Spanish Harlem Incident

Words & Music by Bob Dylan.
(1965年発表) *1






(原題直訳 「ハーレムのスペイン系地区でのこと」)






歌詞は、次のURLから、
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/Spanish-Harlem-Incident-lyrics-Bob-Dylan/0951CD3BB88F3C4648256969002849AE






From The Byrds album, "Mr. Tambourine Man". *2
名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「ミスター・タンブリン・マン」(バーズ)より






Also on the Bob Dylan album, "Another Side of Bob Dylan", *3
名作アルバム度 ☆☆☆



アルバム「アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン」(ボブ・ディラン)より






名曲度 ☆☆






邦題「スパニッシュ・ハーレム・インシデント」 (バーズ)







Gypsy gal,
ジプシー女、
The hands of Harlem
ハーレムの触手は
Cannot hold you to its heat
その熱気におまえをつなぎ止めてはいられない
Your temperature's too hot for taming
おまえの体温は飼いならすにはあまり熱く
Your flaming feet burn up the street
おまえの燃えるような脚は街路を燃え立ててしまうほどだ




I am homeless, come and take me
ぼくは宿無しなんだ、さあ、ぼくを連れてってくれ
Into the reach of your rattling drums *4
おまえのその鳴り響く太鼓が聞こえるところへと。
I got know, babe, all about my fortune *5
ぼくは知っておかなきゃならないんだ
なあ、ぼくの運勢のすべてを このぼくに教えてくれ
Down along my restless palms.
ぼくのこのせわしなく動き回るような手相をたどりながら




Gypsy gal,
ジプシー女、
You got me swallowed
ぼくはおまえにすっかり呑み込まれてしまったよ
I have fallen far beneath
ぼくは遥か下の方に倒れているんだ
Your pearly eyes, so fast an' slashing
おまえのその真珠のような、鋭い目ざとい瞳の奥に
An' your flashing diamond teeth
そしてダイヤモンドのように光るそのおまえの歯の向こうに




The night is pitch black, *6
夜はコールタールのように黒い
Come an' make my pale face fit into place, ah, please!
さあ、ぼくの青醒めた顔を
そこへと充てがってくれ、あゝ、お願いだ!
I got to know, babe, *7
ぼくは知っておかなきゃならないんだ、なあ
I am nearly drowning
このぼくが ほとんど溺れかけてしまっていることを
If it's you my lifelines trace.
もしも、ぼくの生命線が行き着く先が
おまえなのだというのなら




I've been wond'rin' all about me
ぼくはずっと自分のことをすべていろいろと考えてたんだ
Ever since I seen you there
あそこでおまえを見かけてからというもの、ずっとなんだ
On the cliffs of your wildcat charms I'm riding
ぼくが身を寄せている
おまえのこの野良猫ような なまめかしさの断崖で
I know I'm 'round you but I don't know where
ぼくは自分がおまえのまわりにいるのはわかるんだ、
だが、ぼくには、それがどこなのかが わからないんだ




You have slayed me,
おまえはぼくを殺してしまった
You have made me
おまえはこのぼくをものにした
I got to laugh halfways off my heels
笑ってしまうよ、足許がぐらつくほどにな
I got to know, babe, 
ぼくはひとつ知っておかなきゃならないんだ、なあ
Will you surround me?
おまえは
このぼくを包み込んでくれるのかい?
So I can know if I'm really real. *8
そうすれば、ぼくは
自分が本当に現実の存在なのかが わかるだろう









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 020310











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スペシャル(2010年2月3日)】

★<<ニュースなこの歌♪>>★

ハイチ地震被災者支援のために
マイケル亡き後、ライオネル・リチーの呼びかけで、
再び歌われることになった あの名曲「わたしたちが世界なのだ」は
こちらです ↓↓↓



・「We Are The World (ウィー・アー・ザ・ワールド)」 (U.S.A,・フォー・アフリカ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050707










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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)





・「レディ・レイチェル」 (ケヴィン・エアーズ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061030







(2年前のエントリーも Playback♪)






・「アイ・ゲット・アラウンド」 (ビーチ・ボーイズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051030

*1:ディランのオリジナルは1964年8月の発表。バーズは、それをもとにエレクトリック12弦ギターと独特のコーラスをフィーチャーした彼らのサウンドで翌1965年6月リリースの彼らの最初のアルバムの1曲として、きょうのこの歌を発表している。

*2:このアルバムからは、すでに「ミスター・タンブリン・マン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041217 と「オール・アイ・リアリー・ウォント」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041207 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*3:このアルバムからは、すでに「オール・アイ・リアリー・ウォントhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/」20041207 と「悲しきベイブ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061123 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*4:ボブ・ディランのオリジナルでは、このラインの最初の「into」は単に「to」とだけ歌われている。(意味はさして変わらず、「聞こえるところへと」と「聞こえるところへ」程度の度合いの問題かw?)

*5:ボブ・ディランのオリジナルでは、この「I got to know, babe」は「let me know, babe」(「ぼくに教えてくれよ、なあ」と歌われている。

*6:((わかり易く便宜上)コールタールと訳しましたが、本当は)この「pitch」はコールタールではなく、コールタールなどタール類を蒸留した後に残る 凝固力の強い黒色の粘性物質で水漏れの防止などに使われるアノ黒いやつです。おわかりになるとよいのですが・・・。したがって、正しくは「夜はピッチのように黒く」となります。ご了承のほどを。

*7:(註4と同じく)ディランのオリジナルでは、この「I got to know, babe」は「let me know, babe」(「ぼくに思い知らせてくれよ、なあ」と歌われている。

*8:言葉の面白さにもっと即して訳せば「本当に本当のものなのかが」とか「現実に現実のものなのかが」とするのがより相応しいかたちであるだろう。まあ、ここはワークショップなので、そのへんはいろいろto do