New York City

Words & Music by John Lennon.
(1972年発表)







(原題直訳 「ニューヨーク市」)









歌詞は、次のURLから、
http://johnlennon.lyrics.info/newyorkcity.html







From the John Lennon album, "Sometime In New York City".  *1

名作アルバム度 ☆☆



「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」 (ジョン・レノン





Also on the John Lennon live album, "Live In New York City". *2

名作アルバム度 ☆



「ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ」 (ジョン・レノン






名曲度 ☆





「ニューヨーク・シティ」 (ジョン・レノン








Standing on the corner
街角に立っている
Just me and Yoko Ono
ぼくとヨーコ・オノだけで
We was waiting for Jerry to land *3
ぼくたちはジェリーの到着を待っている *4
Up come a man with the guitar in his hand
そこへギターを手にした男がやって来る
Singing "have a marijuana if you can"
「できるんなら、あんたらもマリュワナをやりなさい」と歌いながら
His name was David Peel *5
彼の名前はデイヴィッド・ピール
And we found that he was real
そして、ぼくらには彼が本物だとわかった
He sangs "The Pope smokes dope everyday" *6
彼は歌う、「ローマ法王は毎日ヤクを吹かしてる」と
Up come a police man
そこへ警官がやって来て
Tried to shoved us up the street
ぼくらを街路へと追い立てようとする
Singin, "Power to the people today!" *7
「いますぐ、権力を人民に!」と歌いながら




New York City,
ニューヨーク・シティ
New York City,
ニューヨーク・シティ
New York City
ニューヨーク・シティ
Que pasa New York ? *8
それがニューヨークという出来事か? *9
Que pasa New York ?
ニューヨークで何が起こっているんだ?
Hey, hey,
ヘイ、ヘイ、




Well, we went to Max's Kansas City
うんうん、ぼくらはマクシズ・カンザズ・シティに行ったんだ
Got down the nitty gritty with the Elephants Memory Band
エレファンツ・メモリー・バンドと一緒に憂さを晴らして
Laid something down
ちょっとしたことをやってみた
As the news spread around
About the Plastic Ono Elephants Memory Band!
プラスチック・オノ・エレファンツ・メモリー・バンドってことで
ニュースが広まってたもんで
Well, we played some funky boogie
そう、ぼくらはファンキーなブギィを軽くかましてみた
And laid some "Tutti Frutti" *10
そして、あるゲイの人物を喜ばせたんだ *11
Singing "Long Tall Sally's a man" *12
「のっぼのサリーは男だぜ」と歌いながらね
Up come a preachman trying to be a teacher
そこに説教師がやって来て、教えをたれようと
Singing "God's a red herring in grag!" *13
歌ったんだ、「神はグラーガの中の赤いニシンであるぞよ」と




New York City,
ニューヨーク・シティ
New York City,
ニューヨーク・シティ
New York City
ニューヨーク・シティ
Que pasa New York ?
ニューヨークでは何が起こっているんだ?
Que pasa New York ?
それがニューヨークというハプニング?
Oh, ho
おゝ、ホォー




Hey, New York City
ヘーイ、ニューヨーク・シティ
Alright, New York City
いいぞ、ニューヨーク・シティ
New York City
ニューヨーク・シティ
Que pasa New York ?
それがニューヨークという出来事か?
Que pasa New York ?
ニューヨークで何が起きてるんだ?





Well, we did the Staten Island Ferry *14
そうそう、ぼくたちはスタッテン島のフェリーに乗ったんだ
Making movies for the telly
テレビ用の映画を作ってたのさ
Played the Fillmore and Apollo for freedom,
フィルモアやアポロで自由のために演奏した
Tried to shake our image
ぼくらのイメージを払拭してしまおうとしたんだ
Just a cycling through the village
ヴィレッジ中をサイクリングしたりしてね
But found that we had left it back in London.
だけど、ぼくらは
そんなイメージはロンドンに置いてきてしまってたんだった
Well, nobody came to bug us,
まあ、誰もぼくたちのところにうるさいことを言ってこないし
Hustle us or shove us
せかしたり、担ごうとしたりするやつもいない
So we decided to make it our home
それで、ぼくたちは
ここをぼくらの住まいにしようと決めたんだ
If the man wants to shove us out *15
もし、あの男がぼくたちを追い出したがってるというなら
We gonna jump and shout
ぼくたちは跳びはねて、叫んでやるぜ
The Statue of Liberty said,
自由の女神が言ったんだ
"Come!"
「いらっしゃいよ!」と




