The Road

Words & Music by Ray Davies.
(1988年発表)







(原題直訳 「道」)







歌詞は、次のURLから、
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/The-Road-lyrics-kinks/06262C67ADCF7E1B48256A0A000FCB31








From The Kinks live album, "The Road (The Kinks Live)". *1



キンクス)より





Also on The Kinks box set compilation, "The Picture Book". *2

推奨アルバム度 ☆☆☆



ボックス・セット「ピクチャー・ブック」(キンクス)より






名曲度 ☆☆






邦題「ザ・ロード」 (キンクス








Sitting alone on my hotel *3
ひとりっきりでホテルにすわって
Looking in the mirror wondering,
鏡を覗き込んで不思議に思う
"Well, after all this time you never thought
You'd still be out on the road?"
「まったくなあ、これだけの時間がたって
いまだに自分が巡業に出てるなんて、全然、思いもしなったなあ」
Like a gypsy I was born to roam
まるでジプシーみたいに
ぼくは さすらうべくして生まれたのだ
Like a wanderer with no fixed abode
まるで決まった住まいのない流れ者のように
I think about the friends I've left behind on the road
ぼくは旅先で別れたままの友人たちのことを考える




Well, the road's been rocky along the way
そう、道はずっと険しいものだった
It's been a long, hard haul on the motorway *4
長く、きつい高速自動車道の旅
But if it gets too smooth it's time to call it a day
だが、もし、それがあまりにスムースに行くようになったとしたら
そのときは、ひとまず終わりとすべきときなのだ




(On the road)
(旅に出て)
The bed and breakfasts and the greasy spoons
朝食付きの安宿に 脂でベタつくスプーンに
(The road)
(旅)
The loser bars and the noisy rooms
負け犬の酒場や騒々しい店
(The road)
(旅)
The casualties who did too many lines
あまりにたくさんの旅をしすぎたその犠牲者たち
(The road)
(旅)
And wasted talent on women and wine
そして女と酒で潰れれた才能




I think of all the friends I've left behind
ぼくは別れたままになっている友人たちのことを思ってしまう
Whenever it's time to get back out on the road
旅の暮らしに戻ることになるそのたびに




Started playing blues in a coffee bar
はじまりはコーヒー・バーで演奏したブルースだった
I took a trip down Charing Cross Road
チャリング・クロスまでぼくは出かけていった
With my imitation Gretsch guitar
コピーモデルのグレッチのギターをもって
And my head full of songs and my eyes full of stars
そう、ぼくの頭の中は歌でいっぱいで
目は満天の星のようだった
I saw a band called the Rolling Stones
ぼくはローリングストーンズと呼ばれるバンドを見た
I thought, "That's it, I'll get a band,
ぼくは思った
「これだよ、これだ。ぼくはバンドをつくるぞ
I'm leaving home, I'm out on the road."
「ぼくは家を出るぞ、ぼくは旅に出るんだ」と




The motorways all over this land
この国のありとあらゆる高速自動車道を
(The road)
(旅)
Far away places like Wigan and Birmingham
遠くウィガンとかバーミンガムといったところへと
(The road)
(旅)
Didn't have no name, didn't have any fans
名前なんかなかったし、ファンも全然いなかった
(The road)
(旅)
Didn't have no money so we slept in the van
カネも全然なかったんで、ぼくらはワゴンの中で寝た




All those early gigs we ever played
ぼくたちがやった初期のいろんなステージ
Sometimes we were lucky if we even got paid
運がいいと、ときどきカネがもらえた
On the road
旅興行だ
Pete played on the bass guitar *5
ベース・ギターを弾いていたのはピート
Liked to get around, mixing with all the stars
遊びまわるのが好きで、いろんなスターたちとの交流があった
But Mrs. Avory's child was all fingers were thumbs *6
だけど、エイヴォリー夫人のお子さんは不器用者だった
But solid as a rock, setting time on the drums
しかし、岩のように硬く、ドラムで拍子を作り出した
While Dave the Rave hit the rock 'n' roll riffs *7
そこにノリノリのレイヴ屋デイヴかロックンロールのリフを叩きつける
Yours truly strummed away with a slightly limp wrist
ぼくのなんかは若干もたつき加減の手首で本当にただかき鳴らすだけのものだった
On the road
旅興行で




