You're A Big Girl Now

Words & Music by Bob Dylan.
(1975年発表)






(原題直訳 「いまや、きみは たいした女の子」)






歌詞は、次のURLから、
http://www.tsrocks.com/b/bob_dylan_texts/youre_a_big_girl_now.html






From the Bob Dylan album, "Blood On The Tracks". *1


名作アルバム度 ☆☆☆☆



「血の轍」 (ボブ・ディラン






名曲度 ☆☆






邦題「きみは大きな存在 」(ボブ・ディラン









Our conversation was short and sweet
ぼくたちの会話は、短く、そして甘いものだった
It nearly swept me off-a my feet.
ぼくは ほとんど足の置き場をなくすようにして
And I'm back in the rain,
そう、ぼくはこの雨の中に戻ってきている *2
Oh, oh,
あゝ
And you are on dry land.
そして、きみは渇いた土地にいる
You made it there somehow
そこで きみは どうにかうまくやったんだ
You're a big girl now.
いまや、きみも立派な女の子さ




Bird on the horizon,
あそこで鳥が
Sittin' on a fence,
塀の上に止まって
He's singin' his song for me
このぼくのために歌を囀ってくれている
At his own expense.
一生懸命自腹を切って
And I'm just like that bird,
そう、ぼくはまったくあの鳥みたいだぜ
Oh, oh,
あゝ、うん、
Singin' just for you.
とにかく きみのために歌ってるんだ
I hope that you can hear,
きみの耳まで届くことを ぼくは願うぜ
Hear me singin' through these tears.
涙にくれてこのぼくが歌っているのを聴いてくれ




Time is a jet plane,
時間ってのはジェット機だな
It moves too fast
速すぎるぐらいに移ろっていく
Oh, but what a shame
あゝ、しかし、何とも情けないことじゃないか
If all we've shared can't last.
ぼくらが分かち合ったものが
もしも、すべてつづいていきえないのだとしたら
I can change, I swear,
ぼくは変われるぜ、誓うよ、ぼくは
Oh, oh,
あゝ、うん、
See what you can do.
きみにできることを考えてみてくれよ
I can make it through,
ぼくはこれからしっかりやっていけるから
You can make it too.
きみだって、うまくやれるだろう




Love is so simple,
愛なんて、すごく単純なものだ
To quote a phrase,
とよく言われる
You've known it all the time,
きみは、それをずうっとわかってたんだな
I'm learnin' it these days.
ぼくは、この何年かになって
それがわかるようになってきた
Oh, I know where I can find you,
あゝ、どこに行けばきみが見つかるか
ぼくにはわかるよ
Oh, oh,
あゝ、うん、
In somebody's room.
誰かさんのお部屋だな
It's a price I have to pay
それが、
このぼくが支払わなくてはならない代償ってわけだ
You're a big girl all the way.
きみは、ずうっと たいした女の子なんだな *3




A change in the weather is known to be extreme
天候の変化が急激なものなのは、わかるんだ
But what's the sense of changing horses in midstream?
だけど、流れのさなかで馬を替えるなんて、
いったい、どういう感覚をしてるんだ?
I'm going out of my mind,
ぼくは頭がおかしくなってくるよ
Oh, oh,
あゝ、おゝ
With a pain that stops and starts
止んだり、また、はじまったりする痛みがするし
Like a corkscrew on my heart
まるでぼくのハートをこじ開けるワインの栓抜きみたいだぜ
Ever since we've been apart.
ぼくらが別れてからというものは ずうっとな









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 091309










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【Years Ago−Go!】





(1年前のエントリーを Playback♪)







・「マージー河のフェリー・ボート」 (ジェリー&ペースメイカーズ)
http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060707







(2年前のエントリーも Playback♪)








・「ウィー・アー・ザ・ワールド」 (U.S.A.・フォー・アフリカ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050707

*1:このアルバムからは、すでに「ブルーにこんがらがって」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050530#p1 と「雨のバケツ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050317 がここで紹介ずみになっていますので、よろしければどうぞ♪

*2:この「雨」からは(ディラン・ファンならずとも)多くの人が 自ずとあの名作「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」(「いかにも"女"然として」)http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050216 の中で降っていた「雨」を思い出すことだろう(「Tonight as I stand inside the rain」(今夜、この雨の中でぼくが立ち尽くしているときに)や「It was raining from the first. And I was dying there of thirst)そもそもの初めから雨が降っていたんだ、そして、ぼくは そこで渇きで死にかけていたんだ。)。その「雨」をめぐるフレーズと、そして(タイトルにもある)「a big girl」と「like a woman」の(いささか逆説的な)対比(この対比も、また、やはりディランの名作の「マイ・バック・ぺ−ジ」の「I was so much older then, I'm younger than that now」(ぼくは、あのころはひどく年寄りじみていた、ぼくは、いま、あれよりもずっと若々しい)にも通じるものであるわけだが)から、きょうのこの歌を「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」のひとつの後日談や続編と聴くムキが広く世界では共有されているようだが、わたしとしてはとくにそうした姿勢に与するつもりはない。というのも、ごく自然な眼差しをもって、そのまま(それを固定化するかのように)ひとつの関係(=結びつき)としてしまうのは、そう、(歌のモデルを特定しようとしたりすることと同様に)あまりにも無邪気(!)で横暴(?)にすぎないだろうか。というのがあるからですネ、えゝ。

*3:あるいは、「きみは何から何まで たいした女の子だよ」とも聴けるだろう。