Unchained Melody

Words & Music by Hy Zaret and Alex North. *1
(1965年発表)*2








(原題直訳 「鎖を解かれた旋律」) *3







歌詞は、次のURLから、
http://www.elyrics.net/read/r/righteous-brothers-lyrics/unchained-melody-lyrics.html







From The Righteous Brothers album, "Just Once In My Life". *4

名作アルバム度 ☆☆☆



(ライチャス・ブラザーズ)







名曲度 ☆☆☆☆☆







邦題「アンチェインド・メロディー」 (ライチャウス・ブラザーズ)








Oh, my love, my darling,
おゝ、ぼくの恋人よ、ぼくの愛しい人よ
I've hungered for your touch
ぼくは、きみの感触に飢(カツ)えてしまっている *5
A long, lonely time.
長く、寂しい時間、
And time goes by so slowly,
そして、時間はひどくゆっくりと進んでいく
And time can do so much.
そして、時間にはとても多くのことができてしまう
Are you still mine?
きみは まだ、ぼくのものでいてくれているのだろうか?




I need your love.
ぼくにはきみの愛が必要だ
I need your love.
ぼくは きみの愛が必要なんだ
Godspeed your love to me.
どうか、きみの愛をぼくに




Lonely rivers flow
寂しい河川が流れていく
To the sea, to the sea;
海へ、海へと
To the open arms of the sea, yeah.
海という開かれた腕の中へと、あゝ
Lonely rivers sigh,
寂しい河たちが溜息を漏らす
Wait for me, wait for me.
ぼくを待っていてくれ、ぼくのことを待っていてくれ
I'll be coming home,
ぼくは戻っていくからな
Wait for me.
ぼくを待っていてくれよな




Oh, my love, my darling,
あゝ、ぼくの恋人よ、ぼくの愛しい人
I've hungered,
ぼくは飢えてしまっている
Hungered for your touch
きみに触れることに飢えてしまっている
A long, lonely time.
長く、寂しい時間
And time goes by so slowly,
そう、時間はひどくゆっくりと流れていく
And time can do so much.
そして、時間というものには実に多くのことができてしまう
Are you still mine?
きみは、いまもまだ、ぼくのものでいるのだろうか?




I need your love.
ぼくにはきみの愛が必要なんだ
I, I need your love.
ぼくは、ぼくはきみの愛が必要なんだ
Godspeed your love to me.
どうか、きみの愛をぼくに









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 070509











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【Years Ago−Go!】







(1年前のエントリーを Playback♪)







・「マイアミ」 (ジョン・クーガー・メレンキャンプ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060507









(2年前のエントリーも Playback♪)





2年前は、連日、"獄中の日々" だったのですねえ。





・「ハリケーン」 (ボブ・ディラン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050507

*1:このふたりはべつにソングライターのチームではなく、それぞれが別個のジャンルで活躍していた作詞家と作曲家で、アレックス・ノースは、映画「欲望という名の電車」(エリア・カザン監督、1951年)、「スパルタカス」(スタンリー・キューブリック監督、1960年)「ヴァージニア・ウルフなんか怖くない」(マイク・ニコラス監督、1966年)などの映画音楽やブロードウェーの舞台「セールスマンの死」(アーサー・ミラー作)で知られるアメリカの高名な作曲家。一方のハイ・ザートは、1930年代の中頃からティンパンアレーで仕事をしてきたプロの作詞家で、この「アンチェインド・メドレー」が彼のいちばんの代表作。

