A Case Of You

Words & Music by Joni Mitchell.
(1971年発表)







(原題直訳 「あなたとのこと/あなたをワン・ケース」)*1







歌詞は、次のURLから、
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/A-CASE-OF-YOU-lyrics-Joni-Mitchell/AE9BF2D201D4745248256A42004F12C6







From the Joni Mitchell album, "Blue". *2

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



「ブルー」 (ジョニ・ミッチェル





Also on the Joni Mitchell live album, "Miles of Aisles". *3


名作アルバム度 ☆☆☆☆



ジョニ・ミッチェル・ライヴ!! マイルズ・オブ・アイルズ」 (ジョニ・ミッチェル






Also on the Joni Mitchell album, "Both Sides Now". *4

名作アルバム度 ☆☆☆


「ある愛の考察〜青春の光と影」 (ジョニ・ミッチェル


Also on the tribute album, "A Tribute To Joni Mitchell". *5

名作アルバム度 ☆☆




「トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル」 (プリンス、ビョーク他)








名曲度 ☆☆☆☆☆







邦題「ア・ケース・オブ・ユー」 (ジョニ・ミッチェル








Just before our love got lost
わたしたちの愛が道を見失ってしまう そのちょっとまえに
You said,
あなたは言ったわ
"I am as constant as a northern star"
「ぼくはどこにも行かないよ、北極星みたいなものさ」って
And I said,
それで、わたしも言ったわ
"Constantly in the darkness, where's that at?
「暗闇の中でどこにも行かないなんて言われても
どこにいるかわからないじゃないの
If you want me I'll be in the bar"
あたしなら、あなたが、わたしのことが欲しくなっても
このバーにいるからね」 *6




On the back of a cartoon coaster
マンガ入りのコースターの裏に
In the blue TV screen light
TV画面の青い光の中で
I drew a map of Canada
わたしはカナダの地図を描いたわ
Oh Canada
おゝ、カナダ *7
With your face sketched on it twice
その上にあなたの顔を二度スケッチしてみたわ
Oh you're in my blood like holy wine
あゝ、あなたは、聖なるワインのようにしてわたしの血の中にいる *8
You taste so bitter and so sweet
あなたはとっても苦くて、そして、とっても甘い味がするわ




Oh, I could drink a case of you, darling
あゝ、あなたのことなら、
わたし、ワンケースだって飲めちゃうわ、ねえ
Still I'd be on my feet
それでも、しっかり、わたしは立ってられますからね
Oh, I would still be on my feet
あゝ、それでも、ちゃんとわたしは自分の脚で立ってるからね




Oh, I am a lonely painter
あゝ、わたしは心寂しい絵描き *9
I live in a box of paints
わたしは絵具箱の中に住んでるの
I'm frightened by the devil
わたしは悪魔に脅かされている
And I'm drawn to those ones that ain't afraid
それで、わたしはそういう恐くない絵具に引かれるの *10




I remember that time you told me
わたし、
あなたがわたしに言ってくれたときのことを憶えてるわ
You said
あなた、言ったのよ
"Love is touching souls"
「愛っていうのは魂に触れるものなんだ」って
Surely you touched mine
確かにあなたはわたしの魂に触れたわ
'Cause part of you pours out of me
だって、あなたの一部が
わたしの中からこぼれ出てしまっているぐらいだもの
In these lines from time to time
ときどき、こんなセリフの中へとね
Oh, you're in my blood like holy wine
あゝ、あなたはわたしの血の中に聖なるワインのようにしているのよ
You taste so bitter and so sweet
あなたの味は、とっても苦くて、とっても甘いわ




Oh. I could drink a case of you, darling
あゝ、わたし、
あなたのことならワンケースだって飲めちゃうわ、愛しい人
And I would still be on my feet
そう、それでも、わたしは、ちゃんと立ってられるわ
I would still be on my feet
わたし、それでもしっかり自分の脚で立ってますからね




