No Woman, No Cry

Words & Music by Vincent Ford. *1
(1975年発表)*2






(原題直訳 「だめだよ、女よ、だめだよ、泣いては」) *3







歌詞は、次のURLから、
http://www.elyrics.net/read/b/bob-marley-lyrics/no-woman-no-cry-lyrics.html





From the Bob Marley & The Wailers live album, "Live !". *4


名作アルバム度 ☆☆☆☆☆



「ライヴ!」 (ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ)






Also on the Bob Marley & The Wailers album, "Natty Dread". *5


名作アルバム度 ☆☆



「ナッティ・ドレッド」 (ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ)








名曲度 ☆☆☆☆☆







邦題「ノー・ウーマン,ノー・クライ」 (ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ )







No, woman, no cry,
ダメだよ、女よ、泣いてはダメだ
No, woman, no cry.
ダメだよ、女よ、泣いちゃいけない
No, woman, no cry,
ダメだ、女よ、泣いてはダメだ
No, woman, no cry.
ダメだ、女よ、泣いちゃいけない



Said, said
いいか、いいか
Yeah, I remember when we used to sit
In the government yard in Trenchtown, *6
そうなんだ、おれは思い出してるんだ
よくおれらがトレンチタウンの政府のお膝元ですわってた頃をだ
Oba- Ob-serving the 'ypocrites
偽善者どもをしっかりと観察させてもらったもんだぜ *7
As they would mingle with the good people we meet.
ヤツらが、おれたちが会ってたいい連中に接触しようとするところをな
Good friends we have,
おれたちのよき友人たちだ
Or good friends we've lost
あるいは、おれたちが亡くしてしまったよき友人たち *8
Along the way.
道々にな・・・・。
In this great future,
この大いなる未来において
You can't forget your past;
人は自分たちのその過去を忘れることはできないのだ
So dry your tears, I seh.
だから、涙を渇かすんだ、いいな、おい




And
だから、
No, woman, no cry,
ダメだよ、女よ、泣いたらダメだ
No, woman, no cry.
ダメだ、女よ、泣いてはダメだ
Here, little darling
いいか、可愛い 愛しの人よ
Don't shed no tears
涙なんか流しちゃダメだ
No, woman, no cry.
ダメだよ、女よ、泣いてはいけない




Said, said
いいな、いいな
Yeah, I remember when-a we used to sit
そうなんだ、よく、おれたちが座り込んでた頃のことを
おれは思い出してるんだ
In the government yard in Trenchtown.
あのトレンチ・タウンの政府のお膝元でな
And then Georgie would make the fire lights,
すると、そのうち、ジョージィのやつが火明かりを起こしはじめるんだ
As it was logwood burnin' through the nights.
その丸太が夜通し燃え上がってる中で
Then we would cook cornmeal porridge,
そのうち、おれたちは粗挽きのトウモロコシで粥をつくって
Of which I'll share with you;
それを、おれはおまえと分かち合う
My feet is my only carriage,
おれにはこの脚しか、おれの足になってくれるものはない
So I've got to push on through.
だから、おれは無理にでも 行かなきゃならないのさ、とことんな
But where I'm gonna, *9
けどよ、おれの行くとこときたら・・・




Everything's gonna be all right!
何もかも うまくいくだろうよ!
Everything's gonna be all right!
何もかも うまくいくだろう!
Everything's gonna be all right, now!
何もかも うまくいくからな、さあ!
Everything's gonna be all right!
何もかも うまくいくのさ!
Everything's gonna be all right!
何もかも うまくいくだろう!
Everything's gonna be all right!
何もかも うまくいくのさ!
Everything's gonna be all right, now
何もかも うまくいくんだぜ、さあ!
Everything's gonna be all right!
何もかも うまくいくだろう!




