Perfect Day

Words & Music by Lou Reed.
(1972年発表) *1







(原題直訳 「完璧な一日」) *2






歌詞は、次のURLから、
http://www.purelyrics.com/index.php?lyrics=ubgwanny







From the Lou Reed album, "Transformer".  *3

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



トランスフォーマー」 (ルー・リード





Also on the Lou Reed album, "The Raven". *4

名作アルバム度 ☆☆ 




「ザ・レイヴン」 (ルー・リード) *5







And on the Duran Duran album, "Thank You". *6

名作アルバム度 ☆



「サンキュー」 (デュラン・デュラン









名曲度 ☆☆☆






邦題「パーフェクト・デイ」 (ルー・リード









Just a perfect day
まさに完璧な一日だ
Drink sangria in the park
公園でサングリアを飲んで
Then later, when it gets dark
それから、しばらくして、
暗くなって来てから
We go home
ぼくたちは帰って行く




Just a perfect day
まさに完璧な一日だ
Feed animals in the zoo
動物園で 動物たちに餌をやって
Then later a movie too
それから、その後で映画にも行って
And then home
そして、それから帰るのだ




Oh!
あゝ!
It's such a perfect day
こんなにも完璧な一日とは。
I'm glad I spent it with you
ぼくは、きみと一緒に過ごせて嬉しいよ
Oh, such a perfect day
あゝ、かくも完璧な一日を
You just keep me hanging on
きみは、ぼくにホントにずっと
お預けをくらわせっぱなしだね。
You just keep me hanging on
きみは、ぼくをまさにずっと
ヤキモキさせっぱなしだな




Just a perfect day
まさに完璧な日だ
Problems all left alone
問題はすべてほっぽり出してきた
Weekenders on our own
ぼくたちだけでの週末の旅
It's such fun
こんなにも楽しいとは




Just a perfect day
まさに完璧な一日だ
You made forget myself
きみのおかげで自分のことを忘れてしまったよ
I thought I was someone else
自分のことが誰か他の人みたいに思えたよ
Someone good
どこかのいい人間にね




Oh!
あゝ!
It's such a perfect day
かくも完璧な日
I'm glad I spent it with you
きみと一緒に過ごせて、ぼくは嬉しくて
Oh!
あゝ!
Such a perfect day
こんなにも完璧な一日を
You just keep me hanging on
きみは、ホントにずっとぼくにお預けを食らわせっぱなしだね
You just keep me hanging on
きみは、とにかくずっとぼくをヤキモキさせっぱなしだぜ




You're going to reap just what you sow   *7
人は、まさに自分が播いたものを刈り入れることになる
You're going to reap
おまえは穫り入れることになる
Just what you sow
おまえが播いたものをだ
You're going to reap
人が穫り入れることになるのは
Just what you sow
まさしく、自分が播いたものなのだ
You're going to reap just what you sow
人は、まさしく
自分が播いたものを刈りいれることになるのだよ

*8












Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 122809











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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)





・「ビー・バップ・ア・ルーラ」 (ジーン・ヴィンセント

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060930








(2年前のエントリーも Playback♪)








・「寂しき4番街」 (ボブ・ディラン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050930

*1:初出は同年発表のリードの2作目のアルバム「トランスフォーマー」だが、その後、1996年にイギリス映画「トレインスポッティング」(ダニー・ボイル監督)で使われて評判となり、翌年、BBC主催の毎年恒例の「チルドレン・イン・ニード」というキャンペーン番組(日本の24時間TVのようなもの(?))のチャリティ募金用のシングルとして(ルー・リード、デイヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、ボノ、ドクター・ジョンスザンヌ・ヴェガ、エミルー・ハリスら多くのシンガーたちをスタジオに集めての(「We Are The World」方式でのw)新録音で)リリースされ、イギリスでナンバー・ワンとなる大ヒットとなって金額にして210万ポンドを集めたという(日テレ、ジャニーズと組んで真似しようゼニ \! 地球を救う愛のシングル♪ 新人グループの売り込み策にもいいだろう。(まあ、会議の決定は、特別に結成されたスペシャル・ユニットでってコトになるんだろうけどナ。)。また、この歌は(後述のように)2003年発表のリードのアルバム第19作「ザ・レイヴン」でも新たなアレンジで再録音されてべつの歌のようになったものが収録されている。

