You Need Love

Words & Music by Willie Dixon.
(1962年発表)*1







(原題直訳 「きみは愛を必要としている」)






歌詞は、次のURLから、
http://www.harptab.com/lyrics/ly4636.shtml






From Muddy Waters box set compilationt, "The Chess Box".


推奨アルバム度 ☆☆☆


マディ・ウォーターズ








名曲度 ☆









「(邦題不明)」 (マディ・ウォ−ターズ)








You've got yearnin'
おまえは焦がれていた
And I got burnin'
そして、おれは燃えていた
Baby you look so sweet and cunning
ベイビー、おまえって、すっごく愛らしい顔してるぜ
それになかなか賢そうだし
Baby way down inside, woman you need love
ベイビー、内側のずっと奥のほうで
女よ、おまえは愛を必要としてるんだ
Woman you need love,
女よ、おまえには愛が必要なのさ
You've got to have some love
おまえも少しは愛を手にしないとな




I'm gonna give you some love,
おれは、おまえに
いくらかは愛を与えてあげるぜ
I know you need love
おれには、おまえが愛を必要としてるのがわかるんだ
You just gotta have love,
とにかく、おまえは愛をものにしないとな
You make me feel so good
おまえってやつは、
おれをものすごくいい気持ちにしてくれる
You make me feel all right,
おまえは、おれのことをすっきりした気分にしてくれる
You're so nice, you're so nice
おまえはとてもすばらしい
おまえはとってもすばらしいやつだぜ




You're frettin',
おまえは じらしてる
And I'm petting
だから、おれは撫でたり、さすったり、ペッティングだ
A lot of good things you ain't getting
おまえが知らない
いろんなたくさんのいいことを
Baby, way down inside,
ベイビー、ずっと奥のほうの内側で
You need love
おまえは必要としてるんだ、愛をな




You need to be hugged and squeezed real tight,
おまえには必要なんだ
抱擁され、そして本当にきつく抱きしめられることがな
By the light of the moon on some summer night
月の光の下で、いつか、夏の夜にな
You need love and kissing too,
おまえには必要なんだよ
愛と、そしてキスすることもな
All these things are good for you
そういうことは全部みんな
おまえにとっては、いいことなんだよ




I ain't foolin'
おれはふざけてるわけじゃないんだ
You need schoolin'
おまえにはお勉強が必要なのさ
Baby you know you need coolin'
かわいいやつだぜ
おまえ、頭を冷やす必要があるぜ、わかるか
Baby, way down inside,
ベイビー、内側のずっと奥のほうで
Woman you need love
女よ、おまえは愛を必要としてるのさ









Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 052409









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昨日の「胸いっぱいの愛を」Whole Lotta Love の原作というべきマディ・ウォーターズの歌。
ロバート・プラントというヒトはブルースやロックンロールの広い知識と深い教養の持ち主というべき人なので、おそらく曲作りの現場でも あまり「創作」という意識を持たずジミー・ページのリフやジョン・ボナム、ジョン・ポール・ジョーンズによるリズムとビートに乗せて、その音楽の時間と空間を自己の身体をもって "生きる" 、 "生きてみる" というかたちでのソングライティングであることが多いのだろう。そして、そして身=体が反応するようにして、かつて自分が聴き、いま、その瞬間に自分に聴こえてきたブルースのフレーズを発し=歌うことで作詞=作曲、すなわちソングライティングを行=為しているのだろう。さらにそのときそこで発せられる有名無名のブルースのフレーズは、おそらく彼にとってはひとつの幻の "共同体"(コミュニティ) の公共=共有財産(=パブリック・ドメイン=公有地)という(ある程度は本人には自然な)意識なり感覚があるのだろう。実際、本物のブルースマンたちも(かなりの程度は)そのようにしてきたのだろうし。言ってしまうのならば、それは「フォーク・ソング」(民=謡)なのだから。
とはいえ、レッド・ゼプリンのそれはすでにしてビジネスであり、その規模は個々のブルースマンなどとははるかに違うスケールのビジネスだ。多くのページ=プラント作品が(盗用とか剽窃とか搾取といったかたちで)「問題」視されてしまうのは、そこのとこがあるから、それはいたしかたのないことだろう。






さて、さて、きょうのこの歌の本題に入るとしよう。



この歌で歌われている「愛」なるものが、
それが愛であるかは、
この歌を聴くわたしたちには、到底、あずかり知れぬところだが、
どうもそうでもなさそうなのは(苦笑)、
この歌自体が(歌手の声を超えた、それ以前のとこから)聴く者に告げ、知らせているようなのに わたしたちの意識はすでに気づいてしまっている。
それは歌の中の登場人物たちよりも、むしろ自分たち(が生きている社会の)の標準に照らし合わせてのものだろう。


しかし、それが「愛」そのものではないとしても、
そこには「愛」の名を冠した愛欲とか情欲という語があり、
わたしたちの習慣では(?)、
それは(この歌でのように)「愛」とは言われていないと思うが、
愛と欲が、分かたれたものや、隔たったものとはなっていない、
そんな、あるひとつの心的な状=態、(むしろ、情=態と記すべきか)
その情=態が自分の内にも、そしてひとりの他者であるその相手との双方に
ある手触りをもって認められるかぎりにおいては、
それは「愛」の美=名のもとに執り行われ、また、取り結ばれることだろう。


だが、執り行われるばかりで、取り結ばれることのない夜は、
朝を経た明日たちへと永くつづくことはなく、
明日たちの中で(そんな夜が)繰り返されるとしても、
その「夜」は継=起し、継=続し、「日」(=日々)において、
愛 という(内にも外にも向かう)ひとつの強い大きな力となっていくことはないだろう。




という話をした後にかけるとしたら、
「・・・・明日になっても、あなたは わたしのことを愛してくれるのかしら?」と歌うキャロル・キングの名曲(きっと、それは女の子たちが必ず少しは思うことだろう・・・・)、シュレルズが歌うこの歌だろう



☆「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」(キャロル・キング)(シュレルズ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20051202







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【Years Ago−Go!】






(1年前のエントリーを Playback♪)







・「アメリカ」 (サイモン&ガーファンクル

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060403








(2年前のエントリーも Playback♪)







・「アイル・トライ・サムシング・ニュー」 (スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050403

*1:1962年にチェス・レーベルからシングルとして発表されたもので、現在では別記のボックス・セット(CD3枚組)でしか聴くことができない