New York Tendaberry

Words & Music by Laura Nyro.
(1969年発表)







(原題直訳 「ニューヨークという柔らかな実」)*1








歌詞は、次のURLから、
http://www.leoslyrics.com/listlyrics.php?hid=rFeXT01EMfo%3D







From the Laura Nyro album, "New York Tendaberry".  *2

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



「ニューヨーク・テンダベリー」 (ローラ・ニーロ







名曲度 ☆☆







邦題「ニューヨーク・テンダベリー 」 (ローラ・ニーロ







New York tendaberry
ニューヨークの柔らかな実
Blue berry
物憂い果実、ブルーベリー
A rush on rum *3
ラムに酔っての気分の昂まり
Of brush and drum
ブラシで叩くドラムの響きでも。
And the past is a blue note
Inside me
そして、過去は、
わたしの内面のブルーノート
So I ran away in the morning
だから、わたしは逃げ出したの、朝のうちに




New York tendaberry
ニューヨークという柔らかな実
Blue berry
物憂い果実
Rugs and drapes and drugs *4
敷物に厚いカーテン、そしてクスリ、
And capes
それに羽織りもの
Sweet kids in hunger slums
飢えたスラム街の可愛い坊やたち
Firecrackers break
爆竹が破裂する
And they cross
そして、彼らは道を渡って
And they dust
そう、大急ぎで
And they skate
そう、彼らは逃げていく
And the night comes
そして、夜がやって来る




I ran away in the morning
わたしは朝に逃げ出した
Now I'm back
いま、わたしは戻って来てる
Unpacked *5
荷物を解いて




Sidewalk and pigeon
舗道に、そして鳩
You look like a city
あなたは都会みたいに見えるけど
But you feel like a religion
だけど、宗教みたいな感じがするのよ
To me
このわたしには。




New York tendabery
ニューヨークという柔らかな実
True berry *6
真の果実
I lost my eyes
わたしは視力を失い
I east wind skies
わたしは東風吹く空
Here where I've cried
ここ、わたしが泣いていたところ
Where I've tried
わたしが頑張っていたところ
Where God and the tendaberry rise
神様と柔らかな潰れやすい果実が身をもたげるところ
Where Quakers and revolutionaries *7
クェーカー教徒たちや革命家たちが
Join for life
終身にわたり合流する
For precious years
かけがえのないその年月にわたって
Joined for life
一生ずっと手を結ぶ
Through silver tears
銀色の涙の中をずっと
New York tendaberry
ニューヨーク・テンダベリー









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 120409










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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)







・ 「ジュリア」 (ビートルズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060914







(2年前のエントリーも Playback♪)







・「フランスの恋人たち」 (ジョニ・ミッチェル

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050914

*1:というのは、ひとえにわたくしがローラ・ニーロのこの「tendaberry」なる造語を「tender+berry」と聴いたところからきているだけで、ほかに根拠は何もありませんと申し上げるしかないのが実際のところです。「柔らかな実」、「脆い果実」など、「tender」からくる日本語での変奏はいくつか可能なことでしょう♪

*2:このアルバム自体がニューヨークという都市とそこでの人生模様を主題とした全編ニューヨークに捧げられたようなアルバムなので(本来なら)全曲訳こそがこの場にはふさわしいのかもしれないのだが・・・・・・うーーーんクノウ。なお、すでに「セイヴ・ザ・カントリー(国を救え)」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060328 が、このアルバムからここで紹介されていますので、よろしければどうぞ♪

*3:このあたりの音韻の連なりにご注耳されたい♪ 「rush-on-rum」が「brush-and-drum」に発展し、さらに「ブルーノート」というジャズに頻出する音階(=スケール)がブラッシングという抑えたドラム奏法を際立たせ、それを聴きながらラム・ベースのカクテルなのだろうアルコールとジャズでの気持ちの高揚という(いかにも)ニューヨークにふさわしいイメージ(=映像)が聴こえ見えて来る。

*4:ここでも先のヴァーズ同様に音韻的な連なりとともにひとつの映像が聴こえ見えてくるだろう。「rugs-drapes」から「drugs-capes」へという語の響きの中である部屋の中とその暮らしの風景が垣間見える。

*5:「重荷を下ろして」と聴くこともできるかもしれない。

*6:最初のふたつのヴァースで示されていた「物憂い実」としてのブルーベリーがこの3つめで「本当の実」(トゥルーベリー)という響きの中に解決されている という歌の展開。

*7:クゥエーカー教徒と革命家とは、独立という「アメリカ革命」を目指した植民地時代のアメリカ北東部諸州を想起させる二者としてわたしには聴こえます。