I Am The Walrus

Words & Music by John Lennon and Paul McCartney.
(1967年発表)







(原題直訳 「ぼくはセイウチ」) *1  *2







歌詞は、次のURLから、
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/I-Am-the-Walrus-lyrics-The-Beatles/251F4ED8AB28FCD448256BC2001430BF








From The Beatles album, "Magical Mystery Tour".  *3

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



「マジカル・ミステリー・ツアー」 (ビートルズ





Also on The Spooky Tooth album, "The Last Puff".

名作アルバム度 ☆☆☆



「ラスト・パフ」 (スプーキー・トゥース



Also on Oasis compilation album, "The Masterplan".

推奨アルバム度 ☆☆



「ザ・マスタープラン」 (オアシス) *4








名曲度 ☆☆☆☆☆






邦題「アイ・アム・ザ・ウォルラス」 (ビートルズ









I am he as you are he as you are me
ぼくは、きみが彼であるように彼なんだ、
きみがぼくであるようにね
And we are all together.
そう、ぼくらはみんな一緒なのさ
See how they run like pigs from a gun,
見ろよ、やつらのあのざまを
まるで鉄砲から逃げまどう豚だぜ
See how they fly.
あいつらが どんなふうに飛ぶのか、見てやろう
I'm crying.
ぼくは泣いてるんだよ




Sitting on a cornflake,
コーンフレークの上にすわって
Waiting for the van to come.
クルマが来るのを待っている
Corporation tee-shirt,
企業のTシャツ
Stupid bloody Tuesday.
愚かな流血の火曜日
Man, you been a naughty boy,
おい、おまえはイタズラ小僧だったんだぜ
You let your face grow long.
おまえときたら、自分でつまらない顔にしてしまったな
I am the eggman,  *5
ぼくはエッグマン
They are the eggmen.
あいつらはエッグマン
I am the walrus,
ぼくはセイウチだぞ
Goo goo g'joob.
ほら、ググゥーグゥジューッ  *6




Mister city policeman sitting *7
市警の警察官様がおすわりになってるぜ
Pretty little policemen in a row.
かわいい 小さな おまわりさんが一列になっちゃって
See how they fly like Lucy in the sky,
やつらが空のルーシーみたいにどうやって飛ぶのか確かめてやろう *8
See how they run.
見てやるのさ、やつらが逃げてくさまをな
I'm crying,
ぼくは泣いちゃってるんだ
I'm crying.
ぼくは泣いてるんだぜ
I'm crying,
ぼくは泣いてるんだ
I'm crying.
ぼくは泣いてるのさ




Yellow matter custard,  *9 
黄色い膿みたいなカスタードが
Dripping from a dead dog's eye. *10
死んだ犬の目から滴り落ちてる
Crabalocker fishwife, *11
お堅い堅物の魚売りのおばさん
Pornographic priestess,
いかにもポルノっぽい尼僧さん
Boy, you been a naughty girl
なあ、おまえったら、いけないお転婆娘だったよな
You let your knickers down.
自分でズロースを下ろしてたんだぜ
I am the eggman,
ぼくはエッグマン
They are the eggmen.
やつらはエッグマン
I am the walrus,
ぼくはセイウチ
Goo goo g'joob.
ググゥーグゥジューッ




Sitting in an english garden
イングランド流の庭園にすわって *12
Waiting for the sun.
日が照るのを待っている
If the sun don't come,
もし太陽が出なかったら
You get a tan
From standing in the English rain.
イングランド流の雨の中に立ってれば日に焼けるぜ
I am the eggman,
おれはエッグマン
(spoken, sounds like a radio play) *13
(セリフ、ラジオの演劇中継風の響きで)
("Now, good sir"
「さて、よろしいでしょうか」
("Man, made tame to fortune's".
「まったく、運命というものに痛めつけられ、飼いならされてしまったよ」
They are the eggmen.
やつらはエッグマン
I am the walrus,
おれはセイウチだぞ
Goo goo g'joob g'goo goo g'joob.
ググゥグゥーグジュー、ググゥグゥーグジュー、




Expert textpert choking smokers,
専門家、文章の専門家、息が詰まってる喫煙者
Don't you think the joker laughs at you?
あんた、
自分のほうがジョーカーに笑われてんだってふうには思わないのかい?
(Ho-ho-ho, hee-hee-hee, ha-ha-ha.....)
(ホホホ、イヒヒ、アハハ・・・・)
See how they smile like pigs in a sty,
連中が豚小屋の豚みたいにニコニコしてるザマを見ろってんだ
See how they snied.
あいつらが どう いびつなのか見てやれよ
I'm crying.
ぼくは泣いてるんだぜ