Everyday is when I can't get used to it
うちとけられないうちに毎日が
Everyday is when I can't get away
名残惜しいままに毎日が
Another day, another freeway to face
また、次の日との
また、次なる高速自動車道とのご対面
That's the road
それが旅興行というものだ




Well, life is a road, it's a motorway
そう、人生は旅だ、それは高速自動車道路(ルビ=モーターウェー)
And the road gets rocky along the way
そして、旅は道々険しくなっていく
But if it gets too smooth, it's time to call it a day
だが、それがあまりにすんなり行くようになったとしたら
そのときはそれでおしまいとすべきだろう




(On the road)
(旅公演)
Jimi Hendrix, The Who, the Led Zeppelin and Free
ジミ・ヘンドリックスザ・フー、、
レッド・ツェッペリンやフリー
They took the road so it's alright by me
みんな旅をした、だから、ぼくにとっては彼らはOKなんだ
Some are survivors, some are debris
生き残ってる者たちがいる、
残骸となってしまった者たちもいる
If you play in a band that's the road that you take
バンドで演奏する人間なら、やることは旅に出ること
Living in it, eating in it, sleeping in it
そこで生き、そこで食い、そこで眠る
You wake up in the morning, what do you see?
人間、朝になって目を覚まして目にするものは何なのか?
The road
道路だ




Life is a road, it's a motorway
人生は道路、それは高速自動車道(ルビ=モーターウェー)
Lost a lot of good friends along the way
道々で、たくさんのよき友達たちを失った
All the families and homes that I've left behind
ぼくがあとにしてきた一家や家庭
To the wives and the lovers and friends who had their time *8
かつてはうまくいった妻たちへ、恋人たちへ、そして友人たちへ
I say, "you take your road and I'll take mine."
ぼくは言う、
「きみたちはきみたちの道を行き、そして、ぼくはこのぼくの道を行く」
(You take your road and I'll take mine)
(きみはきみの道を行き、そう、ぼくはぼくの道を行く)
You take your road and I'll take mine
きみはきみの道を行き、そしてぼくはこの自分の道を行く
(You take your road and I'll take mine)
(きみはきみの道を行き、そう、ぼくはぼくの道を行く)




Life is a road, it's a motorway
人生は道だ、それは高速道路だ
And the road gets rocky along the way
そして道は道々険しくなる
But if it gets too smooth, it's time to call it a day
だが、もし、それがあまりにすんなり行くようになったら
そのときは、ひとまず終わりとすべきだろう




(On the road)
(旅に出て)
Observed all the various phases
いろんな時代を見て来たものだ
From Flower Power, Heavy Metal and Acid Rock
フラワー・パワーから ヘヴィー・メタルやアシッド・ロック
And still all the critics keep saying
そして、いまだに評論家たち全員から言われつづけてるのさ
"Are they still around? When they gonna stop?"
「あいつら、まだやってるんだ? 
いつになったらあいつらやめるつもりだ?」と
It's just the dedicated followers of fashion who like putting down *9
それは貶すのが好きな熱心な流行の後追い屋たちの言い草でしかない
All the well-respected men who came dancing and are still on the road  *10
踊りにやって来た たいそうご立派な方々は、そう、いまだに旅に出てるのさ




Sometime I get suicidal
ときどき、ぼくは自殺してしまいたくなる
Now everyone is a rival
いまや誰もがライバルだ
Different cars, different bars and hotels
違うクルマ、違う酒場に そしてホテル
Corporations, big business and egos
いろんな企業、巨額のビジネス、そして人々のエゴ
When it all gets too bad I think back
そういうすべてがどうにも不快になってしまったときに
ぼくは思い起こすんだ
When we were all each other had
ぼくたちが、みんな 互いに寄り添っていた頃を
When we started out on the road
ぼくらが旅に出はじめた頃のことを




And there's gas in my tank
そう、ぼくの燃料タンクにはガソリンが入っている
And I've still got a way to go
そして、ぼくにはまだまだ行くべき道がある
Another hotel, it's time to check out soon
また次のホテル、すぐにまたチェックアウトの時間になる
As I look around the room
部屋の中を見渡して
I think of all the friends I've left behind on the road
ぼくは思うんだ、
ぼくが旅先で別れたままになっている友達みんなのことを










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 040910









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【Years Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)





・「二人でお茶を」 (ドリス・デイ
(Tea For Two)
・「二人でお茶を」 (ルイーズ・グルーディー&ジョン・バーカー)
(Tea For Two)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061222