So, no woman, no cry;
だから、女よ、泣いてはいけない
(No, woman, no cry)
(ダメだ、女よ、泣いちゃいけない)
No, no, woman
ダメだ、ダメだよ、女よ
No, woman, no cry
いけないよ、女よ、泣いてはいけない




Woman, little sister,
女よ、可愛い、妹よ
Don't shed no tears
涙を流しちゃいけないよ
No, woman, no cry.
ダメだ、女よ、泣いてはいけない




I remember when we used to sit
おれは、よくおれたちで座り込んでた頃のことを思い出してる
In the government yard in Trenchtown.
トレンチタウンの政府のお膝元でな
And then Georgie would make the fire lights,
するとジョージィのやつが火明かりを起こしてな
As it was logwood burnin' through the nights.
その丸太が夜通し燃え上がってく中で
Then we would cook cornmeal porridge,
そのうち、おれたちは粗挽きのトオモロコシの粥をつくって
Of which I'll share with you;
そこから、おれはおまえと分け合って食べるんだ
My feet is my only carriage,
おれの足になってくれるのは、おれのこの脚ぐらいしかないからな
So I've got to push on through.
だから、おれは無理してでもとことん行かなきゃならないんだ
But while I'm gone:
けどよ、おれが行ってる間に、




No, woman, no cry;
ダメだぜ、女よ、泣いたらダメだ
No, woman, no cry.
ダメだ、女よ、泣いちゃいけない
Woman, little darlin',
女よ、かわいい愛しの人よ
Say, don't shed no tears;
いいか、涙を流しちゃいけないよ
No, woman, no cry.
ダメだぞ、女よ、泣いちゃいけない




Yeah!
よし!
(Little darlin', don't shed no tears!)
(かわいい愛しの人よ、涙を流しちゃいけないわ!)
No, woman, no cry.
ダメだ、女よ、泣いたらダメだ
(And sister, don't shed no tears!)
(そして、妹よ、涙を流しちゃいけないわ!)
No, woman, no cry.
ダメだ、女よ、泣いてはいけない









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 071909









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【Years Ago−Go!】





(1年前のエントリーを Playback♪)




★アルバム「ベルリン」(ルー・リード)全曲訳(第1回)★

・「ベルリン」 (ルー・リード) 
・「レディ・デイ」(ルー・リード

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060518







(2年前のエントリーも Playback♪)








・「アルフィー」 (ディオンヌ・ワーウィック

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050518

*1:もちろん、この記載は著作権の登記上の名義の上での記載のみで、実際にきょうのこの歌を書いたのは、言うまでもなく、ほかならぬボブ・マーリーその人であって、法律上の作者としてクレジットされているこのヴィンセント・フォードなる人物は、マーリーの旧知の友人で、この歌の舞台になっている(ジャマイカの首府キングストンの)トレンチタウンと呼ばれる貧民屈で 俗に現地で "スープ・キッチン" と呼ばれる(日本で言う、いわゆる)"炊き出し" の支援活動を行っているその中心人物。マーリーは彼のその活動と施設を支援すべく、この歌のロイヤリティーを生涯にわたって彼に献金しつづけるため、この歌の著作権者を「ヴィンセント・フォード」として登録したのだった。おそらく歌の中に出て来る「コーンミールのお粥」がそのはじまりだったのだろう。

*2:1975年というのは、きょうのこの歌が全英で第8位のビッグ・ヒットとなった同年発表のアルバム「ライブ!」からのシングルがリリースされた年で、オリジナルのスタジオ録音は、1974年発表の(ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズというかたちになってからの最初の)アルバム「ナッティ・ドレッド」に収められている。イギリスをはじめとする白人世界でのボブ・マーリーの最初のヒット曲がこのライヴ・ヴァージョンのヒット曲だったこともあって、アルバム「レジェンド」をはじめとする各種のベスト盤などに収録されているのも、この1975年ロンドン録音のライヴ・ヴァージョンとなっている。