*2:きのうのサイモン&ガーファンクルの歌と同様にこの歌にもとくにニューヨークに固有の地名などが登場しているわけではないが、やはり「ルー・リード」という人物との結びつきで、この歌に出て来る「公園」も「動物園」もニューヨーク、マンハッタンのセントラル・パークであり、また、その動物園だと(ファンは)まず聴くだろう。そして、そうした(個別=特殊な意識の操作を経た)のちに(例えば、ロンドンのリージェント・パークや東京の上野公園の動物園をはじめとする)広く一般的に世界各地の大小の無数の「公園」や「動物園」へと普遍化し普通名詞として解き放たれることになるだろう。

*3:このアルバムからは、すでに「ハンギン・ラウンド」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051002 、「ワイルド・サイドを歩け」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050402 、「テレフォン・カンバセイション」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070917 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*4:エドガー・アラン・ポーの同名の短編小説をはじめ、ポーの諸作品やその横顔を(オーネット・コールマンローリー・アンダーソン、デイヴィッド・ボウイらに加えて、さらにはクリストファー・ウォーケンウィレム・デフォーといった俳優たちをゲストに迎え、彼らの協力を得て)リードの自作の歌やポーの作品やそのリメイクをエレクロニックなサウンドで描き、物語ることを試みた2003年発表のCD2枚組による全36編からなる意欲作で、(彼はほぼ30年の時を隔てて)きょうのこの歌もまったく新しいべつのアレンジと構成によって再レコーディングしたものが収録されている(ほかにも名作アルバム「ベルリン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060518 からの「ベッド」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060523 もまた同様にこのアルバムのためにまったく新たなアレンジと構成によって再録音されている。)

*5:歌だけのトラックを抜粋したCD1枚のダイジェスト盤もリリースされている。

*6:1995年に発表されたカヴァー集によるアルバムで、リードのこの歌のほかにもスライ&ザ・ファミリーストーンエルヴィス・コステロボブ・ディラン、ドアーズ、テンプテーションズイギー・ポップパブリック・エネミー、(アルバムのタイトル・ソング「Thnk You」の)Zepなど多彩なアーチストの作品を採り上げている。

*7:このくだりは、クリスチャンなら「新約聖書」の「ガラテア人への手紙」(「ガラテヤ書」)第6章を思い浮かべることだろう。すなわち、その第7節の(「自ら欺くな、神は侮るべき者にあらず」につづく)「A Man reaps what he sow(人の播くところは、その刈るところとならん)」、「If he sows in the fields of his lower nature, he will reap from it a harvest of corruption,(己が肉のために播く者は、肉によりて滅びを刈りとるが、) 」、「but if he sows in the fields of the Spirit, the Spirit will bring him a harvest of eternal life. (御霊(=みたま)のために播く者は、御霊によりて永遠(=とこしえ)の生命を刈りとらん。)」といった聖パウロの言葉によるイエスの教えをだ。

*8:おそらく、リードはこれをここで歌い、反復することで、この歌が歌う「完璧な日」のその「完璧さ」の内実を(言わば)偽りのない高潔な気持ちが持続した(ひとつの)奇跡の一日として示し、同時にそれが「You just keep me hanging on (きみはずっとぼくにおあずけをくらわせっぱなしだ)あるいは(きみはずっとぼくをやきもきさせてばっかりだ)」との対照において(言わば)聖と俗、あるいは霊と肉、天と地との対比として、それが自然と聴く者の中で浮き彫りになってくるようにするかたちで、少しばかりシニカルに、そして、またユーモラスに(!)この歌が歌う「完璧な日」を歌として完成(!)させたようなかっこうになっているのだろう。いつもながら一筋縄ではいかない、賢く、かっこいいルー・リードの詩人(!)ぶりだ。