Girl

Words & Music by John Lennon and Paul McCartney.
(1965年発表)







(原題直訳 「女の子」)








歌詞は、次のURLから、
http://artists.letssingit.com/beatles-the-lyrics-girl-vss1gzh






From The Beatles album, "Rubber Soul". *1


名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



ラバー・ソウル」 (ビートルズ







名曲度 ☆☆☆☆☆








邦題「ガール」 (ビートルズ







Is there anybody going to listen to my story
誰かぼくの話を聞いてくれるやつはいないか?
All about the girl who came to stay?
ぼくのところにやって来て、居ついてしまった女の子のいろんなことさ
She's the kind of girl you want so much
その子は人をひどくその気にさせるようなそういうタイプの女の子で
It make you sorry
おかげで、惜しい気持ちにはさせられるんだ
Still you don't regret a single day
それでも、ただの一日たりとも後悔したりはしてないけどね
Ah, girl,
あゝ、女の子、
Girl, girl
女の子、女の子なんだ




When I think of all the times I tried so hard to leave her
ぼくは、かなり必死で何度も彼女と別れようとした
そのときのことを思い浮かべてしまうけれども
She will turn to me and start to cry
彼女はぼくにすがるような顔を見せて、それで泣き出すんだ
And she promises the earth to me
そして、いかにも調子のいいことをぼくに約束して
And I believe her
そう、ぼくは彼女を信じてしまう
After all this time I don't know why
そういうことが何度もあったけれども
結局、今度は、ぼくには訳がわからなくてね
Ah, girl,
あゝ、女の子、
Girl, girl
女の子、女の子なんだよなあ




*2
She's the kind of girl who puts you down
彼女はヒトのことを悪しざまに言う そういうタイプの女の子でね
When friends are there
友達たちとかがいる場だと
You feel a fool
こっちは道化みたいな気がしてくるぜ
When you say she's looking good
彼女のことをきれだねとか言ってあげると
She acts as if it's understood
あいつは、まるでそんなのよくわかってるわよって顔で振舞うんだ
She's cool, ooh, oo, oo, oo
かっこいいよな、うーん、まったく、うーん、おゝ
Girl,
女の子、
Girl, girl
女の子、女の子だよなあ




Was she told when she was young
彼女は、子供の頃に
That pain would lead to pleasure
苦しみは喜びにつながるものだとでも教えられたのだろうか?
Did she understand it when they said
That a man must break his back to earn his day of leisure?
世間で、
男というものは、自分の安逸な日を手に入れるには
背骨が折れるほどのことをしなければならないと言われているのを
彼女はちゃんとわかっていたのだろうか?
Will she still believe it when he's dead
そのせいで男が死んでしまっても、
彼女はまだそんな言葉を本気にするつもりなんだろうか?
Ah, girl,
あゝ、女の子
Girl, girl
女の子、女の子だもんなあ









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 081109









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これだけのことを
自然に、ほとんどぎこちなさを感じさせることなく
きちんと韻を踏んで心地よく耳と頭と心に響く歌にするというのは、
やはりジョン・レノンというヒトの才能だろう。 *3


韻ということに縛られながら、その韻に導かれるようにして
考えを、また歌の中のストーリーを(真摯に、知的に、あるいは もっともらしく)展開していく、
そして、こういう歌が旋律と相俟って出来てしまう。
いや、出て来てしまう(!)・・・・ということなのだろう。創作とは。


この歌でのジョンの歌唱は、
十分にそのソングライティングの作業すらをも
わたしたちにあけっぴろげに見せてくれるかのようにナチュラルに響き渡る。
聴く者の空間で。
そして聴く者の内面に。






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【Years Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)





・「ライド・キャプテン・ライド」 (ブルース・イメージ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060607






(2年前のエントリーも Playback♪)





・「三和音」 (ジェファーソン・エアプレーン)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050607

*1:アルバム「ラバー・ソウル」からは、すでに「ひとりぼっちのあいつ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050218 、「ミッシェル」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061010 、「イン・マイ・ライフ」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050601 がここで紹介ずみになっていますので、よろしければどうぞ♪

*2:ここからのブリッジの部分にはジョージとポールによる「♪tit-tit-tit-tit- 」というスタッカートの効いたバックコーラスが入るのだけれども、もし、仮にこれを英語の耳にどう響くかをやってみるなら、そのバック・コーラスは日本語では「♪ ぱいッ、ぱいッ、ぱいッ、ぱいッ、ぱいッ、ぱいッ、ぱいッ、ぱいッ、」というふーになるだろう。というのも、ポールとジョージが歌う「tit-tit-tit」とは「tit」つまり、幼児語の「おっぱい」に相当するコトバだからだ。だから、きっと、この歌に歌われる女の子は美乳の持ち主だったのでしょうwルン。

*3:(これまでにも何度も述べてきたことだが)英語の歌の歌詞というものが、基本的に音韻を優先し、その歌の第一義のものとされるのがつねであることから、どうしても意味や筋のとおりは二の次になってしまいがちだ、そのために(ときには難解さと誤解されるような)意味としてのぎこちなさや不自然さを(不可避的に)伴うものだが、きょうのこの歌は、こうして心地よい韻に縛られながらも、十分に大人のマインドの問答に耐えるだけのことを心地よく耳から頭へ、そしてハートへと運び入れる歌になっているあたりにあらためて感心させられ、また打たれてしまいますね。そう、そして、歌とは 実は そういうものなのですね。本当のところは。 つまり、歌においては、歌詞(=言葉)はまず何よりも音でなければならない。この当然のことが、なぜか現代の日本語の歌では(ヒップ・ホップなど一部を除くと)(忘れられているのか、無視されているのか、)なにがしろにされていることが多いのは、考えるまでもなく、実に惨憺たる悲惨なことだと わたしは思う。