If You Can't Rock Me

Words & Music by Mick Jagger and Keith Richards.
(1974年発表)







(原題直訳 「もし、おまえがおれをロックさせられないのなら」)*1






歌詞は、次のURLから、
http://www.lyricsmine.com/lyrics/14695/Rolling_Stones/If_You_Can%27t_Rock_Me








From The Rolling Stones album, "It's Only Rock 'N' Roll". *2

名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」 (ローリングストーンズ)







名曲度 ☆☆ *3








邦題「イフ・ユー・キャント・ロック・ミー」(ローリング・ストーンズ








The band's on stage
バンドはステージの上
And it's one of those nights,
そう、お馴染みの夜ってわけだ
Oh, yeah
おゝ、そうさ
The drummer thinks that he is dynamite,
ドラマーのやつは自分がダイナマイトだと思ってやがるぜ
Oh, yeah
おゝ、イェー
You lovely ladies in your leather and lace
皮革やレースをお召しの あんたら、美しいご婦人がた
A thousand lips I would love to taste
1000もの唇を おれは味わってみたいもんだ
I've got one heart and it hurts like hell
ハートなら、おれには、ひとつはあるんだが、
そいつはまるで地獄みたいに痛むんだ
If you can't rock me,
もし、あんたが このおれを
ロックさせられないのなら
Somebody will
誰かが やってくれるだろうよ
If you can't rock me,
もしも、あんたが おれのこと、
ロックさせられないっていうんなら
Somebody will
誰かが やってくれるだろうよ




Now who's that black girl
おい、あの黒人のオンナのコは何者だ?
In the bright blue hair,
あの明るいブルーの髪のやつ
Oh, yeah,
あゝ、そうだ
Now don't you know that it's rude to stare,
まあな、ジロジロ見るのは無礼なことだとわかっっているが、
Oh, yeah
おゝ、そうさ
I'm not so green but I'm feelin' so fresh
おれはそんなに青臭いわけじゃないんだが、
すっげえフレッシュな気持ちがしてるんだ
I simply like to put her to the test
ちょっとあいつのことを試してみたいぜ
She's so alive and she's dressed to kill,
あの女、すっげえ生き生きしているし、
それに、あの必殺の服装だぜ、
But
けどよ、
If you can't rock me,
もし、あんたが このおれを
ロックさせられないのなら
Somebody will
誰かが やってくれるだろうよ
If you can't rock me,
もしも、あんたが おれのこと
ロックさせられないっていうんなら
Somebody will
誰かが やってくれるだろうよ
If you can't rock me,
もし、あんたが このおれを
ロックさせられないのなら
Somebody will
誰かが やってくれるだろうよ
If you can't rock me,
もしも、あんたが おれのこと
ロックさせられないっていうんなら
Somebody will
誰かが やってくれるだろうよ




Now I ain't lookin' for no pretty face,
いいか、おれはべつにきれいな顔を探してるわけじゃないんだ
Oh, no,
あゝ、違う、違う
Or for some hooker workin' roughish trade
それに、ヤバい業界のどっかの売人とかをでもないぜ
And there ain't nothing like a perfect mate
そう、ぴったりくる相手ほどのものはないからな
And I ain't lookin' for no wedding cak
それと、おれは
ウェディング・ケーキを探してるんでもないからな
But I been talkin' 'bout it much too long
っていっても、その話についちゃ、おれはさんざんやってきた
I think I better sing just one more song
とにかく、おれはもう1曲、歌ったほうがいいようだな、そう思う
I've got one heart and it hurts like hell
ハートなら、おれにはひとつはあるんだが、
そいつはまるで地獄みたいに痛むんだ
I'm simply dying for some thrills and spills *4
とにかく、おれは死にそうだぜ、
何かのスリルや黒いオンナが欲しくてな
Oh yeah
おゝ、そうよ