New York City,
ニューヨーク・シティ
New York City,
ニューヨーク・シティ
New York City
ニューヨーク・シティ
Que pasa New York ?
ニューヨークで何が起こっているか?
Que pasa New York ?
何がニューヨークで起きてるんだ?
Hey, hey,
ヘイ、ヘイ、




Oh, boogie
おゝ、ブギィ



Hey, boogie
おゝ、ブギィ



Hey, New York City
ヘーイ、ニューヨーク・シティ
Back in New York City
ニューヨーク・シティに戻って



Hey, New York City
ヘーイ、ニューヨーク・シティ
Que pasa New York ?
何がニューヨークで起こっているんだ?
Que pasa New York ?
ニューヨークというハプニング?



New York City
ニューヨーク・シティ
Down in the village
ヴィレッジ界隈へ
What a bad-ass city!
なんて、ごっつい都会なんだ
Que pasa NY ?
それがニューヨークという出来事か?
Que pasa NY ?
それがニューヨークというハプニング?
Hey, rock on
ヘイ、ロックしつづけるんだ
Ah, boogie
あゝ、ブギィ
Yeah
イェーイ
Que pasa New York ?
何がニューヨークで起こってるんだ?
Que pasa New York ?
ニューヨークで何が起こっているのか?



Hey what bad ass city, bad ass city
なんて、ごっつい都会なんだ、ごっつい街だぜ
bad city, bad ass city
すげえ都会だぜ、ごっつい街さ
Que pasa New York ?
それがニューヨークという出来事か?
Que pasa New York ?
それがニューヨークというハプニング?




Hey, boogie, boogie
ヘーイ、ブギィ、ブギィだぜぃ






Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 120209














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きょうのこの歌は、言わば、ニューヨーク・シティ編のアップテンポ版の
「ジョンとヨーコのバラード」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060527 ですね。









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【Years Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)







・「ローランドの悲しい目の乙女」 (ボブ・ディラン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060912









(2年前のエントリーも Playback♪)






・「ファン・ファン・ファン」 (ビーチボーイズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050912

*1:アルバム・ジャケットには「John & Yoko / Plastic Ono Band with Elephants Memory」(ジョンとヨーコ/プラスチック・オノ・バンド・ウィズ・エレファンツ・メモリー)とプリントされているが、このジョン・レノンのアルバムからは、すでに「女は世界の奴隷か!」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041208 、「アッティカ・ステート」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050429 、「ボーン・イン・ア・プリズン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050501(ヨーコ・オノ)、「アンジェラ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050430 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*2:このアルバムからは、すでに「女は世界の奴隷か!」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041208 、「マザー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050301 、「カム・トゥギャザー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070101 、「平和を我等に」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041231 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*3:このジェリーは、当時のジョン・レノン夫妻の伝記的な諸事実に照らし合わせるなら、おそらく(グラハム・ナッシュが歌った「シカゴ」で有名になった「シカゴ・エイト」のひとりで(「イッピー」YIPie(=The Youth Internatonal Party=青年国際党)の主要人物として知られ(日本でも翻訳が刊行された「DO IT!やっちまえ」などの著書がある))当時、アメリカの急進的反体制活動家(という呼び方が不足だったり失礼にあたるならw「革命家」(!)として)名高かった「ジェリー・ルービン」のことだだろう。レノン夫妻は、このジェリー・ルービンらの要請で(やはり、そうした急進的活動家のひとりであり(ロック・ファンにはデトロイトの無名のロック・バンド、MC5を(自分たちのデモや集会に帯同することで世に出したヒトとして記憶される)ジョン・シンクレアの獄中支援のコンサートを行っている。

*4:アルバム「」収録のこの歌では、この箇所は(ジェリー・ルービンに替わって)1972年8月30日のマディソン・スクェア・ガーデンで行われた「ワン・トゥー・ワン」と銘打たれたそのライヴ・コンサートを主宰した弁護士で当時、プエルトリコ人支援などの反体制活動家だったジェラルド・リヴェラの「ジェラルドが着くのを待っている」と歌われている。

