New York Times

Words & Music by Cat Stevens,
(1978年発表)






(原題直訳 「ニューヨーク・タイムズ」) *1






歌詞は、次のURLから、
http://www.stlyrics.com/songs/c/catstevens763/newyorktimes35395.html






From the Cat Stevens album, "Back To Earth". *2

名作アルバム度 ☆☆☆



(キャット・スティーヴンス)より






名曲度 ☆





邦題「(不詳)」 (キャット・スティーブンス







New York, poor New York
ニューヨーク、哀れなニューヨーク
New York, poor New York
ニューヨーク、気の毒ななニューヨーク




Cars choking your child to death
クルマがあなたの子供を窒息死させている
But you don't wanna see
だけど、あなたは見たがらない
Cause you only think about yourself
なぜなら、あなたは自分のことしか考えていないから
How blind can you be?
どこまで、あなたはものが見えなくなれるのか?




New York, poor New York
ニューヨーク、哀れなニューヨーク
Sniper on the rooftop New York
狙撃者(=スナイパー)が屋上にいるニューヨーク
New York, poor New York
ニューヨーク、可哀想なニューヨーク
Not fit for a dog in New York
犬には合わないニューヨーク




Everybody bites on the Big Apple *3
誰もが このでっかいリンゴに食らいつく
Leave the hungry in tears
飢えたる者は涙にくれて ほったらかし
But no one gives a damn,
だけど、誰ひとりとして気にもかけない
No one really cares
誰ひとりとしてかまいやしない
How they feel they're just paper people not real
自分たちが、ただの書類上の人間であって、現実の存在でないことを
彼らはどう感じているのだろう?




You need a gun to walk into New York
ニューヨークへ歩いて入るには、人は銃を必要とする




Now you're broke and you're out on a ledge
さてと、おまえは一文なし、そして、おまえは崖っぷち
Who can help you this time?
今度は、誰がおまえを助けられるのか?
How you're down to your very last cent?
おまえは、どうやって
残り最後の1セントにまで落ち込んでしまったのか?
Still you're askin' me who was your friend
それでも、おまえは誰が自分の友達だったのかをぼくに訊いている
I was your friend
ぼくがおまえの友達だったのだよ




New York, poor New York
ニューヨーク、哀れなニューヨーク
Who turned the lights out in New York
ニューヨークの明かりを消してしまったのは誰なのだ?
New York, poor New York
ニューヨーク、可哀想なニューヨーク
Just another blackout in New York *4
またしてもニューヨークが真暗闇だ




Girl dead on the 26th floor
26階で若い娘が死んでいる
But no one knew her name
だか、誰ひとりとして彼女の名前を知る者はない
Found her body behind the door
扉の向こうで見つかった彼女の死体
Too young for the game
そんなヤクザな真似には、あまりにも若すぎる




New York, poor New York
ニューヨーク、哀れなニューヨーク
Devils in the subway New York
ニューヨークの地下鉄には悪魔どもがいる
New York. poor New York
ニューヨーク、可哀想なニューヨーク
New York, poor New York
ニューヨーク、気の毒なニューヨーク
Talkin', talkin', talkin',
語って、語って、語って
Watch out
気をつけろ
Harlem touching midtown New York
ニューヨークのミッドタウンに接するハーレム
New York, poor New York
ニューヨーク、気の毒なニューヨーク




Talkin' 'bout New York, New York
ニューヨークについて語る語る、ニューヨークを
Money's getting tighter, New York
カネがどんどん締めつけてくるニューヨーク
They're burning the bridges to New York
やつらはニューヨークへの橋を燃やしている








Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 013010










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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)







・「エレノア」 (タートルズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061026








(2年前のエントリーも Playback♪)






この歌もまたニューヨーク市ブルーカラーな労働に就いている歌ですね。





・「仕事が終わるまで待てない」 (トム・ウェイツ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051026

*1:新聞の「ニューヨーク・タイムズ」か、あるいは「ニューヨーク時代」ということなのか(作者の真意は)不明だが、さまざまな社会的な話題、問題が歌われているところを聴くと(とくに「The New York Times」とあるわけではないものの、やはり)前者かと思われる。キャット・スティーヴンス自身の伝記的な事実としても、ニューヨーク在住時代というのはとくにないようだ。

*2:改宗してイスラム教徒、ユセフ・イスラムと名前を替えて、音楽の世界からの引退を表明した「キャット・スティーヴンス」名義の最後のアルバムで、1970年代初期の彼の傑作アルバムをともに作り上げたプロデューサーのポール・サミュエル=スミスや編曲家のデル・ニューマン、ギタリストのアラン・デイヴィスなど、かつてのチーム復活で作り上げた意欲作。

*3:言うまでもなく「ビッグ・アップル(=でっかいリンゴ)」とはニューヨーク・シティの異名である。

*4:とくにシンボリックな表現と聴くよりも、むしろこれは「ニューヨーク市の大停電」のニュースと聴くべきだろう。同様に前節もまた「ニューヨーク市財政破綻」と聴くべきだったのかもしれない。おそらく「ニュヨーク・タイムズ」には、そんな記事が載っていたのだろう。