If you can't rock me
もしも、あんたが
このおれをロックさせられないっていうんなら
If you can't rock me,
もしも、あんたが おれのこと
ロックさせられないっていうんなら
Somebody will
誰かが やってくれるだろう
Somebody will
誰かが やってくれるだろうよ
Somebody will
誰かが やってくれるってもんよ
If you can't rock me,
もしも、あんたが このおれを
ロックさせられないっていうんなら
Well, well, well
そう、そう、そう、そう、









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 091409










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この歌の決めのフレーズ(すなわち(英語で言う)パンチ・ライン)になっている



If you can't rock me, somebody will




という歌詞は、そのままこの歌の流れから離陸、飛翔して、一本立ちして
聴く者や(そして(この歌を電波に乗せて流す)ラジオのDJにとっては)




If you can't rock me, somebody will

もしも、あんたらが おれのことをロックさせられないのなら
他の連中がやるだろうよ





という(そのフレーズだけで)(聴く者の意識の上では)
ストーンズに対するメッセージにも転化しうる)ことにもなるわけだから、
そんなふうに(自分たちが)歌ったことが(大きく観点を変えて)また、自分たちに戻って来る(ことにもなりうる)。*5
したがって、よほどの腕と力と自信のあるグループや歌手にしか歌えない(危険な)フレーズでもあるわけですねネ、これはwink



そこで利いてくるのが、この歌の冒頭のこのフレーズ、




The band's on stage
バンドはステージの上にいる




そして歌っているわけです
(客席のまえの方にいる目立つオンナたちを(べつに物色してるんじゃないんでしょうがw)スキャンしながら、
実にゴキゲンなノリで、、




♪ If you can't rock me, somebody will




と、
ロックンロールですねー。
まさに「It’s only Rock’n’Roll,But I Like It」ですよ!



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【Years Ago−Go!】








(1年前のエントリーを Playback♪)






・「ライム・ストリート・ブルース」 (プロコル・ハルム
・「ワン・アフター・909」 (ビートルズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060708






(2年前のエントリーも Playback♪)







・「バングラデッシュ」 (ジョージ・ハリスン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050708

*1:「ロック」(=揺れる、揺さぶる)ということで言うなら、このタイトルは「もしも、おまえがこのおれ(のからだとハート=心身)を揺さぶることができないなら」とでもなるだろうか。

*2:このアルバムからは、すでにタイトル・トラックの「快楽の奴隷」(しかし、何ちゅー邦題だろー、ストーンズの露悪趣味に悪しき便乗したものに映るが、この歌の原題は「Luxury」(=贅沢な暮らし)http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050315 がここで紹介ずみになっていますので、よろしければどうぞ♪

*3:(2つ星とはいえ)歌も演奏も熟しはじめのすばらしいものですネ♪

*4:「spill」というのは黒人やプエルトリカンに対する蔑称であり、また黒人とプエルトリカンの混血のことを指しもするのだが、この歌では(そのあたりのことをあまりシリアスにとるのではなく)直前の「thrills」という語との音韻的な解決(を導き出す語)としての「spills」という語の導入だとするのがより音楽的な聴き方だろうw(?)。同じ例は、この歌の「heart」と「hurt」でも聴けるとおりだ。そう、毎度、繰り返し言ってることだが、歌においては言葉はまず何よりも「音」(♪)としてとらえられるのだ。それが歌=詞であり、また、より根本まで遡れば「詩」という圏域での律=法というべきものだろう。すなわち韻=律♪wink

*5:デカイ声でステージの上で聴衆をまえにして歌ってみて、初めてべつの意味に気づく(あるいは、その場=状況で初めて意味が生じるという、そんな)歌詞というものがあるもんで、言うまでもなく、そこらへんの意味の広がりや通底ぶりというのは、ロックやブルースやジャズやR&Bの歌の楽しみ方のひとつで(ラジオのDJやステージのMCは、そこらへんを賢く使って(番組やライヴの)時間というものを上手くコントロールしたりハンドルして聴衆を盛り上げたり、また、考えさせたりして、いろいろと幅広く自分たちのレパートリーで(その時間を精一杯)楽しませ=エンターテインするわけですね。