限りませんがw)このフレーズからだろうか、後に1961年に(やはりビートルズが歌っている「アンナ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061009 のオリジナルとして知られる)アーサー・アレグザンダーが「A Shot Of Rhythm And Blues」(作詞・作曲:テリー・トンプソン)というヒット曲を放つことになる。(英国BBC放送でのオンエア録音を集めたビートルズのコンピレーション・アルバム「BBCライブ」でジョン・レノンが歌うその歌を聴くことができる。もちろん、ほかにも多くのアーチストがレコーディングしている名曲のひとつでもある。)

*8:チャック・ベリーのオリジナルでは「I caught the rollin' athritis」(ぼくはゆらゆらになる関節炎になってしまった)」と(断定するかたちで)歌っている。(その他の異同については、主語の省略の有無や「well」や「and」といった語の有無程度なのでとくに註として記すことは省くこととした。

*9:作者のチャック・ベリーはやがて「リーリン・アンド・ロッキン」という歌を書いて自らの歌とギターでヒットさせ、その歌は多くの人々によってカヴァーされることになるだろうwink

*10:(まあ、きょうのこの歌にべつの歌のタイトルを探そうというのであれば)この「朝早くに」なんてタイトルはブルースにも(「アーリー・イン・ザ・モーニング」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070306 )、フォークにも(「アーリー・イン・ザ・モーニング」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060223 )、ポップスにも(きょうのこの歌の時点においても)いくらもあることでしょう。

*11:エルヴィス・プレスリーで大ヒットした(カール・パキンズの)名曲「ブルー・スエード・シューズ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041205#p2 のキメのラインですね。

*12:このラインは、そのまま訳せば「ヘーイ、キーコキーコとぼくは自分のヴァイオリンを鳴らしてるんだぜ」となるのですけど、それはまた(例えば)、おーい、シコシコとぼくは自分のモノをスリスリスリスリ×1000回も?いじくりまくってるんだ」と(男の子のマスターベーションを示唆するように)聴けてしまうかもしれませんナ(わたしだけかもしれませんけど・・・w)、そして「ヘイ、ディドル、ディドル」は英語世界の有名な童謡「ディドル・ディドル」だそうで(その歌詞は「♪ハーイ、キーコ、キーコと猫さんとフィドルさん。牛さんったらお月さまを跳び越えちゃった。そんなおかしな眺めに小犬が笑って、お皿がスプーンとトンズラこいたぞ。」って感じですかナ(?))

*13:つまり、ジュークボックスにコインを入れて、好きなレコードをかけて踊ってるってことですね。そういうお店を当時のアメリカでは「ジューク・ジョイント」と言ったりしてたそうですね。