Semolina pilchard,
セモリナ小麦粉、サーディンが
Climbing up the Eiffel Tower.
エッフェル塔によじのぼってく
Elementary penguin singing Hari Krishna.
ハレクリシュナを歌ってる初等科のペンギン
Man, you should have seen them
おい、あんたに見せたかったぜ
Kicking Edgar Allan Poe.
やつらがエドガー・アラン・ポーを叩いてるとこを
I am the eggman,
おいらはエッグマン
They are the eggmen.
やつらはエッグマン
I am the walrus,
おれはセイウチだぞ
Goo goo g'joob g'goo goo g'joob.
ググゥグゥグジュー、ググゥグゥグジュー
Goo goo g'joob g'goo goo g'joob g'goo.
ググゥグゥグジュー、ググゥグゥグジュー
Goo g'goo
ク、グゥー
Joob,joob, joob
ジュッ、ジュッ、ジュッ
Joob,joob, joob
ジュッ、ジュッ、ジュッ




(Oompah, oompah, everybody's oompah,
(ンパァー、ンパァー、誰もがみんなンパァー
(Oompah, oompah, everybody's oompah,
(ンパァー、ンパァー、誰もがみんなンパァー
(Oompah, oompah, everybody's got one
(ンパァー、ンパァー、誰もがみんな持っている
(Oompah, oompah, everybody's got one
(ンパァー、ンパァー、誰もがみんな持っている
(Oompah, oompah, everybody's got one
(ンパァー、ンパァー、誰もがみんな持っている





("Slave, thou hast slain me. Villain, take my purse.
「下郎めが、やられたぜ。この悪党、おれの財布を持って行くがいい
(If ever thou wilt thrive, bury my body,
「おれの死骸を埋めてくれても、バチは当たらんぜ
(And give the letters which thou find'st about me
「それからおれのからだから手紙を見つけて、そいつを
(To Edmund Earl of Gloucester. Seek him out
「グロースター伯になったエドモンドに届けてくれ、探せばいるだろう
(Upon the British party.
「英国軍のどこかにな
(O, untimely death! "
「あゝ、この時を得ぬ死よ!」  *14




("I know thee well. A serviceable villain,
「おまえのことは、よくわかるんだ、よく役に立つ悪党だぜ
(As duteous to the vices of thy mistress
「おまえの女主人の邪悪さに対するその忠勤ぶりときたら
(As badness would desire.
「悪ということには望むべくもないものだな
("What, is he dead?
「どうした、やつは死んだのか?」
("Sit you down, father; rest you.
「おかけになってください、父上、お休みください」









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 102809









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一昨日のデイヴィッド・ボウイさんとマーク・ボランさんの
リクエスト(!?)にお応えして、
きょうは、ミスター・ジョン・レノンさんをこちらまで招喚させていただきました。
アハハ、ジョン・レノンさんったら、
16世紀から17世紀の人であるグレート・グレート・ウィリー・ザ・シェイクまで連れて来てしまいましたよw
明日は、ひとつ、また、ミスター・ボブ・ディランさんにご足労をお願いしておりますでよー(鋭意交渉中w)






(・・・ジョン・レノンは(ホントは)その凶暴性がステキなんですよね♪)








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【Years Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)





あッ、ビートルズさん、ダブルプレー達成ですね!
ビートルズは、たしか3回か4回ぐらいはやってるんじゃないでしょうか。)




・「オール・マイ・ラヴィング」 (ビートルズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060815







(2年前のエントリーも Playback♪)






☆ ピンク・フロイドザ・ウォール」アルバム全曲訳(第3回) ☆






・「マザー」 (ピンク・フロイド
・「グッバイ・ブルー・スカイ」 (ピンク・フロイド

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050815

*1:通説によれば、このタイトルはルイス・キャロルの名作「鏡の国のアリス」に出て来る「The Warlus and the Carpenter」(「セイウチと大工」)という詩に由来するものだと伝えられているが、たしかにこの歌も(その言語遊戯や造語などで)ルイス・キャロル的と言えないこともない出来栄えだ。なお、キャロルのセイウチは悪玉として登場している。

