Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song)

Words & Music by Otis Redding and Steve Cropper.
(1866年発表)






(原題直訳 「ファ-ファ-ファ-ファ-ファ (悲しい歌)」)





歌詞は、次のURLから、
http://www.rhapsody.com/otis-redding/the-otis-redding-dictionary-of-soul/fa-fa-fa-fa-fa-sad-song/lyrics.html]





From the Otis Redding album,
"Complete & Unbelievable: The Otis Redding Dictionary of Soul".


名作アルバム度 ☆☆☆



「ソウル辞典」(オーティス・レディング







名曲度 ☆☆☆







邦題「ファファファ」 (オーティス・レディング








Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa
♪ ファー、ファファファファ、ファファーファーファ
Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa
♪ ファー、ファファファファ、ファファファー




I keep singing them sad sad songs, ya all
ぼくは、ずっと
こんな哀しい哀しい歌を歌ってばかりなんだ、なあ、みんな
Sad songs is all I know
哀しい歌ばかりなんだよ、ぼくが知ってるのは
I keep singing them sad sad songs, ya all
ぼくはいつもこんな哀しい哀しい歌を歌ってばかりだ、なあ、みんな
Sad songs is all I know
哀しい歌ばっかりなんだよ、ぼくが知ってるのは




It has a sweet melody tonight
今夜は甘いメロディーがついてるんだ
Anybody can sing it any old time
誰でも歌えるぜ、どんな古いリズムでもね
What in your heart puts you in a groove
きみたちの胸の中にあるものがきみたちをグルーヴさせるのさ
It's when you sing this song
それは、きみたちがこの歌を歌うとき
And it'll make you whole body move
そう、きみたちの体全体をゆり動かしてしまうだろう



It goes
こんなふうにな
Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa
♪ ファー、ファファファファ、ファファファーファ
Your turn
きみたちの番だぜ *1
I'll turn
ぼくがやるよ
Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa
♪ ファー、ファファファファ、ファファファーファ
Your turn, now
きみたちの番だぜ、ホラ、




All my life I've been singing these sad songs
ぼくは自分の全生涯、こういう哀しい歌を歌ってきた
Trying to get my message to you
ぼくのメッセージをきみたちに届かせようとしてるんだ
But this is the only song, y'all, I can sing
だけど、ぼくに歌えるのは、なあ、みんな、唯一、この歌だけなんだ
And when I get to singing my message to be, you all
そして、ぼくが
自分のメッセージとなるものをきみたちに向けて歌うと、なあ、みんな、




Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa
♪ ファー、ファファファファ、ファファファーファってなるんだ
Your turn
きみたちの番だぜ
It's a lovely song
これは可愛らしい歌なんだ
Y'all, sweet music, honey
なあ、みんな、心優しい音楽だぜ、ハニー
It's just alive
まさに生きてる歌なんだ
It tells a story
物語を伝えてるんだ
You've got to get your message
きみたちは自分へのメッセージを受け取らないといけないぜ
A strong message, baby
強いメッセージなんだ、ベイビー
I've got to learn, baby
ぼくも学ばないとな、ベイビー
I'm worried now
ぼくはいま悩んでるんだ
Watch me
ぼくを見てくれ




Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa-Fa
♪ ファー、ファファファファ、ファファファーファ
Your turn
きみたちの番だ
Everybody's turn, everybody's
みんなの番だぜ、みんなの
One more time
もう一回










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 070109








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この「哀しい歌」は、おそらく(広義の)「ブルース」と考えていいのではないだろうか。
広義のブルース・・・・・・、
アメリカの黒人たちによる(ひとつの作業歌としての)(いわゆる)「労働歌」(ワーク・ソング)から、そうしたアフロ・アメリカンたちの間の宗教音楽としての「黒人霊歌」(ニグロ・スピリチュアル)、そして(アフロ・アメリカンの女性たち)マ・レイニーやベッシー・スミスらプロの女性歌手によって歌われ(いち早く商品化された)(ひとつの原型としての)「 "ブルース" 」、ピアノによる器楽曲としての「ラグタイム」から、さらに「ディクシー」と呼ばれた「ニューオーリンズ・ジャズ」〜「スイング」〜「ビー・バップ」〜「クール」「ハード・バップ」〜「ファンキー」〜「フリー」(とはいいながらも、やはり、ひとつの "スタイル" を打破しきれなかった)さまざまな様式の変遷を重ねてきた「ジャズ」(その全般の)(打ち消しがたい)底流として生きつづけてきた「ブルース」、(そして、わたしたちが「ブルース」という言葉で呼んでいる)アメリカ深南部(ディープ・サウス)の(「デルタ・ブルース」と呼ばれる)「カントリー・ブルース」、さらに(「シカゴ・ブルース」に代表されるアメリカ北部工業都市における)「シティ・ブルース」、そこから生まれた、より洗練されたコマーシャルなかたちでの(つまり通俗化したかたちでの)(とは言え、あくまでも(アメリカの)黒人市場向けの)「リズム&ブルース」、「ロックンロール」、「ソウル・ミュージック」「ロック」・・・・、
オーティスが歌うきょうのこの歌、「哀しい歌」という副題のついた「Fa-Fa-Fa-Fa-Fa」があまり "悲しげ" に聴こえないのは、おそらく、それは(意外に聞こえるかもしれませんが)「ブルース」(♪)によるものなのかもしれません。ブルースの力、ブルースという力。*2









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【Years Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)







・「ジーザス・ジャスト・レフト・シカゴ」 (ZZトップ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060503







(2年前のエントリーも Playback♪)







・「獄中の手紙」 (ビージーズ

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050503

*1:この掛け声とともにまえの「ファーファファ・・・」と同じフレーズがホーン・セクションによって吹奏され、それに合わせて(この歌が歌いかけているその対象である)聴衆が唱和するという設定になっている。まあ、説明の要はないかもしれませんが。

*2:あるいは、ぼくらがアフロ・アメリカンではない "異民族" だから、それが「悲しく」も「哀しくも」聞こえないのだと言うヒトたちもいるかもしれませんがwink、 しかし(わたしの持論によれば)「ロックンロール」が大きな高まりを見せた20世紀中葉の1956年を境に、(当時の「冷戦」体制下における(いわゆる)"西側" 先進工業諸国に暮らす若い生命の持ち主は(誰もが)(多かれ)"ニグロ"(=黒人)と化しているのだ。(それは(20世紀後半以降の)大量生産大量消費の高度資本主義の世界経済の下に暮らす "現代人" たちがある意味で(確固たる「祖国」を喪失した(!?)(いわば)「間借り人」(デイヴィッド・ボウイの言う「lodger」(アルバム「Lodger」(1979年) ))として流浪する)(歴史的に)広い意味での「ユダヤ人」と化していると考えられるのと どこかで似通っているのかもしれないが)(「土地」というものと切り離されての(「土地」に根差すことのない)「意識」の共同体をめぐる)(そうした それら個々の)その魂に響き、また、その魂を共鳴させ、その魂と共鳴する「哀しい歌」としてのブルース♪! というお話でした。(「ここ」より「個々」へw(!?)Your turn now ! Yes, I mean, our turn now!