The Highway Song

Words & Music by Paul Rogers and Andy Fraser.
(1970年発表)







(原題直訳 「街道筋の歌」) *1







歌詞は、次のURLから、
http://www.lyrics007.com/Free%20Lyrics/THE%20HIGHWAY%20SONG%20Lyrics.html







From Free album, "Highway".


名作アルバム度 ☆☆☆☆



「ハイウェイ」 (フリー)





名曲度 ☆☆☆






邦題「ザ・ハイウェイ・ソング」 (フリー)









So we started in the cornfield
ということで、ぼくらはトウモロコシ畑からはじめたんだ
And I know we did not slack
そして、ぼくには、自分たちがヤワなヘタレじゃないのは よくわかっていた
We got everything in order
ぼくらは何もかもテキパキとこなしていった
But we forgot to bring the bucket back
だけど、バケツを元に戻しておくのを忘れてしまったんだ
The foreman he went crazy、yeah, yeah
親方ときたら、カンカンになって、そう、そう
And ran around the field
畑をあちこち走り回った
Said we must be lazy
おれたちのことを だらけてやがると言いやがった
Had to be seen to be believed
見ててくれたら、ちゃんとわかってもらえたのに
Yeah
そうさ
Seen to be believed, yeah.
わかってもらうためには、見てもらわないとな、うん




But it was a long way
だけど、そいつは長い道のりでのことだった
From this highroad、oh
この幹線道路からだと、あゝ
It was a far away from here.
そいつはここから遠く離れたところのお話だった




The farmer had a daughter
そこの農夫には娘がひとりいて
And she worked at the wishing well
そう、彼女は願い事を叶えるという泉で作業をしていた
Put one leg in the water
水に片脚をつけて
'Til she found the mission bell
教会の鐘が鳴りわたる日をその胸に  *2
Ha!
たはッ!
The old man went crazy, yeah
親父ときたら、怒り狂って、そうなんだよ
And ran to get his gun, woman
そして、走って銃をとりにいったぜ、おい
We had a bad time explaining
ぼくたちは説明するのにさんざん苦労した
We were just having drunken fun
ぼくらはただ飲んだくれて楽しくやっていただけだった
Just having drunken fun.
飲んだくれて楽しくやっていただけだったんだ




But it was a long way
だけども、これは長い道のり、
まだまだいろんなことがあったんだ
From this high road, oh
この幹線道路からは、あゝ、
It was a long way from here
ここでのことのほかにも
まだまだ、いろんなことがあったのさ




So we walked along this road
ということで、ぼくらはこの道を歩いていった
Just tellin' stories as we go
道々、みんなで いろんな体験談を語りながら
We just walk along.
ぼくらはとにかく歩いていった
Sing a song
歌を歌って




Well the farmer had a daughter
うん、そこのある農夫には娘がひとりいて
And she did not speak a word
彼女は一言も口をきかなかいやつだった
We used to kiss her in the orchard
ぼくらはみんなして、そのコに よく果樹園の中でキスをした
Till one morning we were overheard, um hum
ある朝、とうとう、ぼくらの耳に聞こえてきた、なになに
The old man he went crazy, oh
親父のやつがカンカンに怒り狂ってた、あちぃ
Running around the field
畑をあちこち走り回って
Said we must be crazy
おれたちのことを キチガイだと抜かしてた
Had to be seen to be believed
見られたのなら、本気にされるが
Seen to be believed
本気にするなら、見てないとな
We just walk along, um
ぼくらはとにかく歩いていくだけ、うむ










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 082909









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【Years Ago−Go!】





(1年前のエントリーを Playback♪)






・「ルーベン・ジェームズ」 (キングストン・トリオ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060624







(2年前のエントリーも Playback♪)






・「レインメーカー」 (トラフィック

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050624

*1:この歌を聴いていくと次第に見えてくるだろうけれども、これは、毎年、収穫時に農園や果樹園を渡り歩いては、一定期間、そこに住み込んで広大な農場の臨時の労働力として収穫作業に従事しては、また街道筋に次の農園に向かうという(アメリカの)いわゆる "出稼ぎ" の移動する季節労働者の一団を歌った歌で、彼らがまわっていく街道筋の農園の その先々でのエピソードが(おそらくは、数限りなく、果てしなく)語られていくというスタイルをとっている。もともとフリーというグループは、ブルース好きのイギリスの十代の少年たちのグループだったわけだから(最年少のアンディ・フレイザーはこの当時もまだ18歳の少年でししたw、あとの3人も20歳と21歳)、彼らがこういう(自分たちのイギリス人としての暮らしとはまったくかけ離れた)歌を書いても、とくに不思議なことはないのだけれども、ブルースという歌の形式にはよくある説話の構造(つまり、「It was a long way」という歌のコーラス部分が次なる挿話への呼び水となるスタイル)を巧みに活かしたこの歌の形式やその歌の世界については、当時、イギリスのロック・ミュージシャンたちに強いショックを与えた(と伝えられる)ザ・バンドのアルバム「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」や「ザ・バンド」の影響を指摘するヒトたちも少なくない。(なお、きょうのこの歌のようなアメリカの季節労働者の政治的、社会的な問題を歌った歌としてウディ・ガスリーの「ディポーティ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060206 という歌が名曲の誉れ高く、多くのアーチストによって歌い継がれているので、よろしければそちらもご参照ください♪

*2:先の「wishing well」と韻を踏むための「mission bell」(伝道の鐘)であって、ここは「教会の鐘が鳴る」という「結婚」ということの換喩(=メトニミー)と聴くのが筋だろう。