I met a woman
わたし、女の人に会ったわ
She had a mouth like yours
その人、あなたみたいな喋り方だった
She knew your life
彼女、あなたの暮らしのことを知ってたわ
She knew your devils and your deeds
あなたの悪魔みたいなところや、
あなたの行いを知ってたわ
And she said
それで、その彼女が言ったの
"Go to him, stay with him if you can
「あの人のところに行きなさいよ、
あの人と一緒にいたらいいじゃないの、
あなたに、もし、できるならね
But be prepared to bleed"
だけど、血を見る覚悟はしといてね」ですって




Oh. but you are in my blood
あゝ、でも、あなたはわたしの血の中にいるのよね
You're my holy wine
あなたはわたしの聖なるワイン
You're so bitter, bitter and so sweet
あなたはとっても苦くって、
苦くって、そして、とっても甘い




Oh, I could drink a case of you, darling
あゝ、あたし、あなたのことなら、ワンケースだって飲めちゃうわ、ねえ
Still I'd be on my feet
それでも、わたし、ちゃんと立ってられるから
I would still be on my feet
あたし、それでもちゃんと自分の脚で立ってるからね









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 100509











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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)






☆アルバム「ヴィレッジ・グリーン」(キンクス)全曲訳(最終回)☆





・「写しあった写真」 (キンクス

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060727







(2年前のエントリーも Playback♪






・「ファクトリー・ガール」 (ローリング・ストーンズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050727

*1:「事件」とか「出来事」「色恋沙汰」「揉め事」といった意味の「case」と「箱」という意味の「case」にかけて二重の意味のタイトルになっている。、

*2:このアルバムからは、すでに「カリフォルニア」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060412 と「リチャードに最後に会った時」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050303 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*3:(きょうのこの歌はジョニのダルシマー1本で歌われるが)ロベン・フォード(!)、トム・スコットらのL.A, エクスプレスをバックにした1974年のツアーからのこのライブ・アルバムには、すでに(上記アルバムの2曲のほかに)「サークル・ゲームhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050522 、「ウッドストックhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050211 がここで紹介されていますので、よろしければアルバムのお伴にどうぞ♪

*4:全編、素晴らしいオーケストラ・アレンジ(編曲と指揮は(ビョークエルヴィス・コステロとも仕事をしている)ヴィンス・メンドーザ)によるジャズのスタンダード・ナンバーと自作曲(きょうのこの歌「ア・ケース・オブ・ユー」と「青春の光と影」の新録音)によって「関係」ということを考察したジョニの2000年発表のこの意欲作ではオーケストラ・バックのきょうのこの歌が聴ける。

*5:2007年に発表されたこのトリビュート・アルバムでは、なんとプリンスがきょうのこの歌を歌っています。ンデけっこうイケてます(k・d・ラングの「ヘルプ・ミー」とジェームズ・テイラーの「リバー」とプリンスがベスト・トラック・トップ3になるでしょか。)

*6:おそらく、そのバーにいるのは(同じこのアルバム「ブルー」の中の最後の曲「リチャードに最後に会った時」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050303 の語り手の女性と同一人物だろう。さながら、きょうのこの歌の続編のような歌になっているので、この種のドラマがお好きな方は是非どうぞ♪

*7:このラインで歌がとても雄大になってしまうのは、歌の中で語り手(=歌い手)であるある女性がすでに十分に酔っ払ってしまっているからだろう。ジョニ・ミッチェルアメリカで活動し、アメリカの社会に生きる男や女、人間たちを歌ったが、出身はカナダのサスカッチワン。同じ時代に活躍したニール・ヤングザ・バンドと同じく、アメリカ本土に故郷を持たない者の(アメリカの)歌として意識して聴くと何かが見えてくるような気がして、いろいろと面白く聴くことができる。視点ならぬ聴面だろうかw。

*8:言うまでもなく(キリスト教社会においては)パンと葡萄酒はイエス・キリストの体と血だとされている。

*9:ジョニ自身が画家として高く評価されていることも頭に浮かんでくるラインですね。

*10:かりに(絵を描くという意味での)「draw」にこだわるなら、「そういう恐くないものにしたがってわたしは(悪魔の手で)絵にされてしまうの」という一種の "絵画の表現論(?)" が出来上がるが、それはまあ考えすぎかナw。