Ballad Of Mott

Words & Music by Ian hunter, Overend Watts, Mick Ralphs, Verden Allen and Dale Griffin.
(1973年発表)






(原題直訳 「モットのバラード」)






歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricstime.com/mott-the-hoople-ballad-of-mott-lyrics.html






From the Mott The Hoople album, "Mott". *1

名作アルバム度 ☆☆☆☆



アルバム「革命」(モット・ザ・フープル)より







名曲度 ☆☆






邦題「モット・ザ・フープルのバラッド」 (モット・ザ・フープル








I changed my name in search of fame
名声を求めておれは名前を変えた
To find the Midas Touch *2
ミダス王の手を見つけようとしたのだ
Oh, I wish I'd never wanted then
あゝ、あのとき、おれが欲しがったりしなければと思う
What I want now twice as much
おれが、いま、倍の強さで欲しがっているものを
We crossed the mighty oceans
おれたちは広大な海原を渡った
And we had a few divides
そして、おれたちにはいくつかの分水界(ルビ=わかれめ)があった
But we never crossed emotion
だが、おれたちは
けっして情動(ルビ=エモーション)というものに背いたことはなかった
For we felt too much inside
実にたくさんすぎるほどのことを
おれたちは内面で感じていたからだ




You know all the tales we tell
おれたちが語るこの物語を きみたちは全部知っている
You know the band so well
きみたちは とてもよくこのバンドを知ってるんだ
Still I feel, somehow, we let you down
おれは、いまでも、何らかのかたちで、
おれたちがきみらをがっかりさせてしまったのだという気持ちなんだ
We went off somewhere on the way
この道のどこかあるところで、
おれたちは逸れて(ルビ=それて)しまった
And now I see we have to pay
そして、いま、おれにはわかるんだ
おれたちはそのツケを払わなきゃならないんだと
The rock’n’roll circus is in town
ロックンロールのサーカス団が街に来てるぜってわけだ




Buffin lost his child-like dreams *3
バフィンは やつのその子供じみた夢をなくしてしまった
And Mick lost his guitar *4
そして、ミックは自分のギターを紛失した
And Verden grew a line or two  *5
そして、ヴァーデンには ひとつふたつ皺ができた
And Overend's just a rock 'n' roll star  *6
そして、オヴェレンドは まさにロックンロール・スター
Behind these shades the visions fade
このサングラスの裏でヴィジョンが霞んでいく
As I learn a thing or two
おれがひとつふたつ ものがわかるようになっていく中で。
Oh, but if I had my time again
あゝ、しかし、
もし、おれがもう一度、自分の時間を生きるとしたら
You all know just what I'd do
きみたちみんなには
このおれが何をするか、わかるだろう




Rock’n’roll's a loser's game
ロックンロールってのは負け犬のケームなんだ
It mesmerises
それにうっとりしてしまって
And I can't explain the reasons for the sights and for the sounds *7
それで、おれには説明できなくなってるんだ
この光景(ルビ=ながめ)や音響(ルビ=おと)の根拠というものを
We went off somewhere on the way
おれたちはこの道のどこかで逸れてしまったのだ
And now I see we have to pay
そして、いま、おれにはわかるんだ
おれたちは支払わなくてはならないのだと
The rock’n’roll circus is in town
ロックンロールのサーカスが街に来てるぜ




So rock’n’roll’s a loser's game
そう、ロックンロールは敗者の競技なんだ
It mesmerises
それに魅惑されてしまって
And I can't explain the reasons for the sights and for the sounds
おれは、それで この光景(ルビ=ながめ)や音響(ルビ=おと)の理由を説明できないんだ
The greasepaint still sticks to my face *8
おれのこの顔にはいまだにドーランがベタついている
So what the hell, I can't erase
ということで、何てこったい
おれには消し去ることができないんだ
The rock’n’roll feeling from my mind
おれの心からのこのロックンロールの気持ち(ルビ=フィーリング)を




From my mind...
おれの心からの
From my mind...
おれの心から出てる
From my mind
おれの思いというものからの
From my mind...
おれの心から出てる
From my mind
おれの精神からの
From my mind
おれの心からの
From my mind
おれのマインドからの