*2:めったに併記されることはないのだが、きょうのこの歌にはアルバム「マジカルミステリー・ツアー」の上では副題があって、手書きの文字混じりで「"No, you're not!" said Little Nicola」という記載がある。(リトル・ニコラというのは、(ビートルズが制作・脚本・監督・主演・音楽その他をこなした映画)「マジカル・ミステリー・ツアー」の登場人物の少女で、他の人間の言ったことと反対のことを言ってみせる女の子(・・・なので「ぼくはセイウチ」というこの歌のタイトルにも「違うわ、あなたはそうじゃないわ!」と反論してみせているというわけだw)。この歌が最初に発表されたシングル「ハロー・グッドバイ」のB面では(もちろん)こんな副題はついていない。

*3:このアルバムからは、すでに「フール・オン・ザ・ヒルhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050218#p2 、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060710 、「ペニー・レイン」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050910 、「愛こそはすべて」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060808 の4曲がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*4:オアシスがステージで、きょうのこの歌をよくラスト・ナンバーとして喚き散らすのは広く知られた事実であるw。

*5:この「エッグマン」というのは(ずっと)タマゴ屋さんかと思ってたんですよ(英語で牛乳屋さんのことを「ミルクマン」と言ったりしますものね)、しかし、どうもそうではないようですね。意味不明、正体不明のこのエッグマンについては、(例えば、女性の裸に生卵を割ってそれにまみれて性行為に及ぶ男をジョン・レノンが「すげえな、エッグマン」と呼んだとか呼ばないとか)いろいろと逸話もあるようですが、とくに訳語に役立つものはありませんでしたので、そのまま「エッグマン」(たまご男)で通してみました。ところで渋谷の公園通りのてっぺんのビルの地下にも「エッグマン」というライヴハウスがありますが、ほぼ間違いなく、あれも、きょうのこの歌からとったお店の名前でしょうね。

*6:たぶん、セイウチはこんなふうに鳴くのでしょうか・・・・?

*7:この部分は(冒頭もそうだが)パトカーのピポピポというサイレンの音から旋律がとられている。

*8:もちろん「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060802 への言及である。

*9:このヴァースの最初のこのラインは、ジョン・レノンが悪童時代に近所の遊び仲間の間で広まっていた(いかにも小さな男の子らしい残虐さを感じさせる)童唄ふうの囃し立ての文句で、おそらく泥遊びとかのときに歌ったものだろう、その元のかたちは、「Yellow matter custard, green slop pie, / All mixed together with a dead dog's eye, / Slap it on a butty, ten foot thick, / Then wash it all down with a cup of cold sick」(「黄色い膿のカスタード、ドロドロ緑のパイも、全部一緒に死に犬の目ん玉とゴチャ混ぜにして、どんどんパンに塗りたくれ、10フィートぐらい厚くなるまでブッかけて、今度はコップに入れたゲロで流しちゃえ」)というもので、ジョンは、その最初の部分を(書き替くえるかたちで)この歌にうまく転用している。

*10:この部分に入るホルンのオブリガードがすばらしく、冒頭からの多数のヴァイオリンとチェロ(それにヴィオラも?)からなる弦楽ン重奏、さらには男女混声の合唱とともにこの歌の世界がどんどんと深まっていくこのあたりからのくだりは圧巻ですね♪。

*11:「fishwife」という語には、ほかに男性同性愛者の表向きの(=法律上の)妻の女性という使われ方もある。

*12:「英国」式とやりたいところですが、一応、英国にはイングランドだけでなく、スコットランド北アイルランド、それに旧ウェールズも含まれているわけだということから、敢えて「イングランド」としておきました。

*13:実際にこの部分は(BBC教育ラジオの)BBC3で放送されたシェークスピアの「リア王」の舞台中継からのもの(をテープ編集したもの)で、セリフは同作品の第4幕第6場のグロースター伯とその息子エドガーのやりとりを(テープ編集で)短く詰めてしまったもの

*14:先の引用と同じ「リア王」第4幕第6場のラジオ放送からの引用で、リアの長女ゴネリルの執事のオズワルドがエドガーに殺されて死んでいくいまわの言葉で、この部分が、のちに「ポールは死んでいた」という都市伝説ならぬメディア伝説(?)のポールの死を証明す根拠のひとつとして(「セイウチはポールだった」と歌う「グラス・オニオン」の歌詞と結びつけたかたちで)数えられることになるアホホw。などと笑ってみたが、この「O, untimely Death, Death!」(あゝ、この時を得ぬ死よ、死よ!」)というセリフは、むしろ1980年12月7日のジョン・レノンの死にこそ当てはまるセリフであったのかもしれないとトホホ・・・。