Back In N.Y.C.

Words & Music by Phil Collins, Anthony Banks, Peter Gabriel, Steve Hackett and Mike Rutherford.
(1974年発表)






(原題直訳 「ニューヨーク市に戻ると」) *1







歌詞は、次のURLから、
http://www.metrolyrics.com/back-in-n-y-c-lyrics-genesis.html






From the Genesis album, "The Lamb Lies Down On Broadway". *2

名作アルバム度 ☆☆☆



アルバム「眩惑のブロードウェイ」(ジェネシス)より





名曲度 ☆☆






邦題「バック・イン・N.Y.C,」 (ジェネシス) *3








I see faces and traces of home
おれには故郷の人々の顔やその名残りが見えるんだ
Back in New York City
あのニューヨーク市




So you think I'm a tough kid
そうか、あんたらは、このおれのことを
ヤンチャなガキだと思ってるんだな
Is that what you heard?
そういうふうに あんたたちは聞いてるんだな?
Well, I like to see some action
まあな、おれは何かヤバイ動きを目にしてるのが好きでな
And it gets into my blood.
それがおれの血を騒がせるんだ
They call me the trail blazer
みんなは、このおれのことを先駆者って呼んでるぜ
Rael, electric razor
電気剃刀のレエルってんだ
I'm the pitcher in the chain gang,
おれはヤクザな一味のピッチャーよ
We don't believe in pain
おれたちゃ、苦しみなんて真っ平だ
'Cos we're only as strong,
なにせ、おれたちの強さはひとえに
Yes, we're only as strong,
そう、おれたちの強さはひとえに
As the weakest link in the chain.
鎖のいちばん弱い結び目ぐらいのものだからな




Let me out of Pontiac *4
ポンティアックからおれを出してくれ
When I was just seventeen,
おれはまだ17歳だったんだ
I had to get it out of me,
おれは自分でどうにかしなきゃならなかったんだ
If you know what I mean,
あんたらに、
おれの言ってることがわかるかどうか知らないが
What I mean.
このおれの言ってることがだ




Ah,
あゝ、
You say I must be crazy,
おまえたちは、
このおれのことをキチガイだって言うのだろう
'Cos I don't care who I hit,
なにしろ、おれは相手かまわずブン殴るからな、
Who I hit.
殴る相手は
But I know it's me that's hitting out *5
けどよ、おれはわかってるんだ
そうやってこのおれを殴りつけてるんだ
And I'm, I'm not full of shit.
そう、おれは、
おれはデタラメ言ってるわけじゃねえぞ
I don't care who I hurt,
おれは自分が誰を傷つけようが気にしねえ
I don't care who I do wrong.
自分が誰に悪さをしようが
おれは気になんかなりゃしねえ
This is your mess
そいつは あんたの災難ってことなんだ
I'm stuck in,
おれがブチ当たったな
I really don't belong.
おれは、実際、関係ねえんだ




When I take out my bottle,
おれがこの瓶を取り出して
Filled up high with gasoline,
ギリギリいっぱいまでガソリンを詰め込む日には
You can tell by the night fires
おまえらに 夜中の火事が教えてくれるぜ
Where Rael has been, has been.
このレエルさまがどこにいらしたのか、
そのいたところをな




As I cuddled the porcupine *6
おれがヤマアラシを抱いて可愛がってると
He said, I had none to blame, but me.
そいつが言いやがった、
おれには、このおれ以外、責める相手はいないってな
Held my heart, deep in hair, *7
えらく毛むくじゃらのおれの心臓をつかんで
Time to shave, shave it off, it off.
剃る時間だ、剃り落とすんだ、すっかりとな




No time for romantic escape,
ロマンチックな逃避をしてる場合じゃねえ
When your fluffy heart is ready for rape.
おまえの毛の生えた心臓にレイプの用意ができるてるならな
No ! *8
よしッ!
No time for romantic escape,
ロマンチックな逃避をしてる場合じゃねえ
When your fluffy heart is ready for rape.
おまえの毛の生えた心臓にレイプの用意ができるてるならな
No !
よしッ!
No time for romantic escape,
ロマンチックな逃避をしてる場合じゃねえ
When your fluffy heart is ready for rape.
おまえの毛の生えた心臓にレイプの用意ができるてるならな
No !
よしッ!