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 041210










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【Years Ago−Go!】





日付はイヴですが、
ご覧の通り(あるいは、お聴きのとおり(♪))
ことしは、クリスマスができそうにありません。
ということで、このまえのクリスマスは・・・・・・




(1年前のエントリーを Playback♪)





・「ラスト・クリスマス」 (ワム!
(Last Chiristmas)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061224







(2年前のエントリーも Playback♪)




☆THE WHO ロック・オペラ「トミー」全曲訳(4)☆




・「光を与えて」 (ザ・フー
(Eyesight To The Blind (The Hawker) )

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051224







(3年前のエントリーも Playback♪)





・「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」 (ジョン・レノン
(Happy Christmas (War Is Over)
・「ふたりだけのクリスマス」 (イーグルス
(Please Come Home For Christmas)
・「走れ、ルドルフ」 (チャック・ベリー
(Run Rudolph Run)
・「ファーザー・クリスマス」 (キンクス
(Father Christmas)
・ 「今宵はクリスマス」 (バンド)
(Christmas Must Be Tonight)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041224

*1:掲載のジャケット写真は1973年の発表当初のアメリカでのアルバム・ジャケット。当時のモット・ザ・フープルは、まだまだアメリカでは(アーティスティックなイラストを用いたオリジナル盤のジャケット(いまなら左欄の「最近の画像」で見られますね、ホラ、下がピンクのローマ皇帝みたいなジャケットです)よりも)グループの写真を使ったジャケットでよりいっそう自分たちのイメージを流通させておく必要があってのことと推察される。なお、このアルバムからは、すでに「メンフィスからの道」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071214 と「魔女」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071007 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*2:ギリシャ神話に登場する触れるものすべてを黄金に変えてしまうミダスという王の物語から来た言葉で、転じて、すべてをカネに変えてしまう能力、すなわち金儲けのコツなどを英語で「the Midas touch(=マイダス・タッチ)」といいます。

*3:グループのドラマーで「バフィン」のニックネームでファンにも呼ばれていたデール・グリフィンのこと。彼の少年時代の夢が何だったのかは知らないが、もし、かりに「ロック・スターになること!」だったりしたのなら、それが実に見事に実ったことになるが、そうした "達成" や "成就" を果たして "喪失" "失ってしまった" と言い得るものなのか(?)・・・・などとふといまここに思ってしまった。1980年代にはプロデューサーとしてハノイ・ロックスやカルトのアルバムを手がけ、ニルヴァーナのごく初期のトラックにも彼のプロデュースによるものがある。

*4:リード・ギタリストで結成時のリーダーだったミック・ラルフスのこと。ここで歌われている「彼のギターを失くした」は(べつに抽象的な、また音楽的、演奏家的な意味では(おそらく?)なくて)ツアー先で搬送上の手違いから愛用のギターが届かなかったエピソードをめぐることだろう。その事件は(きょうのこの歌の作者であり歌い手(=語り手)であるこのイアン・ハンターによって)(先頃、ここでも紹介した)「メンフィスからの道」という彼らの大ヒット曲にもなっている。(そして、そのシングルのB面が この歌の初出だった。)なお、ミック・ラルフスは、きょうのこの歌が入ったアルバム「モット(邦題「革命」)」を最後にグループを脱退して、ポール・ロジャーズらとバッド・カンパニーを結成、さらなるスターダムとミュージシャンシップへのステップアップを体験していくことになる。

*5:オルガンその他キーボード担当のヴァーデン・アレンのこと。きょうのこの歌の作者として名前を連ねてはいるが、この歌が1973年8月にシングル「メンフィスからの道」のB面として発表される以前の5月にすでにフループを脱退している。

*6:ベースのオヴェレンド・ピート・ワッツのこと。

*7:イギリスの有名な映画評論誌に「サイト&サウンド」というのがあるが、このフレーズからついついそれが思い出され、イアン・ハンターは、自分が体験したモット・ザ・フープルでの熱狂的なスターダムを(もしかしたら)映画のように自分の目のまえに見ていたのかな(?)みたいなことを考えてしまいます。

*8:日本の通例に倣って「ドーラン」という語で訳しておいたが、この「グリーズパイント」は言うまでもなく舞台に立つ人間がメイクのために顔に塗るファンデーションのこと。(ところでこの「ドーラン」(=Dohran)ってドイツのメーカーの商標名なんですってねシランカッタワイ。