All The Way From Memphis

Words & Music by Ian Hunter.
(1973年発表)






(原題直訳 「メンフィスから はるばると」)







歌詞は、次のURLから、
http://www.musicsonglyrics.com/M/mottthehooplelyrics/mottthehoopleallthewayfrommemphislyrics.htm







From the Mott The Hoople album, "Mott".  *1

名作アルバム度 ☆☆☆☆



アルバム「革命」(モット・ザ・フープル)より 






名曲度 ☆☆☆







邦題「メンフィスからの道」 (モット・ザ・フープル








Forgot my six-string razor *2
おれの6弦の鋭く切れのいいやつを忘れてた 
Hit the sky
大空に飛び立って
Half way to Memphis 'fore I realised
知らないうちに
メンフィスへ向かう半分ほどまで来てしまってた
Well, I rang the information
んでまあ、おれは電話で問い合わせたんだ
My axe was cold
おれの楽器は凍えてた
They said she rides the train to Oreoles *3
連中が言うには、
それは汽車に乗っかってオリオールズに向かってるんだそうだ




Now it's a mighty long way down the dusty trail
さてと、埃まみれのこの道を、こいつは厄介な長い道のりだ
And the sun burns hot on the cold steel rails
そして太陽が冷たい鋼鉄の線路に熱く燃えてる
'N I look like a bum 'n I crawl like a snail
そして、このおれさまときた日には、
浮浪者みたいな なりをして、カタツムリみたいにノロノロ
All the way from Memphis
はるばるメンフィスからのこの道を




Well, I got to Oreoles y'know
なもんで、おれは
オリオールズに行かなきゃならなんかった
おわかりだね
It took a month
それに1ヶ月もかかっちまった
And there was my guitar,
すると、そこにはおれのギターがありました
Electric junk.
電気仕掛けのクズでした
Some spade said
どっかの黒いのに言われたぜ
Rock'n'rollers, you're all the same.
ロックンローラーってのは、おまえらみんな同じだな
Man, that's your instrument.
おい、これはおまえの お道具なんだぜ
I felt so ashamed.
おれはひどく気恥ずかしい思いをしたのでした




Now it's a mighty long way down rock'n'roll
いまや、こいつは図太いロックンロールの長い道
Through the Bradford cities and the Oreoles
ブラッドフォードの街々を抜け、そしてオリオールズ
'N you look like a star but you're still on the dole
そして、おまえはスター然とは見えるけど
いまだに 失業手当のご身分だ
All the way from Memphis
はるばるメンフィスからのこの道を




Yeah, it's a mighty long way down rock'n'roll
そうよ、こいつは、たいしたロックンロールの長い道
From the Liverpool docks to the Hollywood Bowl *4
リヴァプールの埠頭からハリウッド・ボウルまで
'N you climb up the mountains 'n you fall down the holes
そして、おまえは山々を登り、いろんな穴に転げ落ちる
All the way from Memphis
はるばるメンフィスからのこの道を




Yeah, it's a mighty long way down rock'n'roll
そうさ、こいつは けっこうなロックンロールの長い道
As your name gets hot so your heart grows cold
てめえの名前がホットなものになってきて、心のほうは冷めていく
'N you gotta stay young man,
そう、あんたは若者のままでいなきゃならない
You can never be old
おまえはけっして老いぼれるわけにはいかないんだ
All the way from Memphis
メンフィスからの道をはるばると




Yeah, it's a mighty long way down rock'n'roll
そうさ、こいつは手ごわいロックンロールの長い道
Through the Bradford cities and the Oreoles
ブラッドフォードの街々を抜けて、オリオールズの街々も
'N you look like a star but you're really out on parole!
そして、あんたはスターみたいな顔してるが
実はおまえは仮釈放で出てる身だ
All the way from Memphis
メンフィスからの道をはるばると   *5









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 040110










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【Years Ago−Go!】






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・「コーヒー・ブルース」 (ミシシッピー・ジョン・ハート
(Coffee Blues)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061214






(2年前のエントリーも Playback♪)





・「OK、イエスタデー・ワズ・イエスタデー」(スレイド)
(O.K. Yesterday Was Yesterday)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051214






(3年前のエントリーも Playback♪)





・「ラヴ・マイナス・ゼロ / ノー・リミット」 (ボブ・ディラン
(Love Minus Zero / No Limit)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041214

*1:このアルバムからは、すでに「魔女」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071007 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*2:そのまま訳せば「6弦の剃刀」になるが、もちろん愛用のギターのことだ。

*3:オリオールズケンタッキー州の街。

*4:というコースをたどったのは(少なくとも きょうのこの歌が発表された時点では)あのビートルズしかありませんね。

*5:ロックンロールにとって「メンフィス」という地名には特別のものがある。(きょうのこの歌では、たまたま歌の主人公であり、、また語り手(=歌い手)が、その公演先として訪れる土地としてしか歌われていないが)(そして彼(=主人公は)うっかりした手違いから オリオールズというケンタッキー州の都市に鉄路、陸送されてしまった自分の愛用のギターをとりにあとから(およそ1ヶ月ほどたってから)(わざわざメンフィスから)出かけていくことになったわけだが) ロックンロールにとって、テネシー州メンフィスという都市の名は、その故郷のひとつとして忘れられないものであり、また、メンフィスには、ロックンロール(というハイブリッドな音楽のそ)の源流でもあるブルースやカントリーやゴスペル、ジャズにとっても重要な地名であり、アメリカの大衆音楽のひとつのメッカでもある。固有名詞の大きくて重い重要なものを二、三、挙げれば・・・・・、B・B・キングやジョニー・キャシュやエルヴィス・プレスリーや(そのエルヴィスを見い出し、世に送り出した)サム・フィリプスのサン・レコードもまたメンフィスのインディーズであり、小さなレコーディング・スタジオだった・・・・・等々、この歌のキメのフレーズ「All the Way from Memphis(=メンフィスからの道をはるばると)」には単なる歌の時制におけるひとつの地名だけでなく、どうしてもそこにはこうした「ロックンロール」の歴史や伝統への思いをかき立てる「メンフィスからの遥かなる道(= All the way from Memphis)」を感じてしまうのだ。もちろん、それはまったくわたくしひとりの事情などではけっしてない。そのへんは、きょうのこの歌の作者であり実演者でもあるイアン・ハンターとその仲間たちも十分に意識した上でのメンフィスから道だろう。