Off we go...
ものども、行くぜ・・・・
Off we go...
ものども、行くぜ・・・・
Off we go...
どももの、行くぜ・・・・




Your sitting in your comfort
心地よく寛いですわってるあんたらがいる
You don't believe I'm real,
おまえたちには、
このおれが現実のものとは信じられないことだろう
You cannot buy protection from the way that I feel.
このおれが感じてるこの感じに対する保護や警護を
おまえたちはカネで買えたりゃしやしねえ
Your progressive hypocrites hand out their trash,
おまえらの科学の進歩とやらの偽善者どもが、
やつらのガラクタを差し出して来るだろう
But it was mine in the first place,
だがな、そもそも、そいつはこのおれのものだった
So I'll burn it to ash.
だから、おれはそいつを灰になるまで焼いてやろうというのだよ
And I've tasted all the strongest meats,
おれはすべての最強の者の肉を味わってきた
And laid them down in coloured sheets *9
そして彩色されたシーツにそいつを転がしてやった
Laid them down in coloured sheets.
彩色されたシーツにそいつをよこたえたのさ
Who needs illusion of love and affection
愛だの親愛の情だのって幻を誰が必要とするってんだ
When you're out walking in the streets
外で街を歩くおまえに
With your mainline connection?
組織との強いつながりがあるときには
Connection.
組織との




As I cuddled the porcupine
おれがヤマアラシを抱いて可愛がってると
He said, I had none to blame, but me.
そいつが言いやがった、
おれには、このおれ以外、責める相手はいないってな
Held my heart, deep in hair,
えらく毛むくじゃらのおれの心臓をつかんで
Time to shave, shave it off, it off.
剃る時間だ、剃り落とすんだ、すっかりとな




No time for romantic escape,
ロマンチックな逃避をしてる場合じゃねえ
When your fluffy heart is ready for rape.
おまえの毛の生えた心臓にレイプの用意ができるてるならな
No ! *10
よしッ!
No time for romantic escape,
ロマンチックな逃避をしてる場合じゃねえ
When your fluffy heart is ready for rape.
おまえの毛の生えた心臓にレイプの用意ができるてるならな
No !
よしッ!
No time for romantic escape,
ロマンチックな逃避をしてる場合じゃねえ
When your fluffy heart is ready for rape.
おまえの毛の生えた心臓にレイプの用意ができるてるならな
No time
場合じゃねえ

*11







Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 012410










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なんとなく社会というエアな(=仮想の)地層の
その下層にいる人たちの歌が3曲並んでしまいましたね。







【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)







・「かわいいヘイゼル」 (ゲイリー&ザ・ホーネッツ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061021







(2年前のエントリーも Playback♪)








・「ファクトリー」 (ブルース・スプリングスティーン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051021

*1:歌の中では(「向こう、ニューヨーク市では」というかたちで)少年院にいる主人公が想像の中で戻っているニューヨーク(それも回想というかたちで)の自分の姿を歌うということになっています。

*2:イングランドのゴダルミン出身のグループ、(ジェネシスのアルバム第6作でそのシアトリカルなパフォーマンスで人気を呼んだピーター・ゲイブリエルにとっては、グループ最後の作品となったアルバムで、発表当初はレコード盤2枚組というダブル・アルバムという形態をとり、レイルと呼ばれるプエルトリコ系のニューヨークの非行少年のシュールレアリスティックな冒険を描いた全23曲からなる(いわばロック・オペラというべき)作品で、その中の1曲であるきょうのこの歌は、ステージでは革ジャンにジーンズといういかにもチンピラ風のスタイルに身を包んだゲイブリエルが7/8というイギリスのプログレッシヴ・ロックならではのw変拍子という(奇矯な不自由さを)バックに激しくストレートに熱唱するショーケースのひとつともなっている。

*3:発表当初の形態であるレコード盤では、きょうのこの歌はダブル・アルバム(=全4面)の第2面の冒頭の曲にあたり、第1面で歌われたニューヨーク市にいる自分を想う(同じく第1面で歌われた獄の中の)主人公の姿に、その彼の過去の特異な破壊的な衝動がフラッシュバックのようにして提示されている。

*4:この物語では主人公のレエルが収容されている少年院(ないしは成人用の監獄?)の名前もしくは所在地として歌われている。

*5:ロック・ジャーナリズムなどによって、このアルバム「The Lamb Lies Down On Broadway」の大きなテーマになっているとされている「多重人格」のそのぼやけた影がうっすらとここにも見えていると聴くべきか。

*6:全身がたくさんの棘で覆われた齧歯類のあの動物です

*7:手の中のヤマアラシが ここでそのまま毛むくじゃらな自分の心臓になりかわってしまっていることにご注目(=注耳)されたし。

*8:えーと、英語教師をするってえと、この「No」はこのヴァースの冒頭の「No tome for escape」への自らの賛意を示す「No」ですからnyanヘルベルトフォン

*9:たぶん血の色だろう

*10:えーと、英語教師をするってえと、この「No」はこのヴァースの冒頭の「No tome for escape」への自らの賛意を示す「No」ですからnyanヘルベルトフォン

*11:そして、この歌は次の「Hairless Heart(=毛のない心臓)」というタイトルのインストゥルメンタル・ナンバー(=器楽曲)へとつづいていくのだが、わたしたちは(ひとまず?)このアルバムとは別れを告げて、マンハッタンのまたべつの区画へと向かうとしよう・・・・。では、また明日か、そのまた明日に。