(2年前のエントリーも Playback♪)





☆THE WHO ロック・オペラ「トミー」全曲訳(2)☆




・「1921」 (ザ・フー
(1921)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051222






(3年前のエントリーも Playback♪)




さすがキンクス
3年まえ(=5年半まえ)ときょうのこの歌でダブル・プレー達成です♪




・「ホリデー」 (キンクス
(Holiday)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041222

*1:1988年5月に発表されたキンクスにとって3作目のライヴ・アルバムだが、冒頭にラインナップされたアルバムのタイトル・トラックになっているきょうのこの歌だけが(このアルバムで初めて発表された)スタジオ録音のオリジナルで、「The Road (=道)」というタイトルにふさわしく自分たちのこれまでを歌ったものとなっている。(アルバムの他の11曲については、1987年の全米ツアーから7月1日のフィラデルフィアでのライヴが音源となっている。(但し1曲だけ「ロスト・アンド・ファウンド」のみ同日の録音と6月29日のメリーランド州コロンビアでのステージからの録音を編集して合成したものとなっているということだ))。このアルバムからは、すでに「エイプマン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041220 、「カム・ダンシング」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051111 、「語り尽くせなくて」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051115 、「ロスト・アンド・ファウンドhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071027 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*2:CD6枚組、全138トラックというボックス・セット。このアルバムからは、すでに「ロング・トール・サリー」20051102、「ウェイティング・フォー・ユー」20070324、「セット・ミー・フリー」20070324#p2、「ウェル・リスペクテッド・マン」20050222、「ホエア・ハヴ・オール・ザ・グッド・タイムズ・ゴーン」20070118。「ミルク・カウ・ブルース」20061218#p4、「ロージー、家にこないかい」20050415、「危険な街角」20050322、「ヴィレッジ・グリーン」20060722、「ミスター・プレザント」20050606、「ウォータールー・サンセット」20050916、「アニマル・ファーム」20060721、「ピクチャー・ブック」20060717、「デイズ」20051217、「ビッグ・スカイ20060719」、「サム・マザーズ・サン」20050525、「シャングリ・ラ」20060128、「ローラ」20041230、「エイプマン」20041220、「マズウェル・ヒルビリー」20050422、「オクラホマU.S.A.20060406」、「セルロイドの英雄」20051005、「ホリデイ・ロマンス」20051122、「群集の中の顔」20051125、「振り返ったりはしないのだ」20070206、「ファーザー・クリスマス」20041224#p4、「ロックン・ロール・ファンタジ」20050404、「ひとかけらの情熱」20050812、「カム・ダンシング」20051111、「ウォルターを覚えているかい」20060716 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*3:アルバム「この世はすべてショービジネス」に収録されている「ホテルに座って(Sittin' In My Hotel)」を連想させるはじまりだ。

*4:先日、ここでも紹介したキンクスの「モーターウェイhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071211 を連想させるラインで、繰り返しこの歌に登場する。

*5:キンクスの最初のベーシストのピート・クァイフのこと。グループで唯一のハンサムボーイで女性ファンには一番人気があった。きょうのこの歌では、すでに3人目となるジム・ロッドフォードがベースを弾いている。

*6:初代ドラマーのミック・エイヴァリーのことだが、この曲ではすでに(「コンクリート・アンド・クレイ」のヒットで知られるユニット4+2やアージェントのドラマーだった)ボブ・ヘンリットがドラムを叩いている。

*7:キンクスのリード・ギタリスのデイヴ・デイヴィスのこと。(言うまでもなく、きょうのこの歌の作者でグループのリーダーのレイ・デイヴィスの実弟

*8:きょうのこの歌の作者で歌い演奏している)レイ・デイヴィスに(少なくとも一回の)離婚暦があるのは(ぼくも)知っている。また、かつてのレイ・デイヴィスの恋人のひとりにプリテンダーズのクリッシー・ハインドがいたこともよく知られている。

*9:この箇所は。1966年2月に大ヒットしたキンクスの第12作目のシングル「キザな奴(Dedicared Follower Of Fashion)」のタイトルが引用されている。

*10:同じくこれも1965年10月に大ヒットしたキンクスの第10作目のシングル「ウェル・リスペクテッド・マン(A Well-Respected Man)」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050222 のタイトルが引用されている。