*3:歌を聴けば、すぐにわかるとおり、この歌はスラムの女に「泣いてはいけない」と告げるメッセージ・ソングであって、なぜか日本のみならず国際的な誤解の下にあるような「女がいなければ、泣くこともない」、すなわち「No Woman, No Cry」 という そんな(情けない?)歌ではないことを、この際、そうした誤解の輪の中にあった方々は解いておくとよろしいかと思います。(どっかのメガストアのキャッチコピーもこの誤解の輪に輪をかけてしまっているのもたしかにありますねwink、しかし、無知というよりも関心の薄さから勝手にこうした誤解が広まっていってしまうのでしょう。それだけ、きょうのこの歌のサビの部分であり、また歌のタイトルでもある「♪ノー、ウーマン、ノー・クライ」が世界に伝播したということでもありましょうw)ですから、タイトルは(ボブ・マーリーが歌っているとおりに表記すれば)「No, Woman, No Cry」と表記されるべきもので、(さらにつけ加えるなら)ジャマイカのストリート・レベルの英語では、通常、「No」の語が「Don't」の意味でも頻繁に使われているとのこと。したがって、原題を直訳すれば、「だめだよ、女よ、だめだよ、泣いては」とか「いけないよ、女よ、泣いてはいけない」とゆーことになるわけですネ、ハイ。

*4:ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの白人世界での人気を決定づけることになった1975年のイギリス・ツアーのロンドン公演からのライヴ・レコーディング。1975年7月19日(・・・・!!ってコトは、おゝ、神様、いま、わたしがこれを書いているリアルの時間のきょうの日付7月19日(・・・ここの時間は2007年5月18日だがw)ではありませんか!♪ そうかァ、いまから34年前のきょう、ロンドンのライシアムってゆー2000席程度の劇場で、きょうのこの歌をはじめとするお馴染みのナンバーが演奏され、録音されていたのですねー♪

*5:ウェイラーズ(からピーター・トッシュとバニー・ウェイラーが抜けて、そのグループ名)が「ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ」になってからの最初のアルバムで、1974年10月に発表された。(ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ名義でそれ以前にもアルバム「RastaRevolution」が出ていますが、それは古い録音のオルタナティヴ・テイクなどを集めたコンピレーションなので、それは除外してのハナシです)

*6:トレンチタウンは、ボブ・マーリーが多感な少年期を過ごしたジャマイカの首府キングストンにある貧民窟で、もともとは(ジェームズ・トレンチなるアイルランドからの入植者が開拓した33エーカーの)広大な農園だったが、19世紀末からトレンチ一族から政府管理の国有地となり、その後、1930年代からは、職を求めて都市に流入してきた地方の人口が無断でここに住みつくようになり、さながら難民キャンプのような様相を呈することになったが、1951年の台風(ハリケーン・チャーリー)でこれが全壊、一掃されしまい、政府もそれを機に住宅政策にのっとって再開発に乗り出したが、その結果として、打ちっぱなしのコンクリートの平屋建てや2階建ての粗末な住居からなる団地が出来上がったものの、給水設備や下水設備はろくに完備することもなく、炊事場やトイレは何戸かごとに区域ごとの共同使用で、貧困からか住民たちのモラル・レベルも低く、暴力や犯罪の温床ともなり、スラム状態を脱することはなく、ボブ・マーリーも また、そんな中で1950年代後半の少年時代をここで過ごしている。(この項、もっとラスタファリアンに引きつけた線からもっとちゃんとした説明をすべきなのだろうけれども、そっち方面はほとんど足を踏み入れたこともなく、疎いので、わたしにはひじょうに難しいことなので、そのあたり、どなたかレゲエ方面に深入りなさっているラスタ・シンパの方々などにひとつお願いいたしたく候ってとこ也だろーか。ちなみに、きょうのこの歌が収録されたアルバム「ライブ!」のオープニング・ナンバーは「トレンチタウン・ロック」という歌になっている。

*7:スパイや密告者、抑圧者の側に仕える卑劣で低劣な連中を指しているのだろう。

*8:反政府活動やそれに協力したり、あるいはそうした嫌疑を受けて、逮捕され、拷問されたり、殺されたりした人々のことを言っているのだろう。

*9:2番同様、やはり「While I'm gone」と聴くべきかもしれない、その場合は、日本語としては「だけど、おれがいない間は」となる。