The Boxer

Words & Music by Paul Simon.
(1968年発表)







(原題直訳 「ボクサー」)






歌詞は、次のURLから、
http://digitaldreamdoor.nutsie.com/pages/lyrics/the_boxer.html







From the Paul Simon album, "Bridge over Troubled Water".  *1

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「明日に架ける橋」(サイモン&ガーファンクル)より







Also on the Simon & garfunkel reunion live album, "The Concert in Central Park" *2

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



アルバム「セントラルパーク・コンサート」(サイモン&ガーファンクル)より





Also on the Bob Dylan album, "Self Portrait".  *3


名作アルバム度 ☆☆



アルバム「セルフ・ポートレート」(ボブ・ディラン)より






名曲度 ☆☆☆☆☆







邦題「ボクサー」 (サイモン&ガーファンクル







I am just a poor boy
ぼくはしがない貧乏人
Though my story's seldom told
ぼくの物語なんて、めったに語られることはないけれど
I have squandered my resistance
For a pocketful of mumbles
ポケットいっぱいのボソボソしたつぶやきで
ぼくは自分の刃向かう心を散らしてきた
Such are promises
いろんな約束もありはしたが
All lies and jests
すべては嘘っぱちや戯言だった
Still a man hears what he wants to hear
それでも、人間ってものは自分が聞きたいことだけを聞くもので
And disregards the rest
そう、いらないところは無視してしまうのだ




When I left my home and my family
ぼくが自分の家族と故郷をあとにしたとき
I was no more than a boy
In the company of strangers
ぼくは、見ず知らずの人間たちとの付き合いの中では
子供以外の何者でもなかった
In the quiet of the railway station
鉄道の駅の静けさの中で
Running scared
全身に怯えが走っていた
Laying low, seeking out the poorer quarters
打ちのめされたようにして
貧しい区域へと分け入っていった
Where the ragged people go
そこはズタズタにされた人間たちが行くようなところで
Looking for the places only they would know
そんな人間たちしか知らないような場所を探していたのだ




Lie la lie...   *4
♪ ライラライ、ライラ、ライライララライ・・・
Lie la lie...
♪ ライラライ、ライラ、ライライララライ・・・




Asking only workman's wages
熟練並みの賃金だけを目当てに
I come looking for a job
ぼくは職を求めてやって来た
But I get no offers
しかし、ぼくには仕事はなく
Just a come-on from the whores on Seventh Avenue
ただセヴンス・アヴェニュの娼婦たちから誘いの声がかかるだけだった
I do declare, there were times when I was so lonesome
ぼくはハッキリ言っておくけれど、
ぼくには どうしようもなく寂しくなってしまうときというものがあって
I took some comfort there
ぼくは あそこで何らかの慰みを得ていたのだった




Lie la lie...
♪ ライラライ、ライラ、ライライララライ・・・
Lie la lie...
♪ ライラライ、ライラ、ライライララライ・・・




Then I'm laying out my winter clothes
あるとき、ぼくは自分の冬用の服を出していた
And wishing I was gone
そして、消え入りたいという思いになってしまった
Going home
故郷に帰るのだ
Where the New York City winters aren't bleeding me,
ニューヨーク市の冬がぼくを苦しめることのないそこへと
Leading me, going home.
ぼくを導いてくれ、故郷へと帰るのだ




In the clearing stands a boxer
コーナーに立つひとりのボクサー
And a fighter by his trade
戦いは彼の稼業なのだ
And he carries the reminders
そして、彼が引きずっているのは、いくつもの記憶の名残り
Of every glove that laid him down or cut him *5
彼を叩きのめしたり
あるいは彼を切り裂いたりしたあらゆるグローブのだ。
Till he cried out
叫び出したくなるほどだった
In his anger and his shame
怒りから、そして恥辱から
"I am leaving, I am leaving"
「おれはもうやめる、やめてやるぞ」と。
But the fighter still remains
しかし、戦う者は、いまなお踏みとどまっているのだ




Lie la lie...
♪ ライラライ、ライラ、ライライララライ・・・
Lie la lie...
♪ ライラライ、ライラ、ライライララライ・・・


*6









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 012010











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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)





・「可愛いマリー」 (ピーター・ポール&マリー)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061019







(2年前のエントリーも Playback♪)








・「アップ・ザ・ジャンクション」(マンフレッドマン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051019

*1:このアルバムからは、すでに「いとしのセシリア」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061027 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*2:1981年9月19日にニューヨークのセントラル・パークで行われた50万人の聴衆が集まった野外の無料コンサートのライヴ・レコーディングはDVDにもなっているが、このコンサートで歌われたきょうのこの歌「ボクサー」は、その初出となったアルバム「明日に架ける橋」のレコーディングの際に不要だとの(まさに適切なwink)判断で削除された歌詞も歌われている。なお、このアルバムからは、すでに「ミセス・ロビンソンhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050213 、「早く家に帰りたい」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050313 、「アメリカ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060403 、「僕とフリオと校庭で」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20071014 、「起きろよスージーhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051013 、「時の流れに」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050603 、「メイベリンhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060929 、「59番街橋の歌」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051015 、「サウンド・オヴ・サイレンス」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050904 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*3:サイモンとガーファンクルのきょうのこの歌は、しばしばロック・ジャーナリズムなどで、まるでボクサーのように身を削り命をすり減らすようにして歌を書いていた1960年代のボブ・ディランへの同じユダヤ同胞からのオマージュだとする見解が広く流布され、また共有されていたが、実際、オリジナル・レコーディングからは削除された歌詞(註7参照)などをあらためて聴くと、そこにはディランの傑作「マイ・バック・ページェス」に通じるフレーズもあり。そんな見解に説得力を与え、またその信憑性を高めるものがうかがえるが、それを意識してかディラン自身、実際に(多くのカバー曲(や自作曲のライブ録音)を集め、あたかも他人の作品を歌ことで、(さながらそれを鏡とするかのように)そこに「自画像」を見るというコンセプトを聴く者に示唆させる)1970年発表の「セルフ・ポートレート(=自画像)」というアルバムで、彼らのこの「ボクサー」を採り上げている。なお、そのアルバム「セルフ・ポートレート」からは、すでに「朝の雨」20050620 、「ライク・ア・ローリング・ストーン」20050326 、「マリーへの伝言」20061003#p3 がここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*4:これは「嘘だ、嘘だ」と聴くよりも単に音として「ライララ〜イ・・・」と聴くべきものだろうとわたしは思う。

*5:ボブ・ディランのカバーでは、このラインの「every glove」というところは「every blow(すべてのパンチ)」と歌われている

*6:この歌には、サイモン&ガーファンクルの解散後の再結成のステージで何度か歌われたことのある後日談というべき歌詞がこの歌ができた当初からさらにあり、それをアルバム「セントラルパーク・コンサート」に収録されたこの歌にしたがって、ここに引いておくとする。>>Now the years are rolling by me(さてと、ぼくにも年月は流れている)/And they rock uneasily(そう、それは楽なものではなく)/And I am older than I once was(そして、このぼくは、かつての自分よりも年老いた)/And younger than I'll be.(そして、また、自分がこれからなるだろうよりも若返っている)/That's not unusual(これは尋常ならざることだろう)/No, it isn't strange (いや、べつに不思議なことではない)/After changes upon changes (変転に次ぐ変転の後に)/We are more or less the same (ぼくらは、多かれ少なかれ同じままでいる)/After changes we are more or less the same(幾多の変転を経て、ぼくらは多かれ少なかれ同じままなのだ)