Chelsea Hotel #2

Words & Music by Leonard Cohen.
(1974年発表)







(原題直訳 「チェルシー・ホテル第2番」) *1







歌詞は、次のURLから、
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/CHELSEA-HOTEL-NO-2-lyrics-Leonard-Cohen/1A7711D520478DBF48256AF00027B605








From the Leonard Cohen album, "New Skin For The Old Ceremony".

名作アルバム度 ☆☆



「愛の哀しみ」 (レナード・コーエン






名曲度 ☆☆








邦題「チェルシー・ホテル#2」 (レナード・コーエン)  *2









I remember you well in the Chelsea Hotel,
チェルシー・ホテルのきみをぼくはよく憶えているんだ
You were talking so brave and so sweet,
きみはとても勇ましいことを口にして、とっても可愛らしかった
Giving me head on the unmade bed,
乱れたままのベッドの上で 顔を寄せて ぼくにしてくれた
While the limousines wait in the street.
外でリムジンが待っているというのに
Those were the reasons and that was New York,
あの頃はそんなものだった
そして、それがニューヨークってものだった
We were running for the money and the flesh.
ぼくたちはカネと異性の肉体のために駈けずりまわっていた
And that was called love for the workers in song
そう、歌の中ではそれが働く者たち向けに愛と呼ばれてたんだ
Probably still is for those of them left.
おそらく、いまでもまだそうしてる者たちもいるのだろう
Ah but you got away, didn't you babe,
あゝ、でも、きみはいなくなってしまったんだ
そうだったね、きみ、かわいい人、
You just turned your back on the crowd,
とにかく、きみは群集に背を向けたのだ
You got away,
きみは出て行った
I never once heard you say,
ぼくは一度もきみの声を聞かなかったぜ




I need you,
ぼくにはきみが必要なんだ
I don't need you,
ぼくにはきみは必要ない
I need you,
ぼくはきみを必要としてる
I don't need you
ぼくはきみを必要とはしていない
And all of that jiving around.
そう、そんなことが
調子に乗ってグルグルとまわっている




I remember you well in the Chelsea Hotel
ぼくはチェルシー・ホテルのきみを如実に思い出す
You were famous,
きみは有名だった
Your heart was a legend.
きみのハートは伝説になっていた
You told me again you preferred handsome men
きみは自分が面食いなのだと繰り返しぼくに言っていた
But for me you would make an exception.
だけど、ぼくのせいで、きみは例外を作ることになった
And clenching your fist for the ones like us
Who are oppressed by the figures of beauty,
そして、ぼくたちみたいに
美形の存在というものから圧迫される感じを受けていた者として
じっと耐えるように強い覚悟で
You fixed yourself,
きみは自分を追い込んでいた
You said, "Well, never mind,
きみは言ったね、
「なによ、全然、気にすることなんかないわよ、
We are ugly but we have the music."
「わたしたちってブスいけどさ、
音楽ってものがわたしたちにはあるじゃない」と




And then you got away, didn't you babe...
そして、あの後、きみは出て行ってしまった
そうだったよね、きみ、かわいい人・・・・・




I don't mean to suggest that I loved you the best,
ぼくはべつに
自分がきみのことを最高に愛していたなんて言うつもりはないんだ
I can't keep track of each fallen robin.
落ちたコマドリの足どりを
いちいちぼくは追いかけたりはしていられない
I remember you well in the Chelsea Hotel,
チェルシー・ホテルでのきみを、ぼくはよく憶えている
That's all,
それだけのことさ
I don't even think of you that often.
ぼくは、きみのことを
ちょくちょく思ったりしてるわけでもないんだ  *3








Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 121209









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【Years Ago−Go!】








(1年前のエントリーを Playback♪)






・「マギー・メイ」 (ロッド・スチュワート

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060919







(2年前のエントリーも Playback♪)






・「ブリング・ユー・ダウン」 (ニール・ヤング

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050919

*1:この「第2番」は、ホテルの部屋番号(とか棟番号など)ではなく、単に同名のタイトルの歌の(作品としての)第2番ということを意味するもので、(それによって、当然、問題とされることになるだろう)「チェルシー・ホテル第1番」については、それが(きょうのこの歌を歌っているレナード・コーエンの)ライヴの場でしか歌われたことのない歌であるようで、(海賊盤ならいざ知らず)いくつかのオフィシャルなライヴ録音としては、この(元祖)「チェルシー・ホテル」は発表されていないようだ。したがって(もっとも問題とされるであろう)このふたつの「チェルシー・ホテル」の間に歌としての相関性や連続性、楽曲としての異同や類似についても(いまだそれを聴いたことのないわたくしにあっては、ここで多くの皆さんとともに)不明のままである。したがって、これ以上、論じていくとなると(日本語版も刊行されているという)コーエンの評伝や海賊盤のチェックが必要となってくるだろう。(なお、ネットなどではしばしば「#2」を省いて記された「チェルシー・ホテル#2」が見受けられることも注記しておく)。

*2:コーエン自身、1965年あたりから比較的長い間、チェルシーホテルの住人だったが、そのチェルシー時代のレナード・コーエンの部屋の様子などについては、ジーン・スタインとジョージ・プリムプトンの労作「イーディ」(筑摩書房)のp356下段のダニー・フィールズの証言がある。

*3:きょうのこの歌が、ジャニス・ジョプリンとの情事を歌ったものであることをコーエン自身がいくつかのステージの上で披露している。また、1977年に発表された「Greatest Hits」のライナー・ノーツでも「あるアメリカ人歌手」というかたちで自らこの歌について述べてもいるという。ジャニス・ジョプリンもまた(きょうのこの歌の)この時期、チェルシー・ホテルの住人でもあった。