*2:オリジナルのヒットは1955年、詳細は註3でどうぞ。

*3:この註の注意(!)>>ネタバレ(ってほどのものでもないですが)あります! ので、歌の後でお読みになるのがよろしいでしょう。・・・ということで註3ですが、きょうのこの歌にこんな原題がついているのは。それが1955年公開のアメリカ映画「Unchained」(ホール・バートレット監督、チェスター・モリス、エルロイ・ハーシュ主演)の主題歌として紹介されたものだからです。「鎖」(=チェイン=chain)という語が監獄や囚人(ひいては「(恋の)虜」など)を意味するものであることは、サム・クックの「Chain Gang」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050424#p2ジャニス・ジョプリンの(ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー時代の熱唱)「Ball And Chain」といった歌でも知られるとおりだが、この映画もその「Unchained」というタイトルから察せられるとおりのいわゆる刑務所モノの映画で(ただし、そのタイトルの意味するところは、この映画が(いわゆる)「鉄格子のない監獄」を描いたもので、おそらく、当時としてはその社会的な新奇性が映画のセールスポイントになっていたのだろう。そして、当時のアメリカン・フットボールの最大のスター選手のひとりだったラムズのエルロイ・ハーシュ(=ヒルシュ)という選手を主役級に起用したことがこの映画の最大の呼び物になったという、いわゆるその手のB級作品のひとつで、いまでは誰もが忘れてしまっている凡作であるようなのだが、この主題曲だけが(きょうのライチャス・ブラザーズをはじめ多くの人々に繰り返し歌い継がれ、名曲に数えられ、古典の部類に名をなしているのは面白い現象かもしれない。いずれにせよ、きょうのこの歌の中で「時間がひどくゆっくりと流れていく」のも「(獄の外の)時間が実に多くのことを成してしまう」のも、また「きみはまだぼくのものでいてくれるだろうか?」という不安も、すべて、この歌が "監獄モノ" の映画の主題歌であるという、そういう設定があってのものだということで万事しっくり来るだろう。獄中の時間が河川と海洋のコントラストに巧み喩えられている。映画の中ではこの歌はトッド・ダンカンという黒人歌手が歌っていたということだが、公開当時、ヒットしたのはレス・バクスター・オーケストラによるサウンドトラック盤の(いわゆるスクリーン・ミュージックとしての)インストゥルメンタル・ナンバーで、これが全米チャートの1位になったほか、同じチャートには3位にアル・ハイブラーによるヴォーカル・ヴァージョン、さらに6位にはロイ・ハミルトンのものが、また、その年のチャートにはほかにもジューン・ヴァリのものが29位となるヒットとなったほか、リベラーチェによるピアノ演奏のものもチャートインするなど、まさに1955年のソング・オヴ・ジ・イヤーというほどの競作メガヒットぶりで(今日ではこの歌の定番となっている)きょうのライチャス・ブラザーズのヴァージョンがビッグ・ヒットするすでに11年まえから、この歌は不滅のメロディーとして多くの人々の心の中に刻み込まれていたようだ。また、イギリスでは、その年、1955年に当時のデッカの無名の新人だったジミー・ヤングの歌が3週連続して全英チャートのナンバー・ワンとなる大ヒットとなり、その年のもっとも売れたシングルともなったほか、(その10年後にも、これを再録音したヤングのニュー・ヴァージョンが再度ヒットし、その翌年には、きょうの)ライチャス・ブラザーズのヴァージョンが全英14位となるヒット(全米は4位)、その後も、1990年に(ライチャス・ブラザーズのこの歌が)アメリカ映画「ゴースト ニューヨークの幻」(ジェリー・ザッカー監督、デミ・ムーアパトリック・スウェイジ主演)に使われたことで、さらにまたリヴァイヴァル・ヒットして、2002年には17歳のギャレス・ゲーツのものが(何か人気TV番組との絡みで)全英1位となって(どうでもいいことだが、全英チャートのチャート・トッパーの男性ソロ歌手の最年少新記録を樹立して)いる。この曲をレコーディングしているアーチストの名前を挙げていくとキリがないほどで、ジーン・ヴィンセントハリー・ベラフォンテエルヴィス・プレスリーシュープリームス、レオ・セイヤー、U2シンディー・ローパー、ウィリー・ネルソン・・・・・などなど、わんさかわんさかうんとこさ♪

*4:ライチャス・ブラザーズの歌が長くフィル・スペクターのレーベル、フィレス・レコーズから発売されていたことから、この「アンチェインド・メロディー」もクレジット上はフィル・スペクターがプロデュースしたことになっているが、実際にこれをプロデュースしたのは(ライチャス・ブラザーズというデュオの片割れ)ビル・ミドリーで、彼の生前のインタヴューを読むと多忙のスペクターに代わってアルバム収録用のトラックなどのプロデュースは自分たちでしていたようで、スペクターはレーベルの表看板となるシングルの制作に専念し、この「アンチェインド・メドレー」も当初はアルバム用の曲として企画され、レコーディングされたとのことで、実際にこの歌は当初(スペクターがプロデュースした)「ハング・オン・ユー」のB面として発表されたが、しかし、ラジオのDJたちがB面のこちらの方をかけまくり、いつしかすっかり(AB面が)逆転してしまったという。これはたぶんスペクターのよなヒトにとってはとんでもない屈辱だったことでしょうネwink。なお、この歌のリード・ヴォーカルをとっているのはボビー・ハトフィールド。

*5:「かつえている」と読んでいただけると幸いです。