*5:1960年代の中頃からニューヨーク・ローカルで根強い人気のあった反権力のロック・シンガー、パンク・ロック・ムーヴメントを語る際には、その前史として、このヒトに触れておくと話や論にいささか厚みが出ることになるかもしれませんねー。

*6:オン・ザ・グランドのストリート・レベルでは、誰もがこの「法王」という(言わば)固有代名詞w(!)に時のローマ法王を思うのは当然の心の身振りとなるだろうが、ことによるとピールが歌っているのは、当時のニューヨークのアンダーグラウンド・シーンで有名だった「法王」の愛称で知られていたゲイの俳優で詩人のオンディーヌを歌い、故意にローマ法王との混同をひとつの戦術として画策していたのかもしれない(このオンディーヌについては、ニコが歌う「チェルシー・ガールズ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20070918 を参照のこと)。ジョンはおそらく(当時はニューヨークでも名だたる存在だったアンダグラウンド・アーチストであった)ヨーコ・オノにそのことを解説してもらい、ふたりして、このピールという街路の存在が「本物だ!」と感銘を受けたのかもしれない。(おそらくは単に「the Pope」と「dope」という音韻にもとずいたに過ぎない発想だろうが)地下の真実が地上のフィクションとなって、ローマ法王庁という絶大なる権威を街頭からセコクセコク攻撃しているわけだwアハハ、マアマア。

*7:この厭味なw警官が口ずさんでいるのは、言うまでもなくジョン・レノンのヒット曲「パワー・トゥー・ザ・ピープル」ですネ。

*8:アルバム・ジャケットに印刷された歌詞にも「Que pasa NY ?」とあり、「?」つきの疑問文になっているが、こういう受け取り方でよろしいのだろうか? どういうつもりりでここでスペイン語が出て来るのかも、よくわからないが、ジョン・レノンとしては「What's happening in New York?」というつもりで歌っているのかもしれません。

*9:ニューヨーク・シティとは単に都市の名前である以前に、それは出来事=事件=ハプニングなのだという(ジョンとヨーコの心象の)声をわたしはこのフレーズに聞くだが、いかがなものでしょうかねえ・・・・・?)

*10:もちろん、これはリトル・リチャードのヒット曲「トゥッティ・フルッィ」に掛けたものだろう。(「トゥッティ・フルッィ」とは(ゲイの男性を指す隠語でもあるけれども、通常は)フルーツ・フレイバーのアイスキャンディのこと。ロックンローラーたちが歌う「トゥッティ・フルッィ」の語は、そのノリのよさとも相俟って、ぼくの耳にはどうしても「truly free」(純粋に自由!)と聞こえてなりませんwink

*11:このゲイの人物とは、おそらくマクシィズを贔屓にしてVIPルームの常連だったアンディ・ウォーホルのことかもしれませんネwink(!?) そう考えた方が賑やかで愉しかったりするでしょーしw?

*12:「のっぽのサリー」の邦題で知られるこの「Long Tall Sally」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051102 もリトル・リチャードの代表的なヒット曲でビートルズもポールのヴォーカルをフィーチャーしてカバーしていましたね。その「のっぽのサリー」が男(?)だというのは、URLにてこの歌をご参照くださいナ。

*13:これは(いまんとこ わたくしには)意味不明です。(しかし、当時のレノン関係の記事や伝記なんかを読んでいくと何かこの歌のこのラインに思い当たる記載にぶつかりそうな気はしますね)。なお、グラーガはユダヤ教の祭具だとのこと。ここについては、まるでお手上げっとばっか。

*14:あ、スタッテン島というのは、あの「自由の女神」さんのいる島ですよ。このヴァーズの最後のところで、アタマのこのフリが解決するようにできているわけですね。

*15:当時、FBI連邦捜査局)から第1級の要注意人物として監視されていたジョン・レノンが「the man」(あの男)と呼ぶ、この「the man」(あの男)とは、ほぼ間違いなく、ときの合衆国大統領のリチャード・ニクソンと考えてよいだろう。アルバム「サムタイム・イン・ニューヨーク」にも、この「the man」の滑稽なコラージュが揶揄的に使われている(画像参照)。